パット・ベネター特集パート3は何かが吹っ切れたかのようにロックに回帰した1985年から最後のトップ20ヒットを放った1988年まで。
⑦Seven The Hard Way
彼女の全アルバム中で私がベストと思うのは2ndの「Crimes Of Passion」とこの「Seven The Hard Way」だ。前作の「Tropico」は「We Belong」という名曲を含んではいたものの、アルバム全体の印象としてはヌル過ぎて、彼女にバリバリのロックンロールを求めてしまう私には退屈な内容だった。
しかしこのアルバムからの先行シングルとしてリリースされたB③「Invincible」を聴いた時はその緊張感溢れるスリリングな歌いっぷりに “おぉ、めちゃくちゃロックしとるやん!” と大喜びで毎日毎日アホみたいに聴きまくった。表現力に深みを増して女性ヴォーカリストとしてさらに高い次元に到達したパットのヴォーカルと初期のハードロック・スタイルへの回帰によるアグレッシヴなバックの演奏の組み合わせは文字通りインヴィンシブル(無敵)と言えるもの。まさに “ロックンロール・クイーンの帰還” と言いたくなる1曲だ。
Pat Benatar - Invincible (Official Video)
アルバムの発売と同時にシングル・カットされたのが、曲名を人前で口にするのも恥ずかしいA①「Sex As A Weapon」だ。最初にこのタイトルを聞いた時は我が耳を疑ったが、実際に曲を聴いてみるとその前に “Stop use the...” が付いており、要するに “性を武器として使っちゃダメ!” という至極真っ当な歌詞で一安心。私は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったマドンナへの痛烈な皮肉と受け取ったが、キャリアの初期にセクシー系シンガーとして売り出そうとしたレコード会社(←そういえば黒のレオタード姿で歌っとったなぁ...)への当てつけ説(笑)もあるようだ。曲の方は地味なAメロから一転してサビで大いに盛り上がり、そのまま一気に畳み掛ける展開がたまらんたまらん(≧▽≦) 要所要所でここぞとばかりに必殺のフレーズをキメまくるニールのギター・プレイも痛快そのものだ。
Pat Benatar - Sex As A Weapon
私が考える名盤というのはシングル曲以外にもいわゆる “隠れ名曲” がいっぱい入っているアルバムのことだが、このアルバムは上記のシングル曲以外の曲のクオリティーも非常に高い。そんな中でも特に気に入っているのがB①「7 Rooms Of Gloom」で、ハードでありながらメロディアスにロックするという難題を軽くクリアしているところが凄い。彼女の疾走系チューンの中でも三指に入ると言っていいくらいスリリングなナンバーだ。一転してB②「Run Between The Raindrops」は文句なしに彼女のスロー・バラッドの最高傑作と言えるキラーチューンで、映画の印象的なシーンの BGM とかに使ったらピタリとハマりそうなくらい流麗なメロディーが心に響く名曲だ。
Pat Benatar - 7 rooms of gloom
Pat Benatar - Run Between The Raindrops - Video
⑧All Fired Up
今回のパット熱再燃のきっかけとなった「All Fired Up」は1988年に出た彼女の8thアルバム「Wide Awake In Dreamland」からのファースト・シングルで、ラジオで初めて聴いて一目惚れならぬ一耳惚れするくらい気に入ったのだが、アルバムの方はこの曲以外パッとしなかった(←ダジャレじゃないです...)こともあって、アルバムの代わりにこの12インチ・シングルを買って何度も何度も繰り返し聴いていた。やっぱりパットにはこの曲のようにライヴで盛り上がる疾走系ナンバーが一番合っている。ロックンロールは小難しい理屈抜きに一にも二にも “ノリ” を楽しむ音楽だと信じる私の嗜好のスイートスポットを直撃するアッパー・チューンで、パワー全開で突っ走るパットの一人追っかけ二重唱が音楽を前へ前へと押し進めていくドライヴ感を生んでいる。30年以上経った今でも我がロック魂を激しく揺さぶる名曲名唱だ。
Pat Benatar - All Fired Up (Official Video)
⑦Seven The Hard Way
彼女の全アルバム中で私がベストと思うのは2ndの「Crimes Of Passion」とこの「Seven The Hard Way」だ。前作の「Tropico」は「We Belong」という名曲を含んではいたものの、アルバム全体の印象としてはヌル過ぎて、彼女にバリバリのロックンロールを求めてしまう私には退屈な内容だった。
しかしこのアルバムからの先行シングルとしてリリースされたB③「Invincible」を聴いた時はその緊張感溢れるスリリングな歌いっぷりに “おぉ、めちゃくちゃロックしとるやん!” と大喜びで毎日毎日アホみたいに聴きまくった。表現力に深みを増して女性ヴォーカリストとしてさらに高い次元に到達したパットのヴォーカルと初期のハードロック・スタイルへの回帰によるアグレッシヴなバックの演奏の組み合わせは文字通りインヴィンシブル(無敵)と言えるもの。まさに “ロックンロール・クイーンの帰還” と言いたくなる1曲だ。
Pat Benatar - Invincible (Official Video)
アルバムの発売と同時にシングル・カットされたのが、曲名を人前で口にするのも恥ずかしいA①「Sex As A Weapon」だ。最初にこのタイトルを聞いた時は我が耳を疑ったが、実際に曲を聴いてみるとその前に “Stop use the...” が付いており、要するに “性を武器として使っちゃダメ!” という至極真っ当な歌詞で一安心。私は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったマドンナへの痛烈な皮肉と受け取ったが、キャリアの初期にセクシー系シンガーとして売り出そうとしたレコード会社(←そういえば黒のレオタード姿で歌っとったなぁ...)への当てつけ説(笑)もあるようだ。曲の方は地味なAメロから一転してサビで大いに盛り上がり、そのまま一気に畳み掛ける展開がたまらんたまらん(≧▽≦) 要所要所でここぞとばかりに必殺のフレーズをキメまくるニールのギター・プレイも痛快そのものだ。
Pat Benatar - Sex As A Weapon
私が考える名盤というのはシングル曲以外にもいわゆる “隠れ名曲” がいっぱい入っているアルバムのことだが、このアルバムは上記のシングル曲以外の曲のクオリティーも非常に高い。そんな中でも特に気に入っているのがB①「7 Rooms Of Gloom」で、ハードでありながらメロディアスにロックするという難題を軽くクリアしているところが凄い。彼女の疾走系チューンの中でも三指に入ると言っていいくらいスリリングなナンバーだ。一転してB②「Run Between The Raindrops」は文句なしに彼女のスロー・バラッドの最高傑作と言えるキラーチューンで、映画の印象的なシーンの BGM とかに使ったらピタリとハマりそうなくらい流麗なメロディーが心に響く名曲だ。
Pat Benatar - 7 rooms of gloom
Pat Benatar - Run Between The Raindrops - Video
⑧All Fired Up
今回のパット熱再燃のきっかけとなった「All Fired Up」は1988年に出た彼女の8thアルバム「Wide Awake In Dreamland」からのファースト・シングルで、ラジオで初めて聴いて一目惚れならぬ一耳惚れするくらい気に入ったのだが、アルバムの方はこの曲以外パッとしなかった(←ダジャレじゃないです...)こともあって、アルバムの代わりにこの12インチ・シングルを買って何度も何度も繰り返し聴いていた。やっぱりパットにはこの曲のようにライヴで盛り上がる疾走系ナンバーが一番合っている。ロックンロールは小難しい理屈抜きに一にも二にも “ノリ” を楽しむ音楽だと信じる私の嗜好のスイートスポットを直撃するアッパー・チューンで、パワー全開で突っ走るパットの一人追っかけ二重唱が音楽を前へ前へと押し進めていくドライヴ感を生んでいる。30年以上経った今でも我がロック魂を激しく揺さぶる名曲名唱だ。
Pat Benatar - All Fired Up (Official Video)