あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

道北 利尻・礼文と稚内周辺の旅④ 稚内の観光後羽田へ

2017-09-03 21:50:19 | 国内旅行
 2017年8月2日(水) 曇後晴
 == 稚内市内の観光後、稚内空港から羽田へ ==

 稚内市声問(こえとい)のホテルめぐまにて6時30分に起床した。7時30分からホ
テル内のレストランふきのとうで和食の朝食をする。


 今朝も皆さんの集まりがよく、予定より5分早い8時55分に宗谷バスの観光バスでホ
テルを出発した。

 担当のドライバーはユイさん、ガイドはトミイさんとのこと。最終日の今日午前中は、
稚内市が囲む宗谷湾の東の岬・宗谷岬と西の岬・ノシャップ岬、そして中心街の北市場周
辺を観光の予定である。


 まずは宗谷湾沿いの国道238号をしばらく東進して内陸部に入り、標高200m前後
に緩やかに広がる宗谷丘陵に上がる。



 丘陵一帯は国内最大規模の肉牛牧場になっていて、宗谷黒牛がたくさん飼育されている
とか。バスが進むにつれて、ところどころに幾つかの黒牛の群れが確認できた。


 丘陵の最高点、丸山には自衛隊のレーダーサイトがあり、アンテナのある建物が望まれ
る。







 さらに南下した丘陵の先端部が宗谷岬で、岬の上の高みの宗谷岬公園(通称:宗谷岬平
和公園)には、風車のあるゲストハウスアルメリア↑や、アンテナ塔、旧海軍望楼↓、あけ
ぼの像、宗谷岬灯台、戦没者慰霊碑などがあるが、車内から眺めるのみで通過した。


     あけぼの像
    

 宗谷岬灯台 


 丘陵から下ったすぐ下の宗谷岬には9時28分に着き、バスを下りる。宗谷岬は、北緯
45度31分22秒で日本最北端の地。対岸のサハリンまではわずか43㎞で、晴れた日
にはその島影をはっきりと捉えることができるとのこと。
     
 岬の先端には、北極星の一稜をモチーフにした三角錐形の「日本最北端の地の碑」があ
り、近くには世界地図に名を残す間宮林蔵(まみやりんぞう)の立像がある。
     
 間宮林蔵は、文化5年(1808)に宗谷から樺太(からふと)(現サハリン)へ渡り、
翌年に間宮海峡を発見し、樺太が島であることを幕府に伝えた。立像は生誕200年の
1980年に建立されたという。



   
 そばの花壇に、ヨーロッパやアメリカに分布し千島にも野生するというアルメリアが咲
き出し、海辺の岩の間にはエゾオグルマが咲いていた。
        

 少し西側には「宗谷岬音楽碑」もある。

 吉田弘作詞・船村徹作曲の「宗谷岬」は、ダ・カーポやボニージャックスなど多くの歌
手により歌われ、NHK「みんなのうた」で紹介されて全国で広く親しまれており、手前
のスイッチを押すとメロディが流れるようになっている。



 近くにある日本最北端ゆかりの店なども眺め、9時55分に宗谷岬を後にした。


 国道238号を3㎞ほど戻ったところが間宮林蔵が樺太に向かって出航した場所で、
「間宮林蔵渡樺出港の地」碑が立っていた。



 宗谷湾沿いに戻って稚内空港↑の北側を通過し、さらに西進して稚内の市街地を通過し
て北へ向かい、宗谷湾の西端に突き出たノシャップ岬の駐車場に10時43分に着いた。
そばのハマナスが見頃の花を見せる。
    

 ノシャップ岬は漢字では「野寒布岬」で、北海道最東端の根室半島先端にある納紗布岬
と字は違うが読みは同じで、アイヌ語の意味も同じだという。

 岬の一帯は恵山泊(えさんどまり)漁港公園として整備され、飲食店や土産物店なども
ある。その中で目に付くのが紅白に塗り分けた稚内灯台。
     
 いっけん煙突のように見えるが、高さは42.7mで道内1位で全国でも2番目の高さ
とか。雪の白さで見えにくくならないよう、宗谷岬灯台とともに2色に塗られている。


 公園の先端近くにはイルカのモニュメントがあり、記念撮影をする人が多い。
     


 公園に隣接して恵山泊漁港があり、南側間近の丘陵に自衛隊のレーダー基地が望まれる。
灯台の近くにはノシャップ寒流水族館がある。

 10時58分にノシャップ岬を後にして南へ、市街地中心部に向かう。10分足らずで、
昨日午後着いたフェリーターミナルに近いJR稚内駅そばで下車した。

 11時45分までフリータイムとなり、JR稚内駅や構内に接する道の駅、北市場など
を巡ることにした。


 まずはJR最北端の稚内駅へ。現在の稚内駅の開業は昭和3年(1928)で、宗谷本
線の終点である。



 線路の終端には「最北端の線路」の表示があり、駅舎の北側の広場にも、最北の線路の
モニュメントとして列車の車止めレールが設置されている。





 出札口で記念入場券を求めたら、来駅証明書着きの入場券を入手できた。
     

 駅に接して道の駅キタカラがあり、土産物などの売店のほか飲食店、映画館、地域交流
センター、観光案内所などがある。売店で少しの土産物と昼食の弁当を求めた。



 そばにある北市場にも回る。日本で一番北にある市場で、カニ、干物、海藻類、珍味、
冷凍食品、利尻昆布など海産物を中心にたくさんの品物が並び、最後の土産物を求めた人
も多かった。


 これで全部の行程を終え、10時58分にバスに乗り稚内空港に向かう。たくさんの漁
船の並ぶ稚内漁港の横を通過して東へ、12時05分頃空港に着いた。





 待合室で昼食を済ませ、稚内空港13時発の羽田空港行きANA572便に乗る。
    


 機種はボーイング767-300型機(270人乗り)で、13時13分に離陸した。
帰りの便もかなり空席がある。





 離陸して間もなく、右手に雲をまとった利尻山が望まれた。



 晴天なので眼下に移りゆく地上の様子や港などが見下ろせる。帰宅後、フリーソフト・
カシミール3Dにて5万分の1地形図で確認したら、青森県の八戸港↓や岩手県の岩洞湖、
宮城県石巻港などが分かった。


 岩洞湖


 石巻港


 石巻港西部     海岸に平行する航空自衛隊松島基地


 曇天の羽田空港には予定の14時55分より早い14時48分に着陸した。


 帰路も、往路に使った高速バスで所沢まで行くことにして、第2ターミナル発15時
35分のバスに乗る。


 空港を出て間もなく渋滞となり、しばらくのろのろ運転が続いたが、あとは順調に走り、
所沢駅東口には17時21分に着いた。

 22℃前後の稚内から首都圏に戻ったら真夏の暑さと覚悟したが、この日は気温が下が
っていて、稚内とあまり変わらぬ25℃以下のようだった。(完)




国内ランキング



にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 道北 利尻・礼文と稚内周辺の... | トップ | 銀座で写真展を観て渋谷で地... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

国内旅行」カテゴリの最新記事