shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

R.U.O.K?! / 相川七瀬

2012-09-13 | J-Rock/Pop
 今日もマーティ絡みのアルバムでいこう。私は80年代以降の邦楽、特に J-POP と呼ばれるジャンルの音楽は趣味に合わないのでほとんど聴かないが、そんな私で1996~1998年あたりの3年間だけは J-POP をよく聴いていた。ちょうどグランジ/オルタナ・ロックやヒップホップに汚染された洋楽と絶縁して何か面白い音楽はないもんかと探していた時にたまたま耳にした B'z やイエロー・モンキーに大感激して彼ら見たさにテレビの歌番組を見始め、そのついでに他のアーティストの音楽も耳にすることになった。その頃のヒット曲には何故か私の嗜好に合うものが多く、お気に入りのアーティストもできて怪しげな台湾盤(!)やブックオフの激安CDを買って楽しんでいたのだが、この相川七瀬も当時よく聴いたうちの一人だった。
 やがて2000年代に入って J-POP が急速につまらなくなり、それに比例するかのように彼女のシングル曲のクオリティーが低下したこともあって私の中ではすっかり “七瀬=懐メロ” と化していたのだが、そんな私が再び彼女の曲を聴くきっかけになったのが他でもないマーティ・フリードマンだった。彼の本「いーじゃん! J-POP」には八代亜紀や石川さゆりといった憧れの人と共演できて夢みたいだったとコーフン気味に書かれてあるのだが、日本に来たばかりの彼に最初に J-POP の仕事をくれたのは他でもない相川七瀬であり、彼女のバンドの一員として全国ツアーにも参加したというのだ。早速 YouTube で調べてみてマーティが彼女のバックでガンガン弾いてる映像を発見、それが2005年リリースのアルバム「R.U.O.K?!」からシングルカットされた⑦「EVERYBODY GOES」である。
 彼女はお世辞にも歌が上手いとは言えない。特にスローな曲は苦手なようで(←以前サッカーの試合前の国歌斉唱で聞かされた「君が代」は思わず脱力してしまうレベルやった...)、私の知る限りでは彼女が歌うバラッドで心に残るものはない。逆に彼女のスイートスポットであるアップテンポなポップ・ロック・チューンにハマった時はそのキュートでありながらパワフルな歌声と相まって他のシンガーには真似の出来ない名演が生まれるのだ。この⑦でもイントロからエンディングまで一気呵成に聴かせる吸引力は凄まじいものがあるし、マーティのメタル魂溢れるギター・ソロもめちゃくちゃカッコイイ(^o^)丿 ロックンロールの楽しさがビンビン伝わってくる PV もめっちゃエエ感じに仕上がっていて言うことナシだ。
Aikawa Nanase EVERYBODY GOES 27S(RD)


 このアルバムはマーティ以外にも “超豪華ミュージシャンがレコーディングに参加” とのことなのだが、日本のロックシーンには疎いので正直言ってよく分からない。しかしそんなバック・バンドのメンバーが一致団結して生み出すライヴ感溢れる骨太ロック・サウンドは快感そのもの。全盛期を彷彿とさせるその躍動感溢れる彼女の歌声も “相川七瀬、ココに完全復活!!!” と!を3つも付けたくなるようなノリの良さだ。⑦以外ではアルバム・タイトル曲の②「R.U.O.K?!」と③「FLY TO RAINBOW RAY」が特に気に入っているのだが、どちらもキャッチーなメロディーと心地良い疾走感がたまらないハイスピード・チューンだ。やっぱり相川七瀬はこうでなくっちゃ!
相川七瀬 - R.U.O.K?! [JAPAN TOUR 2006 R.U.O.K?!]

相川七瀬 - FLY TO RAINBOW RAY [JAPAN TOUR 2006 R.U.O.K?!]