中森明菜シングル盤特集最終回は、彼女がアイドルという次元を超えて稀代の女性ヴォーカリストとしての地位を確立した1985~86年にリリースした珠玉の3曲だ。
①ミ・アモーレ
ラテン・フュージョン・ピアニストの松岡直也が作曲・編曲を手掛け、後に12インチ・シングルとして発売される「赤い鳥逃げた」の歌詞をより大衆にアピールするように書き直したのがこの「ミ・アモーレ」だ。「赤い鳥逃げた」がコンガの乾いた音が気持ち良いコテコテのサルサ・アレンジ(←3分20秒から始まるパーカッションのアメアラレ攻撃が快感デス!)なのに対し、歌詞の中に “リオの街はカーニバル~♪” や “サンバのリズムが~♪” といったフレーズが出てくる「ミ・アモーレ」はホイッスルが鳴り響くサンバ風アレンジになっており、同じメロディーでありながら歌詞もアレンジも違うという “一粒で二度オイシイ” 楽しみ方が出来るのが嬉しい(^.^) 明菜のヴォーカルは彼女の全キャリア中でピークにあったと言ってよく、ラストの “アモォレェェェ~♪” 3連発なんかもう圧巻の一言に尽きる。これが弱冠19歳の歌唱というのだから恐れ入谷の鬼子母神だ。
ミ・アモーレ/ 中森明菜
中森明菜 赤い鳥逃げた
②SAND BEIGE -砂漠へ-
サハラ砂漠をテーマにしたこの曲は80年代版 “飛んでイスタンブール” といった感じのエキゾチックな薫り漂うナンバーで、何度も聴くうちにサビの “星屑 私を抱きしめていてね アナーウィズ アローホ サンドベージュ♪” のメロディーが脳内リフレインを起こしてしまうスルメ・チューンだ。すっかり大人のシンガーへと成長した明菜はゆったりとした力強い歌唱で主人公の女性の心情を見事に歌い上げており、そのしっとりした歌声と見事な表現力に彼女の真骨頂を見る思いがする。
SAND BEIGE -砂漠へ-
③DESIRE
あの阿木燿子が明菜のために書いたこの曲は “ゲラッ ゲラッ ゲラッ ゲラッ~♪” というインパクト絶大な前サビで始まる。いきなり “これっきりですかぁ~♪” という百恵の問いかけで始まる「横須賀ストーリー」の時と同じように、明菜にリエゾン全開で “ゲラッ ゲラッ♪” と歌わせて “これから一体何が始まるのか...” と聴き手の心をガッチリつかむ阿木マジック炸裂だ。バブル絶頂期を謳歌する時代の空気感を見事に描き切った歌詞と旋律の結びつきが秀逸で、要所要所でここぞとばかりに炸裂する打ち込みハンドクラッピングも実に効果的。イントロから怒涛のように押し寄せるベースに乗って明菜ビブラートも冴えわたる。特に “まっさかさぁーまぁーに♪” から “堕ちて desire” へと続くあたりのヴォーカル・コントラストの妙なんかもう完璧と言う他ない。無双状態にあった明菜の充実ぶりがよくわかるスーパー・ウルトラ・キラー・チューンだ... な~んてねッ(笑)
DESIRE
①ミ・アモーレ
ラテン・フュージョン・ピアニストの松岡直也が作曲・編曲を手掛け、後に12インチ・シングルとして発売される「赤い鳥逃げた」の歌詞をより大衆にアピールするように書き直したのがこの「ミ・アモーレ」だ。「赤い鳥逃げた」がコンガの乾いた音が気持ち良いコテコテのサルサ・アレンジ(←3分20秒から始まるパーカッションのアメアラレ攻撃が快感デス!)なのに対し、歌詞の中に “リオの街はカーニバル~♪” や “サンバのリズムが~♪” といったフレーズが出てくる「ミ・アモーレ」はホイッスルが鳴り響くサンバ風アレンジになっており、同じメロディーでありながら歌詞もアレンジも違うという “一粒で二度オイシイ” 楽しみ方が出来るのが嬉しい(^.^) 明菜のヴォーカルは彼女の全キャリア中でピークにあったと言ってよく、ラストの “アモォレェェェ~♪” 3連発なんかもう圧巻の一言に尽きる。これが弱冠19歳の歌唱というのだから恐れ入谷の鬼子母神だ。
ミ・アモーレ/ 中森明菜
中森明菜 赤い鳥逃げた
②SAND BEIGE -砂漠へ-
サハラ砂漠をテーマにしたこの曲は80年代版 “飛んでイスタンブール” といった感じのエキゾチックな薫り漂うナンバーで、何度も聴くうちにサビの “星屑 私を抱きしめていてね アナーウィズ アローホ サンドベージュ♪” のメロディーが脳内リフレインを起こしてしまうスルメ・チューンだ。すっかり大人のシンガーへと成長した明菜はゆったりとした力強い歌唱で主人公の女性の心情を見事に歌い上げており、そのしっとりした歌声と見事な表現力に彼女の真骨頂を見る思いがする。
SAND BEIGE -砂漠へ-
③DESIRE
あの阿木燿子が明菜のために書いたこの曲は “ゲラッ ゲラッ ゲラッ ゲラッ~♪” というインパクト絶大な前サビで始まる。いきなり “これっきりですかぁ~♪” という百恵の問いかけで始まる「横須賀ストーリー」の時と同じように、明菜にリエゾン全開で “ゲラッ ゲラッ♪” と歌わせて “これから一体何が始まるのか...” と聴き手の心をガッチリつかむ阿木マジック炸裂だ。バブル絶頂期を謳歌する時代の空気感を見事に描き切った歌詞と旋律の結びつきが秀逸で、要所要所でここぞとばかりに炸裂する打ち込みハンドクラッピングも実に効果的。イントロから怒涛のように押し寄せるベースに乗って明菜ビブラートも冴えわたる。特に “まっさかさぁーまぁーに♪” から “堕ちて desire” へと続くあたりのヴォーカル・コントラストの妙なんかもう完璧と言う他ない。無双状態にあった明菜の充実ぶりがよくわかるスーパー・ウルトラ・キラー・チューンだ... な~んてねッ(笑)
DESIRE