連日のイエイエ・ネタである。実は901さんの発見には続きがあって、Chick Habit が一段落すると、
「それともう一つ、フランス・ギャルのカヴァーも見つけてん!さっきの Chick Habit の原題入れて検索してみて」
「laisse tomber les filles ですね、ハイ、出ました。どれですか?」
「これや、この Mareva っていうの、めっちゃ妖しいねん!」
ということで再びみんなでYouTube 鑑賞。痴的な薫りをプンプンさせたお下げ髪の女の子が、椅子に座って本を読んだり電話をしたりで彼女に見向きもしない男の子の周りをまるで動物園の猛獣のようにウロウロしながら彼にチョッカイかけまくる(←これ、ホンマに笑えます!)という、いかにも60's風の安っぽい作りがたまらないおバカなビデオだ。
「マレーヴァか... こんなイエイエ・アイドルおったんやなぁ。知らんかったわ...(>_<)」と思いながらアマゾンで調べると、何と2007年発売の新譜、つまり現役バリバリのフレンチ・ポップ・シンガーが60's風にギャルをカヴァーしていたのだった。全曲試聴可能だったので聴いてみると、これがもうシェイラあたりに通じるイエイエの王道サウンドのアメアラレ、しかも “1点在庫あり。ご注文はお早めに!” とある。私はこの言葉にめっちゃ弱い。早速その場でオーダーしたら、901さんもplincoさんも「もう買うたん?速攻やなぁ!」と大笑いしておられた。
2日経ってCDが届いた。ジャケットにアップで写った彼女は、あのバカっぽさ全開のビデオとは別人のようなエキゾチックな雰囲気を湛えた超美人である。それもそのはずで、タヒチ出身で14才からモデルの仕事を始めたという彼女は98年にミス・タヒチ、99年にはミス・フランスに選ばれ、その後はファッション界と芸能界を股にかけ、最近はハリウッド映画にも出演しているというとんでもない経歴の持ち主なのだ。更に音楽好きな彼女は数年前から歌のレッスンを受け、ついに完成したのがこの「ウクイエイエ」である。
「ウクイエイエ」というタイトルは、彼女が生まれ育ったタヒチで幼い頃から耳にしていた楽器ウクレレと、彼女が大好きというイエイエを組み合わせた造語である。とは言っても全曲ウクレレでイエイエを演っているのではなく、ウクレレがフィーチャーされているのは②⑥⑦⑧⑬⑭のみで、それ以外の楽曲ではイエイエの60's的な楽しさはそのままに、80'sっぽいチープなエレクトロ・ポップ・サウンドで巧くコーティングし、 “ヌーベル・イエイエ” とでも言うべき彼女独自のスタイルを聴かせてくれる。
このCDを知るきっかけとなったフランス・ギャルのカヴァー⑤「娘たちにかまわないで」はチープなエレクトリック感がクセになるキラー・チューンで、エイプリル・マーチと共に脳内ループが止まらない(≧▽≦) ジャクリーヌ・タイエブのカヴァー①「午前7時」と⑫「暴走160キロ」では共にバリバリのガレージ・サウンドが楽しめる。特に①はデビッド・ボウイの「イッツ・ノー・ゲーム」を想わせるカッコよさだ。シェールを、というよりむしろナンシー・シナトラをカヴァーしたシェイラの歌声をイミテイトした感じの②「バン・バン」は正調イエイエ・ファン必聴の逸品だし、フランソワーズ・アルディのカヴァー④「愛の時間」なんかもうアンニュイな雰囲気バツグンで涙ちょちょぎれる。軽快なウクレレと口笛の相性が絶品の⑥「セ・ボン」は関口和之と竹中直人の「口笛とウクレレ」を彷彿とさせる心地良さだし、ニノ・フェレのキャッチーでゴキゲンなカヴァー⑨「レ・コルニション」なんかクラブやカフェーで絶対に大ウケしそうなサバービアな仕上がりだ。⑦「プークワ・パ・モワ」はイエイエ・テクノ・ポップと言ってもいくらいヒップなサウンドにウキウキ・ワクワクしてしまうし、その60's風リミックス⑭なんかピコピコ電子音を抑えたレトロなサウンドがこれまたエエ味出していて、シェイラの未発表テイクだと言われたら信じてしまうかもしれないくらい60'sしており、レコード盤のサーフェス・ノイズを被せる芸の細かさというか、マニアックな拘りも嬉しい。
そういうわけでこの「ウクイエイエ」、すっかりそのカルトな魅力にハマッてしまい、現在ヘヴィー・ローテーションになっている。こういう楽しい出会いがあるから音楽はやめられない。901さん、いつも面白いネタを提供して下さってホンマに感謝してますっ!!!
03 - Mareva - Laisse tomber les filles
MAREVA GALANTER/ Pourquoi Pas Moi
「それともう一つ、フランス・ギャルのカヴァーも見つけてん!さっきの Chick Habit の原題入れて検索してみて」
「laisse tomber les filles ですね、ハイ、出ました。どれですか?」
「これや、この Mareva っていうの、めっちゃ妖しいねん!」
ということで再びみんなでYouTube 鑑賞。痴的な薫りをプンプンさせたお下げ髪の女の子が、椅子に座って本を読んだり電話をしたりで彼女に見向きもしない男の子の周りをまるで動物園の猛獣のようにウロウロしながら彼にチョッカイかけまくる(←これ、ホンマに笑えます!)という、いかにも60's風の安っぽい作りがたまらないおバカなビデオだ。
「マレーヴァか... こんなイエイエ・アイドルおったんやなぁ。知らんかったわ...(>_<)」と思いながらアマゾンで調べると、何と2007年発売の新譜、つまり現役バリバリのフレンチ・ポップ・シンガーが60's風にギャルをカヴァーしていたのだった。全曲試聴可能だったので聴いてみると、これがもうシェイラあたりに通じるイエイエの王道サウンドのアメアラレ、しかも “1点在庫あり。ご注文はお早めに!” とある。私はこの言葉にめっちゃ弱い。早速その場でオーダーしたら、901さんもplincoさんも「もう買うたん?速攻やなぁ!」と大笑いしておられた。
2日経ってCDが届いた。ジャケットにアップで写った彼女は、あのバカっぽさ全開のビデオとは別人のようなエキゾチックな雰囲気を湛えた超美人である。それもそのはずで、タヒチ出身で14才からモデルの仕事を始めたという彼女は98年にミス・タヒチ、99年にはミス・フランスに選ばれ、その後はファッション界と芸能界を股にかけ、最近はハリウッド映画にも出演しているというとんでもない経歴の持ち主なのだ。更に音楽好きな彼女は数年前から歌のレッスンを受け、ついに完成したのがこの「ウクイエイエ」である。
「ウクイエイエ」というタイトルは、彼女が生まれ育ったタヒチで幼い頃から耳にしていた楽器ウクレレと、彼女が大好きというイエイエを組み合わせた造語である。とは言っても全曲ウクレレでイエイエを演っているのではなく、ウクレレがフィーチャーされているのは②⑥⑦⑧⑬⑭のみで、それ以外の楽曲ではイエイエの60's的な楽しさはそのままに、80'sっぽいチープなエレクトロ・ポップ・サウンドで巧くコーティングし、 “ヌーベル・イエイエ” とでも言うべき彼女独自のスタイルを聴かせてくれる。
このCDを知るきっかけとなったフランス・ギャルのカヴァー⑤「娘たちにかまわないで」はチープなエレクトリック感がクセになるキラー・チューンで、エイプリル・マーチと共に脳内ループが止まらない(≧▽≦) ジャクリーヌ・タイエブのカヴァー①「午前7時」と⑫「暴走160キロ」では共にバリバリのガレージ・サウンドが楽しめる。特に①はデビッド・ボウイの「イッツ・ノー・ゲーム」を想わせるカッコよさだ。シェールを、というよりむしろナンシー・シナトラをカヴァーしたシェイラの歌声をイミテイトした感じの②「バン・バン」は正調イエイエ・ファン必聴の逸品だし、フランソワーズ・アルディのカヴァー④「愛の時間」なんかもうアンニュイな雰囲気バツグンで涙ちょちょぎれる。軽快なウクレレと口笛の相性が絶品の⑥「セ・ボン」は関口和之と竹中直人の「口笛とウクレレ」を彷彿とさせる心地良さだし、ニノ・フェレのキャッチーでゴキゲンなカヴァー⑨「レ・コルニション」なんかクラブやカフェーで絶対に大ウケしそうなサバービアな仕上がりだ。⑦「プークワ・パ・モワ」はイエイエ・テクノ・ポップと言ってもいくらいヒップなサウンドにウキウキ・ワクワクしてしまうし、その60's風リミックス⑭なんかピコピコ電子音を抑えたレトロなサウンドがこれまたエエ味出していて、シェイラの未発表テイクだと言われたら信じてしまうかもしれないくらい60'sしており、レコード盤のサーフェス・ノイズを被せる芸の細かさというか、マニアックな拘りも嬉しい。
そういうわけでこの「ウクイエイエ」、すっかりそのカルトな魅力にハマッてしまい、現在ヘヴィー・ローテーションになっている。こういう楽しい出会いがあるから音楽はやめられない。901さん、いつも面白いネタを提供して下さってホンマに感謝してますっ!!!
03 - Mareva - Laisse tomber les filles
MAREVA GALANTER/ Pourquoi Pas Moi
それと映画ネタですが、タランティーノのkill billとkill bill2を見てないんで、今度、レンタル屋さんで借りて見ようと思ってます。
空飛ぶ円盤の出てくるビデオ、
もうバカすぎて笑いが止まりません!
この人のビデオってこんなんばっかりですわ(笑)
キル・ビルは私もまだ見てませんが、
千葉真一が服部半蔵役で出てるので
気になってたんです。
又感想聞かせて下さい。
Beatlesとオールディーズが大好きです、たぶんshiotch7さんとは歳も近そうです。
laisse tomber les filles のイントロってドリフのズンドコ節みたいですね。
ようこそお越し下さいました。
こんな好き放題書き散らかしてるブログを
楽しんでいただいてるとのことで
何かめっちゃ嬉しいです。
Beatlesとオールディーズが大好きって...
趣味合いますねぇ!
ブログやってて一番嬉しいのは
同好の士に巡り合えることなんです。
laisse tomber les fillesのイントロは
どこをどう聴いてもズンドコ節そのもの。
ゲンスブールもビックリしたでしょうね。
私、こういう「アダプト」大好きです(笑)
実は「学園天国」の元ネタNew Orleansや「恋するカレン」の元ネタWhere have you been all my lifeも最近知りました。
こういう発見があるからオールディーズは面白いです。
まだまだ知らないことがたくさんあるのでこれからもよろしくお願いします。
laisse... を聴けば日本人なら誰だって
「ドリフや!」と思うんじゃないでしょうか(笑)
ひょとすると差し替えても通用するかも...
でもlaisse... を知らん人が多いのか、
あまり話題には上りませんね。
New Orleans はゲイリーUSボンドではなく
ジョーン・ジェットで知ったのですが、
初めて聞いた時、思わず「キョンキョンや!」と思いました(笑)
「恋するカレン」の元ネタが
「アンナ」のアーサー・アレキサンダーやとは
知りませんでした。
教えて下さって感謝感謝です!
おっしゃる通り、こういう発見があるから
オールディーズはやめられませんね。
フランスギャルからドリフの話になって、
さらに大滝詠一になるとはまさに同好の士ならではですね。
音楽ファン同士の会話って
歌手名と曲名だけでどんどん話が進んでいきます。
特に音楽的バックグラウンドが似ていると
話があちこち飛びまくりますね。