中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

放射能の測定値が長野でも上昇。雪しんしん。

2011年03月16日 20時03分54秒 | 活動日誌

4日、庭の梅はまだ堅いつぼみだった。今は?よく見ていない!                        

                

 福島原発の事故が、いよいよ深刻な事態を招いています。今日は、長野での測定値が平常の2・8倍にもなっているとの発表がありました。「健康には害は全くない」と言われても数値が上がっていること自体が問題だし、不安はつのります。明らかに福島原発の影響しか考えられません。枝野官房長官も「人体には影響はない」の一点張りで、どんな危険なことになっているのか、良く分かるような説明がされていません。つじつまの合わない説明にデータを隠しているかとしかおもえません。東京電力もそうです。

 長野にいてさえ不安なのに、現地の方々の不安と怒りは大変なものだと、容易に想像します。だって、東電はあれだけ「安全だ」と「神話」を宣伝しまくってきたのですから、うそをつかれた思いでしょう。しかも、避難も満足に出来ない状態です。うそのために、万が一、病を得るようなことがあったならどうするのか。危険な現場で働くみなさんとその家族の方は、どれだけ不安であるか。

 フランスでは、在日のフランス人を帰国させています。福島原発の事故を受けて、アメリカでもフランスでもスイスでも、原発の計画をとりあえずいったん中止する判断をしています。政府が東電と統一対策本部を作ったのは15日、本家本元の対応が遅すぎます。テレビでは、いろいろな専門家がコメントをしていますが、原子力委員会を始め、そう言う専門家を集めてチームを作り、英知を集めて危険をくい止める対策を取るべきです。

 チェルノブイリに事故の時、喉頭ガンの子どもたちの診察のもあたってきた松本菅野谷市長は、深刻な事態であるとして「チェルノブイリに学んで対応すべき。ヨード剤で予防を」とテレビで言っておりました。医療専門家と相談し、投与の判断も即刻やるべきでだと思います。

                                           

 さて、私事の報告ですが、弟の家族の避難場所と状態がわかりました。緊急に設置された避難所の電話で弟に連絡が来ました。安心しました!とても短時間しか話せなくて、元気なことしか確認できなかったと。そしてこの先かける順番がなかなか回ってこないかも。こちらからはまだ通じません。でも、良かったよかった!みなさんにもご心配おかけしました。毎日沢山の電話とメールをありがとうございました。「どうなっているのか、聞くのが恐ろしくて聞けなかった。でも、今日は思い切って電話した」と言ってくださった方もいました。本当にありがとうございました。

 ただ、母の施設の様子がどうしてもわからないのです。 またしても冬の到来です。降りしきる雪をみて、被災者の方々を思いました。今晩も冷え込んでいます。母は施設で暖は取れているのか、食事は柔らかい物でないと食べれないから、どうしているか。まいっているのでは・・・と心配です。仙台までは電話が通じるのですが。ただし、石巻までの道が開いたとのこと。インターネットで我が家のまわりの水も引いたとの映像も手にしました。

 直江津に出張中で被災しなかった弟が、避難所がわかった家族が心配で、また、母のことがわからないからと、今朝、石巻に出発しました。軽油の予備のポリタン積んで車で寝る用意もして出かけると連絡がありました。無事、たどり着くかどうか心配です。昨日までは「まだ行ってもじゃまになるだけ。危険が多い」と反対していたのですが、反対しきれなくなりました。今は、「何とか情報を」と期待をかけています。

 我が家はまだ命があった。たくさんのかたが、過酷な避難生活を送り、身内の命も奪われ、またいまだに安否がわからず、切ない思いをしています。テレビの映像に胸が痛みます。一日も早い人命の救済を。栄村、もちろんです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする