あるきメデス

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上野の森美術館と東京藝術大学大学美術館へ(東京)

2016-09-26 21:33:52 | 美術館・博物館等の観覧
 2016年9月25日(日)

 カントリーウオークの仲間、Kさんからチケットを頂いたので、8日ぶりに青空の見え
た今日、東京・上野公園にある上野の森美術館に観覧に出かけました。

 11時30分過ぎにJR山手線の上野駅で下車して、公園口から会場に向かいます。




       
 
 会場の上野の森美術館入口


 この美術展は、「第29回 上野の森美術館 日本の自然を描く展」と呼ぶもの。今回は全
国から4,586点の応募があり、2,791点が入賞・入選したとのこと。

 それら入賞・入選作品を、会期の9月8日(木)~27日(火)までを4期に分けて展
示するので、今日は最後の4期の作品が見られました。

 会場内は撮影自由なので、観覧しながら撮った作品を幾つか紹介します。






      

      

          



 子ども部門のコーナーも




 その先にも一般の入賞・入選作品が


           これは木目込み作品のよう        
          



 なお、当展覧会のリーフレットには、受賞作品が以下のように掲載されていました。


 「日本の自然を描く」といっても、ふつう言っている自然だけでなく、静物や人物、な
かには外国の風景などもあり、バラエティに富んだたくさんの作品の観賞を楽しみました。

 同じ上野の森美術館内の別の小さい展示室では、「第二回 日本木彫刻展」というのを開
催中で、無料で観覧できるというので、こちらにも入りました。
          
  
 なお、会期は9月29日(木)まで。この会場も撮影自由です。


       

       

           

       

                

          


 作品の多くは仏像ですが、他の作品を含めて精巧な木彫の素晴らしい作品ばかりでした。


 上野の森美術館を出て、遅くなった食事をすることにして上野駅方向に戻ることにしま
した。

 西側の木々の間から、清水観音堂が望まれます。


 遊歩道から見返す上野の森美術館の入口付近。


 入口に近いところに小さい墓地が見えていたので回ってみたら、都指定史跡「天海僧正
毛髪塔(てんかいそうじょうもうはつとう)」でした。

 天海僧正は、江戸初期の天台宗の高僧で、諡号(しごう)を慈眼大師といい、比叡山で
天台宗を学び、江戸崎不動院(茨城県江戸崎町)や川越喜多院(埼玉県川越市)などに住
んで徳川家康の知遇を受け、家康が没すると日光病の基本構想をたて造営を指導したとの
こと。

 寛永20年(1643)に108歳で亡くなり、ここ旧本覚院跡に供養塔が建てられ、
のちに毛髪を納めたこの塔も建てられたようです。

 上野駅公園口に戻り、駅舎に接した「ぶんか亭」(2階)に上がって遅い食事に。
     

 注文したのは季節お勧めの「北海道 味覚の秋」でした。
    

 食事を終えたのは14時半近く、店にはもうお客さんはほとんどいません。


 この後、同行の連れ合いの希望で東京藝大の美術館に行くことにします。公園口そばの
東京文化会館付近にはこんなのぼり旗が何本も。
       

 その東京文化会館と国立西洋美術館の間を進んで、大噴水のある池の南から西側に進み
ました。噴水はお休み中、向こうに見えるのは東京国立博物館本館。


 東京国立博物館構内の西側に見えるのは、江戸時代の鳥取藩池田家江戸上屋敷の表門だ
ったもので、黒門とも呼ばれ重要文化財に指定されているようです。


 上野公園内の「芸術の散歩道」と呼ぶ遊歩道には、東京藝術大学の学生の卒業、終了作
品が幾つか展示されていました。そのひとつ「うその肉」、今年の作品です。
     

 散歩道際のベンチも芸術作品のよう。


 こちらは「流されるままに」と呼ぶ作品、やはり2016年作品
    

 次の交差点際に残る、京成電鉄の旧博物館動物園駅の建物。


 近くの東京藝術大学 大学美術館に入り、3階展示室で開催中の「台東区コレクション展」
を観賞しました(10月16日(日)まで開催、入場無料)。
       
 台東区コレクション展は、台東区と東京藝術大学との芸術・文化交流の一環として、藝大
学生の卒業制作や大学院生の終了制作の作品を台東区で収蔵していて、その作品群の中から、
「法隆寺金堂壁画」と「敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)壁画」の模写作品を中心に展
示するものでした。

 ここは撮影禁止で作品は撮れないので、もらったリーフレットに掲載の2枚を。

 模写 敦煌莫高窟壁画第285窟 北壁 仏三尊二舗(第6・5区)〈西魏〉

             
              模写 法隆寺金堂壁画6号壁 阿弥陀如来

 これら壁画の模写作品は、学生が現地で制作したものと思われ、昭和50年代後半から平
成14年頃までの年代が記されていました。いずれも原寸大に模写していて、莫高窟では高
さ2m以上のものも多く、近年では観光客の増加などで模写できないのではないかと思われ、
いまでは貴重な作品といえるのではないでしょうか。

 ほかに、「台東区長賞受賞作品」と呼ぶ、東京藝大の優秀な卒業作品の制作者に贈られる
「台東区長賞」を受賞した作品の一部の展示や、「法隆寺金堂壁画」と「敦煌莫高窟壁画」
模写に関連して、台東区立書道博物館所蔵のなかから、敦煌莫高窟出土の「壮士」の古写本
なども展示されていました。

 観覧を終えて館の南側に出ると、シイではないかと思われる古木が目に付きます。
     

 帰路につくことにして、上野駅に向かいます。噴水池ではちょうど大噴水が。


       



 南東側の木立の下に立つ野口英世像


 世界遺産登録が決まった国立西洋美術館前の広場を抜けることにします。


 広場には、ロダンの作品が何点か展示されています。まずは「考える人」
        

    

 「カレーの市民」


     

 美術館広場を抜けた上野駅近くからは、東京スカイツリーの上部が望まれます。
    

 16時35分頃JR上野駅に戻り、山手線電車で池袋方向に向かいました。




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