10月27日から、11月26日までの1ヶ月間、山形美術館で新田嘉一コレクション展が始まった。
これだけ大きな美術館に、いっぱいになる130点の展示作品は威風 堂々たるもの。酒田にもこれだけのコレクターが居る事を誇りに感じた。
日本画では、円山応挙、松村景文、横山大観、竹久夢二(7点、)、伊東深水(2点)中村貞以、小松均、など。洋画では、森田茂画伯の作品28点を中心に真下慶治の「最上川」など親しみ易い作品も多かった。中国現代絵画を代表する黄冑の12点は圧巻である。さらにフランス絵画や、陶磁器の酒井田柿右衛門、北大路盧山人、浜田庄司。
金工の奥山峰石、韓国の現代陶芸家・朴英淑など、飽きさせることのない多彩なものだ。
オープ二ングセレモニーの新田嘉一さんのスピーチが奮っていた。「森田茂画伯の絵を最初に見たときは、暗い絵でよく分からなかった。ずっと見ているとどこか、勇気を与えてくれた。それからの長い付き合いで、自分があっての森田であり、森田あっての自分だ」と、また「国宝の作品が展示されている中国の美術館が雨漏りしていた。お金が無くて直せないと言うので、これはもったいないと思い修理してやった。国宝は中国外に持ち出せないのだが、何とかするからお礼に持って行けと言うので、所蔵する事になった。いま返してくれと言って来ているが、中国に負けたくないので返さないつもりだ」などと言っては「これは、ほんとの話」と付け加える。会場は爆笑に包まれた。
秋は「芸術の秋」山形美術館も身近な存在に感じた。
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