津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■光尚代の参勤供揃い

2022-07-06 12:47:42 | 先祖附

 細川藩の参勤交代の御供の人数については、光尚の時代が一番多かったとされるが、その人数を確かめたいと思ってググってみたら、熊本県立図書館のカンファレンスが目に飛び込んできた。
2019年12月の「細川藩主ごとの参勤交代の回数一覧表が見たい。」というクエッションに対する回答である。
回答は具体的なものが示されたかどうかは記されていないが「『熊本史学 第59号』右山幸介氏「細川氏の参勤、就封の期日について」の論文に藩主ごとの月別回数、所要日数の記載があった。また、経路別所要日数もあり。年代など詳細においては『熊本藩年表稿』を紹介した。」とあった。
私のサイトには「御代々様参勤御帰国」というものを上げているが、これは何処から調べてきたものやら出典が判らないでいるが、これもご紹介いただけたらと思ったことであった。
尤も、韶邦公、護久公の物がないのは残念である。

            御代々様御参勤御帰国 (1) 忠興公
            御代々様御参勤御帰国 (2) 忠利公
            御代々様御参勤御帰国 (3) 光尚公
            御代々様御参勤御帰国 (4) 綱利公  
            御代々様御参勤御帰国 (5) 宣紀公  
            御代々様御参勤御帰国 (6) 宗孝公         
            御代々様御参勤御帰国 (7) 重賢公
            御代々様御参勤御帰国 (8) 治年公  
            御代々様御参勤御帰国 (9) 齊茲公  
            御代々様御参勤御帰国 (10) 齊樹公  
            御代々様御参勤御帰国 (11-了) 齊護公

ちなみに光尚代、正保二年(1645)では2,720人(知行取149人、同下々1,266人、切米取1,305人)であった。
父・忠利は各藩の草臥(財政の悪化)は参勤であるとして改革案を出している。そんな父の後ろ姿を見ての光尚のこの御供揃いである。
若い殿さまには亡き父の想いは通じていないように思える。

宝暦期、幕府への「上米」が制度化されると、参勤の御供揃いの数が緩和された様で、劇的に少なくなっていく。
重賢公の時代では800弱という事もあった。このような倹約が宝暦の改革を為さしめたのであろう。
 

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■髭づら禁止令

2022-07-06 06:41:08 | 徒然

 もうずいぶん前になるが、床屋に行った時に対応してくれた女性が、「年を重ねられたら髪の手入れや、爪の手入れ、髭の手入れをちゃんとしてジェントルマンで居て下さい」と言われたことを強烈に思い出す。
御尤もと思ったが、無精者の私はジェントルマンの資格はないようだ。
毎日閑でしょうがないのだが、髭を毎日剃るのが面倒で不精髭となっている。特に夏はシェバーで顔がかゆくなるのが嫌という事もある。
床屋さんも地震後の転居で変わってしまったが、最近行きつけの床屋さんが最近突然店を閉じてしまった。
これには困って、新たな床屋さんを見つけねばならない。

 最近は特に自由業の人たちやOBの人たちに髭を蓄えた人が多くみられるようになった。
ファッションの一部であろうが一過性ではないような気がする。それでも何かがきっかけで、治まるのかもしれない。
明治期の役人の髭面は、いかにも己の威厳を増さんが為のもので、どうも好きになれない。この髭面が納まったのは太平洋戦争後のような気がする。
私が小学生の頃の先生が、ある時鼻の下の四角の小さい髭を剃り落してこられたときは、皆で顔を寄せて笑いをこらえたものだった。

 さて江戸期、徳川幕府に於いては元和偃武以降戦乱がやみ、平和が到来するといろいろの歌舞伎者にたいして規制が発せられた。
「元和九年(1623)四月廿六日 又令せらるゝは、大額大なで付、大剃さげ、又は下鬚、幷大刀、大脇差、朱鞘、大鐔、大角鐔停禁せらる。もし違犯のものは繋獄せしめ、其主よりは過料銀二枚出さしむべしとなり。」

 さて細川家において「髭禁止令」が出たのは、天草島原の乱が終息した後である。
「下々髭つくり候儀ニ付触」は、寛永十九年十一月に出されている。
「一筆申触候、下々下ひけをたて、上ひけをいろ/\つくり不行儀成体之者有之由候間、左様ニ無之様ニ各被召仕候下々堅可被申付候。先年も如申触、従公儀之御法度ニ候条、堅可被相守候(以下略)」と長岡式部ら家老三名の連署である。
寛文十年と貞享三年の二度にわたり禁止令が出された。

 細川歴代藩主の肖像を拝見しても髭面の方は御見受けしない

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