とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

熟年五省

2012年08月26日 | インポート

Img_1502 誰もが健康で長寿でありたいと願っている。しかし現実は、健康をむしばむ病気がある。人類は「養老の瀧」に象徴される百薬の長を探しつづけ、外科的治療も含めて医療は進化し、その発達は想像以上である。
 しかし、老化を止める事は出来ないし、天寿は誰にも訪れる。オリンピック選手の世代交代は、分かりやすい記録で判断出来るが、デジタル化出来ない部門の世代交代は、当事者の判断による所が大きい。歳をとることはどういう事なのか直視する必要がある。
 旧海軍の士官学校である海軍兵学校に、生徒がその日の行いを自ら反省するために「五省」を問いかけていた。提案者は、当時の兵学校校長であったが、広がりは薄かった。戦後アメリカ海軍が「五省」の精神に感銘し、英訳文を掲示したり、海上自衛隊で旧海軍の伝統として継承されている。
 酒田市遺族会会長の後藤隆さんが表彰され、その祝賀会記念に「熟年五省」の揮毫を頂戴した。
          
        熟年五省
  1 姿勢に 曲がり なかりしか
  1 言語に 縺れ(もつれ) なかりしか
  1 栄養に 缺くる(かくる) なかりしか
  1 歩行に 憾み(うらみ) なかりしか
  1 頑固に 亘る(わたる) なかりしか

 年老いて、日々向き合う毎日を大事に生きる自省の格言として納得できる精神である。敬老の日が近い。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 猛暑に思い出す霧多布湿原 | トップ | 大相撲千秋楽北平田場所 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

インポート」カテゴリの最新記事