shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Bonnaroo Festival 2013 [Blu-ray] / Paul McCartney

2014-02-02 | Paul McCartney
 去年の暮にそれまで愛用していたブラウン管テレビがついに壊れて仕方なく新しい液晶テレビを買う羽目になった話は前にも書いたが、手持ちの映像ソフトの粗を暴き出す高画質に耐えられず友人の901さんに相談すると、 “それは使うてるDVDプレイヤーが古いからとちゃう? これから液晶大型テレビで見るんやったら絶対にブルーレイ・プレイヤー買わなアカンで!” とのこと。なるほどね。ウチのDVDプレイヤーはパイオニアDVR-77H なのだが、2003年製だからもう10年以上も前の機種ということになる。搭載してるHDDだっていつ壊れても不思議ではない。
 ブルーレイに関しては相変わらずソフト数も限られていてあまり普及しているようには思えないし、何だかソニーだけが突出して宣伝してるイメージがあったのでそのうちまた “次世代規格” とやらが出現してソニーのブルーレイが孤立し(←よくあるパターン...)そのままポシャってしまうのではないかと疑心暗鬼になっていたのだが、春にはスカパーでポールの東京ドーム公演の放送もあることやし、このまま汚い映像を見続けてストレスを貯めるのもイヤだったので、901さんのアドバイスに従って安いブルーレイ・レコーダーを購入することにした。
 好きなモノには徹底的に拘るが、興味のないモノには全く無頓着なのが私の大きな欠点で、今回のブルーレイに関しても当然何の予備知識も拘りもなくメーカーや機種はどーでも良かったので “テレビと同じソニーで揃えといたらエエやろ...” とヤフオクでテキトーに探し、中古で BDZ-AT300S という機種を20,000円で手に入れたのだが、実はこれが後々高くつくことになる。
 というのもウチのテレビはアンテナではなく eo光のケーブルを利用しているのだが、レコーダーにデジタル入力が無かったので eoのサポセンに電話して聞いたところ、 eo の光テレビチューナーからBSやCSのハイビジョン放送をダウンコンバートせずに綺麗なままで録画するには ilink という接続でないとダメで、その端子はパナソニックのレコーダーにしか付いていないのだという。は? 何それ? つまり今のソニー製レコーダーでは春に放送予定のスカパー・ポールがハイビジョン録画できないということになる。私は思わず電話口で “そんなアホな!” と怒鳴ってしまったのだがすべては後の祭り... 技術の進歩に無知なくせにちゃんと調べもせずに買い物をした私がアホやった(>_<)  愛するポールのためにどうやらもう1台パナソニックのレコーダーを買うしかなさそうだ。
 話をソニーのブルーレイ・レコーダーに戻そう。手持ちのDVDを取っ替え引っ替えしてパイオニア機と比較してみたのだが、少なくとも私の目には全然違いが分からない。当然ながらブルーレイのディスクは1枚も持ってないのでこれでは宝の持ち腐れだ。そこで試しにヤフオクで色々検索してみると、運良くポールの「ボナルー・フェスティバル2013」のブルーレイ盤を2,200円で発見、「ボナルー」は既にDVD盤で持っているのだがあまりにも画質が悪くて辟易していたので両フォーマットを比較するのにちょうどエエわいと思い迷わずゲットした(^.^)
 このコンサートは2013年6月14日にテネシー州マンチェスター(←アメリカにもマンチェスターがあるとは知らなんだ...)で開催されたボナルー・フェスティバルのヘッドライナーとして出演した時のもので、セットリストは基本的に当時進行中だったアウト・ゼア・ツアーのレギュラー・フォーマットに則っているが、この日はカントリー・ミュージックの聖地ナッシュビル近郊でのライヴということでいつもはサウンド・チェックでしか聴けない「ミッドナイト・スペシャル」を特別にセットリストに追加、歌詞の “ヒューストン” の部分を “ナッシュビル” に替えて歌い大喝采を浴びている。
 コンサートの方はいつものようにポール・バンドが盤石の演奏を聴かせてくれるが、野外フェスの開放感からか、ポールも曲間で “テネシー、ベイベー!” と叫ぶなどノリノリだ。又、「フォクシー・レディー」のギター・ソロの後、シャツの袖のボタンを留めながら “ジミは僕らが「サージェント・ペパーズ」を出した2日後にはもうステージであの曲をカヴァーしていたんだ。ホントに凄い奴さ。そういえばジミのライヴを観に行った時のことだけど、奴が客席にいたクラプトンを目ざとく見つけてちょっとギターのチューニングをしてくれよって頼んでエリックを困らせてたっけ。” と楽しそうに当時の思い出話をしていたのが印象的だった。
 収録されているのは残念ながらストリーミング配信されたコンサート前半の14曲のみで、ウェブキャスト中継ということで映像がカクカクとコマ送りみたいにぎこちなくなる場面が多い(←「あの娘におせっかい」の時が一番ひどい...)のはDVD でも ブルーレイでも同じなのだが、ブルーレイの方が画面が明るく輪郭がハッキリとしている分、DVD よりは遥かに見やすい(←ポールがしている蛍光グリーンの腕時計の色を見れば違いが分かる...)ように感じられる。まぁ元々のマスターの画質が悪いので“綺麗な”映像とは口が裂けても言えないが...(>_<)  多分 iHeartRadio Music Festival や Jimmy Kimmel Live の超美麗映像が登場するまでは、アウト・ゼア・ツアーのステージをプロショット映像&サウンドボード音声で楽しめる唯一の盤というのがウリだったのだろう。それと、チャプター割りがかなりエエ加減で、何曲かは曲の途中で切ってあるのには呆れてしまった。まぁ所詮はブートやからね(^.^)  尚、YouTubeにはこの盤に収録されてるカクカク・プロショット映像(笑)は上がっていなかったので、別のオーディエンス・ショットのもの(←ポール登場は20分30秒過ぎから)を貼っときました。
Paul Mccartney 2013 Bonnaroo Full Set
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