「ホワイト・アルバム」インド盤の音は果たしてどうなのか… という謎を解明すべく早速試聴開始。先ずはローカル・リカットされたA~C面だが、“悪くはないがUKオリジ盤には及ばない” というのが正直なところ。キレッキレで音のエッジがシャープなUK盤に対し、このリカット盤の音は丸みを帯びているような感じで音圧もそれほど高くない。一番わかりやすいのはA②「ディア・プルーデンス」で、ベースの音を聞けば違いは歴然だし(←UK盤恐るべし!)、C⑥「ヘルター・スケルター」のリンゴのドラミングがめっちゃおとなしくてとてもじゃないが指にマメができるような演奏には聞こえない(笑) B⑥「ドント・パス・ミー・バイ」も音のバランス的にフィドルが小さくて演奏の中に埋没してしまっており、彼らが意図した演奏にはなっていないように思う。
しかしその一方でスイート・スポットを捉えたかのようにピタリとハマった時は “おぉ、これは!” と思わず唸ってしまいそうなぐらい素晴らしい音を聞かせてくれるのがインド盤。例えばA⑦「ホワイル・マイ・ギター」で例のクラプトンのギターが泣きじゃくるところなんかもうめちゃくちゃ濃厚でゾクゾクさせられるのだが、そう言えば2年ほど前にこのブログでインド盤「リヴォルヴァー」を取り上げた時に「アイム・オンリー・スリーピング」や「シー・セッド・シー・セッド」、「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」のような “リヴォッてる” 曲が良かったので、ひょっとするとインド盤はウネウネ・ドロドロしたサウンド(?)との相性が良いのかもしれない。
B面ではB⑤「ロッキー・ラックーン」が出色の出来。とにかくサウンドがクリスプ&クリアーで、それがアッパーな曲調にベストマッチ。この曲の持つノリの良さに拍車がかかってめちゃくちゃ気持ちイイのだ(^o^)丿 C面ではC③「マザー・ネイチャーズ・サン」が絶品で、ドラムスの微妙な遠近感も実に上手く表現されている。B③「ブラックバード」やB⑧「アイ・ウィル」も良かったので、ひょっとするとこのローカル・リカットはアコースティック・サウンドに合うような音作りを意図したものかもしれない。とにかくこのように曲によって出来不出来の波が激しいのがインド盤の面白さと言えるだろう。
ここまでずっとローカル・リカット・サイドを聴いてきて、最後にUKマザーのD面をかけたのだが、D①「レヴォリューション1」が始まると同時に思わず “おぉ~!” と声が出るほど驚いた。さすがはUKマザーと言うべきか、何よりもまず音圧が高い。しかもそれでいて細かい音に至るまでしっかりと表現されており、ヘタしたらUK原盤と同等か或いはそれ以上かも???と思わせるほどクオリティーの高い音が楽しめる。D④「クライ・ベイビー・クライ」のリンゴのドラミングに瞠目させられたのもこのインド盤が初めてだ。湯浅氏が “全面UKマザーを使ったインド盤はいいのではないか” と書いておられたが、私もその仮説に賛成だ。ただ、全面UKマザーを使ったインド盤を見つけるだけでも至難の業だと思うし、ましてや盤質も良くて尚且つ手の届く値段の盤に出会える確率なんて万に一つもないかもしれないが... そんなこんなで4面すべて聴き終え、盤質もVGどころか EX+ か NM レベルだったこともあって、私としては満足のいく買い物だったと言えるだろう。
尚、後日一計を案じた私はローカル・リカットのA~C面を通常の3割増しぐらいの大音量でかけてみたところ、その丸みを帯びた音作りがプラスに働いてまるでモノ・ミックスを聴いているかのような太くてガッシリした武骨な音が楽しめたのだ。いやぁ~、コレはたまりまへんな(^.^) この手の音はヴォリュームを上げて大音量で聴かないと魅力が半減してしまうものだと改めて実感した。「アナログ・ミステリー・ツアー」でこの盤に辛めの評価をされた湯浅学氏は多分常識的な音量で(←それが当たり前なのだが...)聴かれたのだろう。プラスティック・オノ・バンドのシングル盤じゃないが、インド盤は PLAY LOUD なのだ。ということで、他のインド盤と同様にこの「ホワイト・アルバム」も大向こうを唸らせる “高音質盤”というよりは、“個性的な音が楽しめる好盤” というのが私なりの結論だ。
これに気をよくした私はまたまた Discogs でインド盤の「ウィズ・ザ・ビートルズ」をスウェーデンのセラーから購入。盤質表記はVGだったが、 Hairlines and some small, thin scratches but nothing serious. (軽いスリキズあるけど特に問題ナシ)とのことだったので大丈夫と判断。送料込みの €82で稀少な初期ビートルズのインド盤が買えたのだからラッキーというべきだろう。
届いた盤はマト末尾が 7N/7N の DUM DUM プレスで、これがインドの1stプレスらしい。音の方はラウドカットのような派手さはないものの、しっかりとメリハリがついた元気のいい音作りで、このアルバムにピッタリ(^o^)丿 盤質はVGどころかほぼ完璧に近いNMコンディションで言うことナシだ。インド盤はまだまだ未入手な盤も多いが、これからも好機を逃さずコツコツとゲットしていきたい。
しかしその一方でスイート・スポットを捉えたかのようにピタリとハマった時は “おぉ、これは!” と思わず唸ってしまいそうなぐらい素晴らしい音を聞かせてくれるのがインド盤。例えばA⑦「ホワイル・マイ・ギター」で例のクラプトンのギターが泣きじゃくるところなんかもうめちゃくちゃ濃厚でゾクゾクさせられるのだが、そう言えば2年ほど前にこのブログでインド盤「リヴォルヴァー」を取り上げた時に「アイム・オンリー・スリーピング」や「シー・セッド・シー・セッド」、「トゥモロウ・ネヴァー・ノウズ」のような “リヴォッてる” 曲が良かったので、ひょっとするとインド盤はウネウネ・ドロドロしたサウンド(?)との相性が良いのかもしれない。
B面ではB⑤「ロッキー・ラックーン」が出色の出来。とにかくサウンドがクリスプ&クリアーで、それがアッパーな曲調にベストマッチ。この曲の持つノリの良さに拍車がかかってめちゃくちゃ気持ちイイのだ(^o^)丿 C面ではC③「マザー・ネイチャーズ・サン」が絶品で、ドラムスの微妙な遠近感も実に上手く表現されている。B③「ブラックバード」やB⑧「アイ・ウィル」も良かったので、ひょっとするとこのローカル・リカットはアコースティック・サウンドに合うような音作りを意図したものかもしれない。とにかくこのように曲によって出来不出来の波が激しいのがインド盤の面白さと言えるだろう。
ここまでずっとローカル・リカット・サイドを聴いてきて、最後にUKマザーのD面をかけたのだが、D①「レヴォリューション1」が始まると同時に思わず “おぉ~!” と声が出るほど驚いた。さすがはUKマザーと言うべきか、何よりもまず音圧が高い。しかもそれでいて細かい音に至るまでしっかりと表現されており、ヘタしたらUK原盤と同等か或いはそれ以上かも???と思わせるほどクオリティーの高い音が楽しめる。D④「クライ・ベイビー・クライ」のリンゴのドラミングに瞠目させられたのもこのインド盤が初めてだ。湯浅氏が “全面UKマザーを使ったインド盤はいいのではないか” と書いておられたが、私もその仮説に賛成だ。ただ、全面UKマザーを使ったインド盤を見つけるだけでも至難の業だと思うし、ましてや盤質も良くて尚且つ手の届く値段の盤に出会える確率なんて万に一つもないかもしれないが... そんなこんなで4面すべて聴き終え、盤質もVGどころか EX+ か NM レベルだったこともあって、私としては満足のいく買い物だったと言えるだろう。
尚、後日一計を案じた私はローカル・リカットのA~C面を通常の3割増しぐらいの大音量でかけてみたところ、その丸みを帯びた音作りがプラスに働いてまるでモノ・ミックスを聴いているかのような太くてガッシリした武骨な音が楽しめたのだ。いやぁ~、コレはたまりまへんな(^.^) この手の音はヴォリュームを上げて大音量で聴かないと魅力が半減してしまうものだと改めて実感した。「アナログ・ミステリー・ツアー」でこの盤に辛めの評価をされた湯浅学氏は多分常識的な音量で(←それが当たり前なのだが...)聴かれたのだろう。プラスティック・オノ・バンドのシングル盤じゃないが、インド盤は PLAY LOUD なのだ。ということで、他のインド盤と同様にこの「ホワイト・アルバム」も大向こうを唸らせる “高音質盤”というよりは、“個性的な音が楽しめる好盤” というのが私なりの結論だ。
これに気をよくした私はまたまた Discogs でインド盤の「ウィズ・ザ・ビートルズ」をスウェーデンのセラーから購入。盤質表記はVGだったが、 Hairlines and some small, thin scratches but nothing serious. (軽いスリキズあるけど特に問題ナシ)とのことだったので大丈夫と判断。送料込みの €82で稀少な初期ビートルズのインド盤が買えたのだからラッキーというべきだろう。
届いた盤はマト末尾が 7N/7N の DUM DUM プレスで、これがインドの1stプレスらしい。音の方はラウドカットのような派手さはないものの、しっかりとメリハリがついた元気のいい音作りで、このアルバムにピッタリ(^o^)丿 盤質はVGどころかほぼ完璧に近いNMコンディションで言うことナシだ。インド盤はまだまだ未入手な盤も多いが、これからも好機を逃さずコツコツとゲットしていきたい。