最近街路樹が倒れるというニュースがやたらと目を引く。
昨日は運転免許センターの駐車場でケヤキが倒れ車9台が下敷きになった。その前は大江の通称産業道路で桜の木が2本倒て通行中の車に被害が出た。
昨年は熊本城内で倒木があった。
10年ほど前には、我が母校・大江小学校の校庭の真ん中にあった樹齢100年を超す大榎木(大江の木)が倒れた。私はわざわざ出かけて無残な姿を眼にした事だった。
これは元気な枝を採取して苗木が作られ、「おおえのき」の横に植えられたらしい。
こんな事案が起ると、私が反対している自衛隊健軍駐屯地(西部方面総監部)周辺の桜やクスノキ、トウカエデの伐採などにも声が小さく成ってしまう。
今日の新聞は、熊本第一高校敷地内にある、マンスフェルト邸ゆかりの高さ18mのムクノキが倒木の恐れがあるとかで、文化財保護委員会が伐採を検討していると報じている。
これは由緒ばかりをいつては居られないだろう。「おおえのき」に倣ってまた若木を植えれば良かろうにと思う。
もう30年ほど前に、坪井川沿いにあった木を伐採するというニュースが流れ、市民団体が反対してひと騒ぎがあった。
桐の木ではなかったかと思うが記憶が定かではない。
桐の木といえば新町に通称稱名寺通りと呼ばれる通りは江戸時代の「青桐」の並木が残っている。
一月ほど前C寺の和尚様から電話で、先代から熊本の町には沢山馬をつなぐために青桐が植えられていたと聞くが詳しい情報はないかとお尋ねをいただいた。
「馬をつなぐ」という話は初めて聞いて、あり得る話だと納得した。
その後気に成り調べてみたら、上通りには青桐が植えられていたらしい。
桜町や熊本駅周辺の再開発が終わったが、これらのつながりが何とも寂しいのが現状だが、私は細工町筋や路面電車筋を並木にすることを願っている。
また、白川沿いは桜並木などがいいのではないかと考える。
夏目漱石に「森の都」といわしめた熊本だが、現状果たして漱石先生の賛辞に応え得ているのだろうか。
市長に手紙を書こうかとさえ考えて居る。