shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

魔女の宅急便

2012-03-30 | TV, 映画, サントラ etc
 先日新しい勤務先に挨拶に行ってきた。調書を書いた後でそこの所長との顔合わせがあり色々と話を聞かされたのだが、この所長、物事の考え方がめっちゃ堅苦しくってまるで霞が関の官僚そのもの。職員の管理も厳しそうだ。アンタはロボット長官か! ハッキリ言って一番嫌いなタイプの人間である。私はこれまで数回転勤を経験しているが、こんなにネガティヴなファースト・インプレッションは初めてだ。たとえ遠くてもこれなら前の職場の方がずっとお気楽で良かったなぁ。まぁ所長は超ウザいが、一緒に働くことになる同僚の方々がどうか良い人達でありますように...
 そんなこんなで結構ブルーな気分で仕事の引き継ぎや荷物の整理に追われた1週間だったが、凹んでいる私を見かねたのか、昨日仲良しの同僚 O ちゃんがプレゼントだと言って大きな袋を持ってきた。開けてみると何とジブリ映画「魔女の宅急便」に出てきた私の大好きな黒猫キャラ “ジジ” のぬいぐるみではないか! 私はジブリ・キャラの中でも特にトトロとジジが大好きで、それを覚えていて元気づけようとしてくれた彼女の気配りに大感激(≧▽≦) “持つべきものは友” とはよくぞ言ったものだ。この感謝の気持ちをブログにも刻み込んでおきたいので、今日は「魔女の宅急便」にしよう。
 私は2年前まではジブリといえば「となりのトトロ」しか知らないトーシローだったのだが、そんな私に他のジブリ映画も見るように勧めてくれたのが他でもない O ちゃんだった。もし彼女がいなかったら私は今も「ナウシカ」や「ラピュタ」、「千と千尋」の素晴らしさを知らずに生きていたかもしれないし、「魔女宅」のジジにハマることもなかっただろう。しかも映画を体験して音楽と映像がリンクすることによって楽曲のイメージがより鮮明になり、オリジナル・サントラだけでなく様々なジブリ・カヴァー・アルバムの楽しみも大きく広がった。そういう意味で、私を本格的にジブリの世界に引き込んでくれた彼女にはいくら感謝しても足りない。
 映画「魔女の宅急便」のサントラ盤であるこのアルバムには久石譲氏によるオリジナル・スコア19曲と、挿入歌として使われたユーミンの2曲が収録されている。久石オリジナルでは何と言っても③「海の見える午後」が圧倒的に素晴らしい!!! その哀愁舞い散る旋律の美しさはまさに絶品で、天才的なメロディー・メーカーとして数々の名曲を生み出してきた久石譲氏の作品中でも屈指の名曲と言っていいと思う。③以外ではラグライム風なアレンジが剽軽な雰囲気を出していて面白い⑦「身代りジジ」やダイナミックなオーケストレイションで盛り上がる⑱「おじいさんのデッキブラシ」が気に入っている。
 ユーミンの2曲は共に今更何の説明も不要な邦楽史上屈指の大名曲。⑳「ルージュの伝言」は1975年にリリースされたユーミン5枚目のシングルで、私なんかドラムスによるフェイド・インから始まるイントロを聴いただけでテンションが急上昇! 弾けるようなキーボードが演出するウキウキワクワク感に満ちた軽快なノリで一気呵成に突っ走るところが最高で、晴れた日のドライヴのBGMなんかにもピッタリだろう。山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子、伊集加代子という超豪華な顔ぶれのバック・コーラスも圧巻だ。
 (21)「やさしさに包まれたなら」は1974年にリリースされたユーミン3枚目のシングルで、この曲にはシングルとアルバムの2つのヴァージョンが存在する。映画で使われたのはアコースティック・ギターのクリスプなリズム・カッティングとアルペジオが実に爽やかな味を出しているアルバム・ヴァージョンの方で、シングル・ヴァージョンよりもやや速めのテンポ設定が功を奏して名曲度が更にアップした感じ。ペダルスティール・ギターがカントリー・フレーバーを添えているところも◎だ。
 この曲は歌詞が又素晴らしく、 “小さい頃は神さまがいて 毎日愛を届けてくれた~♪” のラインなんかたまらなく好きだし、 “やさしさに包まれたなら 目に映る全てのことはメッセージ♪” なんてめっちゃ深い。そんな歌詞とユーミンのハートウォーミングなヴォーカルが絶妙にマッチして、心にポッと灯がともるような癒し系ナンバーに仕上がっているのだ。凹んでいる時でもこの曲を聴くと頑張れそうな気になってくるから音楽って素晴らしい。よっしゃ、4月からも頑張るぞー(^o^)丿  O ちゃん、ホンマにありがとうね。

魔女宅詰め合わせ: ルージュの伝言 ~ 海の見える午後 ~ やさしさに包まれたなら


松任谷由美 with All Stars ~ やさしさに包まれたなら
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