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団塊サミットin丹沢

2006-11-09 05:49:22 | 身辺雑記
第3回「団塊サミットin丹沢」 団塊パワーで地域創造を!12月2日から3日秦野市文化会館で開催される。基調講演が、「立ち上がれ、団塊人よ!」残間里江子氏。丹沢ドン会が中心になって準備している。ドン会のコーディネート力はずば抜けているから、きっと準備万端ということだろう。

私は第二分科会「緑と農の元気作り」にパネリストとして参加する。農の会での活動を話すことになると思うが、どうも、お年寄り(怒るだろうな)に空元気を与えるようで、実態を具体的にアドバイスできるか。この辺の事を考えている。

年寄り(本人は間違いなくそう思ってい、ない)と言うのは本来足手まといなもので、若い人達が主力でやっていることの障りにならないと言うのが、第一の姿勢だと思う。だから企業社会のように利益第一のところでは定年と言う形で、引き取ってもらうのだろう。全てはそういう大前提がある話だ。

立ち上がれ!とか、地域創造を!とか、セカンドライフをどう生きる!など。発破をかけるのだろう。元気がないから励ましたい、と思うのだろうか。どうもこういうところに参加する、青年のつもりの人の実態を理解していないように見える。元気があるから、秦野まで行って見ようとする。大抵、年の割りに元気すぎる。来るからには具体的な情報を知りたいと思っているのだろう。精神論は今更いらない。

57歳3ヶ月だ。団塊の世代の最後の辺りに居る。一時、定年帰農ということを、農文協が主張していた。そのときも私は、止したほうが良いのに。と言っていた。農業は若い人がやることだ。体力が勝負の世界だ。まして、若いときに百姓の身体ができてない者が、無理すると必ず身体を壊す。壊し方は様々だが、良く無い結果をたくさん見てきた。

生涯貫く仕事は1つだ。そうあれこれは無い。若いとき選択できなかった者が、今更フォークが歌える飲み屋で、歌手気取りでギターを鳴らしたところで、歌手になれるわけではない。小椋桂という銀行員だった歌手の人がいたが、結局途中退職した。でも、銀行員だった頃のほうが、いい曲作っていたのは何故だろう。

絵を描くということを貫きたくて、様々なことをやっているのだと思う。自分の絵を描くには、会社に行く人も居るし、農業をやる人も居る。そんなことは他人が評価することでも、もちろんとやかく言うことでも無い。今更他と比較して云々ではない。自分が納得行くようにやれればそれでいいと思ってきた。この際心機一転というのは、ダメだ。余裕で何かをやろうと言う精神が良くないのだ。何かをするというのはいつも、背水の陣だ。

こんな感じで精神論に繋がるんだな。少しでも時間と余裕があるなら、ぜひ農の会を手伝ってほしい。若い人が農業を、立ち上げる為に、大変な苦労をしている。その上に様々な雑務がある。会計とか、書類の提出とか、農業者になるために書類が山ほどいるなんておかしいけど、そんな雑務を引き受けてほしい。人が居れば、助かることは山ほどある。農家になるなど、無謀だ。その周辺で役立つことを考えてもらいたい。

養鶏業はあと2年9ヶ月のつもりで居る。60歳まではもう一頑張りのつもりでいる。体力が、気力が、知力が、徐々に衰える。大きなボロが出ない前に、引き上げをしたい。それで、自給自足の体験の場作りのほうに、進みたいと思う。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
土に触れたい (笹村 出)
2006-11-11 09:01:26
ご意見ありがとうございます。
土に触れるということは、すごくありがたいことですね。都会暮らしだと、ままなら無い。
定年して、土に触れられるような暮らしを送るのは、すばらしいし。その道は、ある程度開かれていると思います。
私も最初はそういう気持ちで、20何年か前移ってきました。
それがいつの間にか、農家になり。それで、今や、いつやめるかを考えています。
これからやるんじゃ、農業は考えない方が良い。そんな気持ちでいます。
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都会の帰農\ (akiko)
2006-11-11 04:39:26
団塊の世代は、生業としての農業を考えてはいません。それこそ、自給自足の生活にあこがれているのだと思います。自分の食べるものぐらい自分で作りたい、帰農とは農業に帰るのではなくて、本能として土に触れたいということ。精神的飢餓の解決のためではないかなぁ。ただ、自給自足の生活をしても笹村さんのように社会への窓口は開いていて欲しいものです。
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帰農 (笹村 出)
2006-11-10 05:56:59
6万人の人生二毛作というのがサブタイトルでした。
そんな人生は無いな。嘘を言うのはよくない。
そう思って、別冊、現代農業の編集者に話しました。
「そう思いますか。」と考え込んでいました。
出版としては、当ったというか。いい線を突いたのでしょう。
陶淵明気分が、団塊の世代のサラリーマンに充満している。
現代農業は東京で一番売れていると聞いたことがあります。
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同感です (ゴーヤ)
2006-11-09 11:17:14
仰るとおり。私も農文協の「定年帰農」の話しは寒さを感じました。
労働組合の連合も言っていました。

農業を知っている人は言はないでしょう。何10年も会社勤めをしていて、他の仕事は楽に見えるのです。
実態は、帰農ではなく昔からある「隠居」に過ぎないのに、言葉が相変らず大風呂敷です。
「帰農」という言葉を使うところをみると、団塊の世代は自分自身は老いない積もりで居るのでしょう。
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