あるきメデス

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オープン間もない「ところざわサクラタウン」へ(埼玉・所沢)

2020-12-09 17:55:20 | 所沢だより
 2020年12月7日(月) 〈前半〉

 昨日に続き快晴で暖かくなりそうなので、1か月前の11月6日(金)にグランドオー
プンした「ところざわサクラタウン」を訪ねることにした。

 JR武蔵野線の東所沢駅に11時17分に着き、11時21分に駅を出た。

 久しぶりに来たのだが、駅舎のデザインは変わっていた。文化発信拠点サクラタウンへ
の玄関口となるので、木と文化の融合として「本」と「本棚」をイメージしたものに一新
したという。


 駅前通りを北へ向かうと、アニメのキャラクターをデザインしたマンホールが幾つも目
についた。
   

                            

 所沢市が、これから向かうさくらタウン同様にKADOKAWAとコラボして、アニメ
に登場するキャラクターをデザインしたもの。日本初になるLEDにより光るマンホールで、
全部で28種類あるという。デザインマンホールの位置は下の地図に示されている。



 600mほど進み、左に見えた東所沢公園に入る。公園には、ドウダンツツジやモミジ
の紅葉が残っていた。ナラやクヌギの樹林も色づいている。




     


 公園の北西側に「武蔵野樹林パーク」の新しい看板があり、背後の樹林にはカバーを掛
けた物体がたくさん並んでいた。

 夜になると幻想的な光のアート空間になるようで、光り輝きながら立ち並ぶ卵形体のも
のが時間帯や人々の存在により変化する表情が楽しめるという。


      夜のイメージは下のリーフレットで。
      

 その傍らには、狭山茶やその加工品、所沢地ビールなどを味わえる「武蔵野樹林カフェ」
も設けられていた。


 その先突き当たり一帯が、「ところざわさくらタウン」である。


 ここは、所沢市とKADOKAWAが共同で進める、みどり豊かな地から最先端の文化と産
業を生み出し、世界に向けて発信する「COOL JAPAN FOREST(クールジャパンフォレ
スト)構想」の拠点施設として建設されたところ。

 図書館・美術館・博物館の文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」をはじめ、アニメ
やゲームなどとコラボしたホテル、屋内外のイベントスペース、神社、ショップ&レスト
ランなどを兼ね備えた国内最大級のポップカルチャー発信拠点だという。



 階段を上がった右手が、タウンのランドマークともいえる「角川武蔵野ミュージアム」
の大きくてユニークな建物。

 花崗岩の板2万枚を外壁に使用してゴツゴツした独特の質感を生み出しており、デザイ
ンしたのは建築家の隈研吾氏。隈(くま)さんは国立競技場を設計した人でもあり、「大
地の成り立ちを表現し、マグマが隆起して固まったような形を目指した」とのこと。

 内部は博物館、美術館、図書館、アニメミュージアムを備えた文化の発信地になってい
て、図書館は、高さ8mの吹き抜けの周囲を本棚がせり上がるような特徴的な構造から、
「本棚劇場」と呼ばれているという。

 建物の東側は水盤と呼ばれ、晴れた日には建物を鏡のように映し出すようになっている。



 ミュージアムに入るのは後にして、まずは南東側に祭られた武蔵野坐令和神社(むさし
のにます うるわしき やまとのみやしろ)を参拝する。


 白旗と赤鳥居の間を進んで拝殿に参拝し、新型コロナウィルスに感染いないよう祈る。





 拝殿の右手壁面には、アニメ聖地一番札所として参拝に来たファンが願いを記して奉納
した絵馬がたくさん並んでいた。


 神社の西側の建物は「ジャパンパビリオン」と呼ぶイベントホール。コンサートやeス
ポーツ大会、2.5次元舞台公演、地域イベントなど多目的利用が可能なようで、A・B
2つのホールがあるという。


 イベントホールの西北側には3つに分かれた最大の建物があり、複雑な階段が周囲を囲
んでいる。


 ミュージアムに面した建物の1階にはショップやレストランがあり、1階には麦酒製造
所や手打ちうどん店、「LOVE埼玉パーク」と呼ぶ埼玉の魅力を発信するショップ・スタ
ジオの併設施設などがある。
       


 まずはLOVE埼玉パークに入ってみた。県内63市町村の観光パンフレットなどを並べ
たコーナーや土産品の販売エリアなどがあったので、いくつかのパンフレットをもらい、
県内の名物銘菓をひとつ購入した。


     


 北側に回って建物を囲む階段を上がってみた。4階まで上がると北側には住宅地や樹林
など、西北方には遠く奥武蔵の山並み、西に所沢市中心街の高層マンション群などが望ま
れる。





 3階に下りると東方の展望も得られ、新宿副都心の超高層ビル群や池袋周辺かと思わる
ビル群なども見られた。北東側近くの台地の広葉樹林は晩秋の彩りに。



 周辺の展望を終えて階段を下り、2階のグランドフロアから「角川武蔵野ミュージアム」
内に入る。


 館内の施設観覧は有料で、この階を除いて1階から5階までは施設ごとに料金が異なる
が、一番見どころと思われる4・5階の「本棚劇場」に入れるスタンダードチケットを入
手した(1400円)。


 エレベーターで5階に上がり、本棚劇場に入館する。チケットは、当日ならば一度退出
しても再入場は可能と受付で教えてくれた。


 入ってすぐのロビー的なところは「武蔵野回廊」と呼び、武蔵野ゆかりの雑木林や自然、
人物、旅などに関する図書が並び、休憩用の椅子では持参したペットボトルの飲料などは
飲んでもよいという。






 その先からは何段にもなる本棚が部屋中に配置されていて、ジャンル別に図書がビッシ
リと並び、自由に取り出して読むことも出来る。






     
 階段で4階に下りると、5階まで吹き抜けの高さ8mにわたる巨大な本棚に囲まれた回
廊のようになっていて、KADOKAWAの刊行物、角川源義文庫、山本健吉文庫など個
人蔵書約5万冊が目の届く範囲全面にわたり並んでいる。


     


 本棚のところどころにはディスプレイが配置されていて、少しずつ変化するマッピング
アートが流れていた。


 進んで行くと「サイエンスアートの部屋 生命の神殿」と呼ぶエリアがあり、海中の生
物のようなる物体が幾つもガラスケースの中に展示されていた。




     

 この作品の作者紹介があり、展示は「新世界透明標本」で、作者は隣の狭山市出身の冨
田伊織さんという方と分かった。
     

          
 その先は「荒俣ワンダー秘宝館」で、荒俣宏さんが収集した奇怪な物体など秘宝の数々
が眺められる。



 さらに本棚の間を抜けて一巡し終えたので、4階受付から13時ちょうどに退館した。

 なお、この建物、角川武蔵野ミュージアム内にはほかに、マンガ・ラノベ図書館や源義
庭園(1階)、EJアニメミュージアム(3階)、武蔵野ギャラリーや武蔵野回廊、サク
ラダイナー(5階)といった施設があるようだ。

     
 入館した2階に戻り、展示されていた「疫病退散アマビエ之図」や、5体並ぶ「ウルト
ラブッダ」、ミュージアムショップなどを見て回る。





 昼食をすることにして再び西側の建物に回り、1階にある武蔵野うどんの店「手打うど
ん さわいち」に入る。少し待たされたが、肉なず汁うどん(税込み913円)を注文し
て腰のあるやや太めのうどんを味わう。


 14時を過ぎたのでほかの施設は探るのは次の機会として、サクラタウンを去ることに
する。温かな日差しなので北側の階段を下って東川(あずまがわ)沿いの道路に出て、川
沿いを西進することにした。(続く)


 なお、ところざわサクラタウンの詳細についてはこちらのサイトを。




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