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極月もあと1週間ほどになった。
例年だと雪の便りに何となくはしゃいだ気持
ちになるのだが、今年は一層寒さが身にし
みて切ない気分になる。
会津や若松の方に避難している誰彼から果
物が送られてきた。
(家を借りている人、仮設住宅に入った人……
さまざま)
こちらから送るならともかく、と恐縮して電
話をすると、
「元気でやっているよ~という印だから心配
しないで」という。
いつもだとそれもまた嬉しいが、開封して
一瞬「あっ」と胸がつまるのは県の(保険
衛生協会による)合格証がついていること
だ。
「核種放射性元素測定結果報告書」という
長ったらしものと「試験成績書」の2通。
そういえば親戚がお世話になっている会津
の農家からお米を取り寄せたときにも、試
験結果証明書がついていた。
実際にこれがついていれば消費者も安心し
て食べられるが、生産者はどんなに切ない
気持ちだろうと思うとやりきれなくなる。
震災から9ヵ月半たって少しも気が晴れない
のは、一向に被災した人たちの生活の見通
しが立たないことだ。
小中学と同級だったTちゃんのところは兄姉
や甥姪など7人が犠牲になった。
夏に線香あげにいったが、何もかも流されて
自分の生家のあったところも分からなかった
という。
(Tちゃんは子供のころから頭のいい手先の
器用な少女で、つい何年か前まで埼玉で御
主人とテーラーの仕事をしていた)
墓前に手を合わせ、
「な~んにも出来なくてごめんね、というし
かなかったよ」
というTちゃんに、こちらも深くうなずくしか
なかった。
話をもどすと、今日も「会津は雪」というニュ
ースが入った。
(同じ福島県内でも太平洋側の南相馬と山
合いの会津では大違い)
みな、はじめての大雪を前に戦々恐々として
いる。
幸い、子供は大喜び!と聞いて少しは救わ
れるが。
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