shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ヤフオク大決戦②

2020-04-02 | Jazz Vocal
 まずは先鋒のジャンゴ・ラインハルトの仏Swing 10インチ盤「Souvenirs de Django Reinhardt Vol.2」だが、〆切直前に5,000円でビッドすると(←ヤフオクはeBayと違って時間延長というクソしょーもないシステムのため、スナイプしても殆ど意味がないんやけど...)一気に値段が3,900円にハネ上がってビックリ。しかも他にも2人参戦してきてドロ沼のバトルロイヤル状態に突入(>_<)  結局4,800円で落札できたが、薄氷を踏むような勝利はヒヤヒヤもので、これでは先が思いやられる。
 次鋒のテディ・ウィルソンDial 10インチ盤は盤質がVG-ということでとりあえず2,000円付けて一旦トップに立ったものの、すぐに逆転されるなど一進一退の我慢比べを繰り返した結果、相手が先に投了し3,210円で落札。何とか2連勝はしたものの、この先に控える高額アイテムのことを考えると気が重い(>_<)
 しかもヤバいことにこの時点で残りの3アイテムの内、中堅B'zと大将ヘレンメリルの2つが2万円を超えてしまい、予算的にどう考えても3連勝は不可能だ。貧乏コレクターの分際で、あれもこれもは所詮無理。何かを潔く切り捨てる決断をしなければいけない。肉を切らせて骨を断つ(←この使い方であってるのかな?)しか方法はないだろう。私はここで泣く泣く中堅B'z4枚組を諦め、その分の予算を副将と大将の2枚に廻すことにした。
 そしていよいよラス前の副将 B'zの「Action」だが、B'zを聴く層がアナログ・レコードまで買ってるという事実にまずビックリ。元々定価5,093円で販売されていたものがSold Outになり、廃盤状態のところへ私を含めた10人が参戦して入札し合うという修羅場が展開されたのだが、渾身の2万円ビッドでライバルどもを蹴散らし、結局14,510円で落札。この「Action」というアルバムは大好きな曲がいっぱい入っているので、それらをアナログの生々しい音で聴けるのがめちゃくちゃ嬉しい。
 さて、いよいよ残すは大将のヘレン・メリル1枚である。このアルバムは94年にWAVEから再発されたステレオ盤(SKJ 5)しか持っていなかったので、ヘレン・メリル・マニアの私は “激レア MONO キング完全オリジナル 両面DG深溝 KC3007” というタイトルの文句に魅かれ、初めて見るレーベル写真に大コーフン! しかしこのセラーは“和ジャズ/国内独自盤企画” という謳い文句でもう1枚「ヘレン・メリル・イン・トウキョウ」を出品しており、困ったことにレーベル面の写真もそっくりだし(←ちゃーんと深溝もある...)背面も再発盤の青色ではなくオリジナル盤と同じ白色で、写真からは全く区別がつかないのだ。これって一体何なん?
 私は大いに迷ったが、オリジナル盤なら “国内独自企画盤” などという回りくどい言い方はせずにハッキリとそう書くはずだし、901さんが “このセラーは在庫も凄いけど商品知識もめっちゃ凄いで!” と仰ってたのを思い出し、きっと誤解を避けるために同時出品したんやろうなぁと推測。紛らわしいのでこの偽物盤(?)はウォッチ・リストから削除し、オリジナル盤1本で勝負だ。
 〆切まで10分を切った段階で24,000円だったので念には念を入れて4万円をブッ込んだところ、相手の闘志に火をつけてしまい(←これやからヤフオクは嫌やねん...)1対1のサドンデス・タイマン勝負に突入。この機会を逃せばこんな珍しいレコードには二度と巡り合えないかもと考えた私は全霊をかけて怒涛の5万円ビッドで勝負。相手もネチこく食い下がってきたが、49,200円で力尽きたようでようやくオークション終了となった次第。因みに同タイトルの “国内独自企画盤” の方は14,755円で終わったようだ。 (つづく)