⑪ We Can Work It Out / Day Tripper (R 5389, Mono, 1965.12.3発売)
プライスガイドによるとビートルズのUKシングル盤は「フロム・ミー・トゥ・ユー」から「ヘルプ」までは£10.00になっているのだが、この「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」から£15.00にハネ上がる。実際、赤パロ以降では初めて購入価格が£5.00を超えたし、何故か状態の良い盤はあまり出てこない。コレクターにとってはこのあたりから入手難易度がワンランクアップしたような感じだ。
「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」はヴォーカルが右に偏った赤盤の “左右泣き別れミックス” と比べるとこちらのモノ・ミックスの方が自然で聴きやすい。しかしこのシングル盤の一番の魅力は、音圧が3割増しぐらいに感じられる迫力満点のサウンドなので、聴いていて実に気持ちがいいということに尽きるだろう。やはり好きな音楽はチマチマと小音量で聴くのではなく風圧で身体に浴びたいものだ。しかもビートルズのUKシングルは、モノラルでありながら一つ一つの楽器の音がごちゃまぜにならずにハッキリと聴きとれるところがいい(^.^)
We Can Work It Out
裏面の「デイ・トリッパー」はカッコ良いギター・リフ一発で作り上げたようなロック・チューン。赤盤のステレオ・ミックスのイントロで左チャンネルからのリフに右チャンネルからのリフが重なっていき、そこにポールのベースが寄り添うようにユニゾンを奏でるところがゾクゾクするほど好きなのだが、音の広がりを得た代償としてロック曲としての迫力が一歩後退という感は否めない。このモノ・ミックスではまるでエレキ・ギターの電圧を上げたかのような(?)強靭なサウンドが楽しめるところが◎。どちらのミックスも捨て難いので、私はその時の気分によってモノラルにするかステレオにするかを決めているが、とにかく元気が欲しい時はこのシングル盤の方を聴くようにしている。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有り、②リム左側のクレジットが PARLOPHONE(大文字)、③リム下側 Gt.Britain の tが小文字、④マトリクス枝番は -4 / -1 。入札状況は3 bidsで、落札価格は£8.50(約1,540円)だった。
Day Tripper
⑫ Paperback Writer / Rain (R 5452, Mono, 1966.6.10発売)
今回買った一連のシングル盤の中で最も凄い音が入ってた盤を3枚挙げろと言われれば、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「シー・ラヴズ・ユー」、そしてこの「ペイパーバック・ライター」になるだろう。当時EMIが新たに導入した最新鋭機器を使ったハイ・レベル・カッティングによって迫力満点のサウンドを音溝に刻み込むことに成功、いわゆるひとつの “ラウドカット盤” としてコレクターの間で抜群の人気を誇っており、ヤフオクではシングルの分際で(笑)7,500円~12,000円ぐらいの高値で取り引きされているのだから凄いとしか言いようがない。とにかくこれを一度聴いたらもう通常カッティング盤では満足できない身体になってしまいかねないキケンな1枚だ。
ファズのかかったラウドなギターが縦横無尽に空間を切り裂きベースがブンブン唸るこの荒々しいサウンドこそまさにモノラル・ワンダーランド、サウンドの大海原、ポール名曲数え歌、掟破りの逆BB5、ひとり民族大移動、アックスボンバー三つ又の槍である。ビートルズ・サウンドに潜むパンキッシュな要素を思う存分楽しめる中期ビートルズ屈指の大名演だ。ただ、1分37秒あたりのエコーのかけ方はいくら何でもトゥー・マッチ... (>_<) この部分だけはステレオ・ミックスの方が断然スマートでカッコイイと思う。
Paperback Writer
B面の「レイン」はえもいわれぬ浮遊感がたまらないサイケなナンバーで、ロックンロールのド迫力が楽しめるA面とはまた違った魅力に満ち溢れたアシッド・ソングだ。この曲を初めて聴いたのは確か「ヘイ・ジュード」の国内盤LPだったと思うが、第一印象は “何かワケの分からん不思議な曲やなぁ...” というもので、この曲に関してはそれ以降かなり長い間判断停止状態が続いていた。そんな印象がガラリと変わったのは10年ほど前にUK盤の「ヘイ・ジュード」輸出仕様LPを大音量で聴いてからで、その時初めてリンゴのスーパー・ウルトラ・ハイ・テクニックを駆使したドラミングの凄さに瞠目したという次第。ポールのベースの躍動感もハンパない。今回はそれが更に生々しいオリジナル・モノのサウンドで聴けて嬉しいったらありゃしない(^o^)丿 この曲は大音量で全身をそのサイケなサウンドに包み込まれるようにして聴いてこそ真価が分かるのではないかと思う。 ということでこのシングル盤はAB面共に私の宝物になりました。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有り、②リム左側のクレジットが GRAMOPHONE、③リム下側 GT.Britain の Tが大文字、④マトリクス枝番は -2 / -2 。この盤は人気が高くビッドが集中するのでどうしたものかと困っていたのだが、辛抱強く網を張って待ち続けた結果、ラッキーなことにたまたまベルギーのセラーから BUY IT NOW(即決)で出品されてすぐのところをキャッチ... 誰とも競うことなく£9.50(約1,720円)でピカピカ盤を手に入れることができて大ラッキーだった(^.^)
Rain
プライスガイドによるとビートルズのUKシングル盤は「フロム・ミー・トゥ・ユー」から「ヘルプ」までは£10.00になっているのだが、この「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」から£15.00にハネ上がる。実際、赤パロ以降では初めて購入価格が£5.00を超えたし、何故か状態の良い盤はあまり出てこない。コレクターにとってはこのあたりから入手難易度がワンランクアップしたような感じだ。
「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」はヴォーカルが右に偏った赤盤の “左右泣き別れミックス” と比べるとこちらのモノ・ミックスの方が自然で聴きやすい。しかしこのシングル盤の一番の魅力は、音圧が3割増しぐらいに感じられる迫力満点のサウンドなので、聴いていて実に気持ちがいいということに尽きるだろう。やはり好きな音楽はチマチマと小音量で聴くのではなく風圧で身体に浴びたいものだ。しかもビートルズのUKシングルは、モノラルでありながら一つ一つの楽器の音がごちゃまぜにならずにハッキリと聴きとれるところがいい(^.^)
We Can Work It Out
裏面の「デイ・トリッパー」はカッコ良いギター・リフ一発で作り上げたようなロック・チューン。赤盤のステレオ・ミックスのイントロで左チャンネルからのリフに右チャンネルからのリフが重なっていき、そこにポールのベースが寄り添うようにユニゾンを奏でるところがゾクゾクするほど好きなのだが、音の広がりを得た代償としてロック曲としての迫力が一歩後退という感は否めない。このモノ・ミックスではまるでエレキ・ギターの電圧を上げたかのような(?)強靭なサウンドが楽しめるところが◎。どちらのミックスも捨て難いので、私はその時の気分によってモノラルにするかステレオにするかを決めているが、とにかく元気が欲しい時はこのシングル盤の方を聴くようにしている。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有り、②リム左側のクレジットが PARLOPHONE(大文字)、③リム下側 Gt.Britain の tが小文字、④マトリクス枝番は -4 / -1 。入札状況は3 bidsで、落札価格は£8.50(約1,540円)だった。
Day Tripper
⑫ Paperback Writer / Rain (R 5452, Mono, 1966.6.10発売)
今回買った一連のシングル盤の中で最も凄い音が入ってた盤を3枚挙げろと言われれば、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「シー・ラヴズ・ユー」、そしてこの「ペイパーバック・ライター」になるだろう。当時EMIが新たに導入した最新鋭機器を使ったハイ・レベル・カッティングによって迫力満点のサウンドを音溝に刻み込むことに成功、いわゆるひとつの “ラウドカット盤” としてコレクターの間で抜群の人気を誇っており、ヤフオクではシングルの分際で(笑)7,500円~12,000円ぐらいの高値で取り引きされているのだから凄いとしか言いようがない。とにかくこれを一度聴いたらもう通常カッティング盤では満足できない身体になってしまいかねないキケンな1枚だ。
ファズのかかったラウドなギターが縦横無尽に空間を切り裂きベースがブンブン唸るこの荒々しいサウンドこそまさにモノラル・ワンダーランド、サウンドの大海原、ポール名曲数え歌、掟破りの逆BB5、ひとり民族大移動、アックスボンバー三つ又の槍である。ビートルズ・サウンドに潜むパンキッシュな要素を思う存分楽しめる中期ビートルズ屈指の大名演だ。ただ、1分37秒あたりのエコーのかけ方はいくら何でもトゥー・マッチ... (>_<) この部分だけはステレオ・ミックスの方が断然スマートでカッコイイと思う。
Paperback Writer
B面の「レイン」はえもいわれぬ浮遊感がたまらないサイケなナンバーで、ロックンロールのド迫力が楽しめるA面とはまた違った魅力に満ち溢れたアシッド・ソングだ。この曲を初めて聴いたのは確か「ヘイ・ジュード」の国内盤LPだったと思うが、第一印象は “何かワケの分からん不思議な曲やなぁ...” というもので、この曲に関してはそれ以降かなり長い間判断停止状態が続いていた。そんな印象がガラリと変わったのは10年ほど前にUK盤の「ヘイ・ジュード」輸出仕様LPを大音量で聴いてからで、その時初めてリンゴのスーパー・ウルトラ・ハイ・テクニックを駆使したドラミングの凄さに瞠目したという次第。ポールのベースの躍動感もハンパない。今回はそれが更に生々しいオリジナル・モノのサウンドで聴けて嬉しいったらありゃしない(^o^)丿 この曲は大音量で全身をそのサイケなサウンドに包み込まれるようにして聴いてこそ真価が分かるのではないかと思う。 ということでこのシングル盤はAB面共に私の宝物になりました。
1st プレスは ①“Sold In UK”リマーク有り、②リム左側のクレジットが GRAMOPHONE、③リム下側 GT.Britain の Tが大文字、④マトリクス枝番は -2 / -2 。この盤は人気が高くビッドが集中するのでどうしたものかと困っていたのだが、辛抱強く網を張って待ち続けた結果、ラッキーなことにたまたまベルギーのセラーから BUY IT NOW(即決)で出品されてすぐのところをキャッチ... 誰とも競うことなく£9.50(約1,720円)でピカピカ盤を手に入れることができて大ラッキーだった(^.^)
Rain