あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

アンコールワットとベトナム2都の旅 ⑥ハノイ市内観光と帰路へ(その2)

2013-02-10 18:14:27 | 東南アジア旅行
 2013年1月26日(土) 

 == ハノイに戻って市内観光、そして帰国へ(続き) ==

 世界遺産タンロン遺蹟の南部にある、皇帝の住居への入口だったとい「端門」↓に回り、
階段を上がると広場に並ぶ盆栽などが見晴らせる。




 端門の最上部の塔。



 正面の煙突のようなのは、軍事博物館のフラッグタワーと呼ばれる建造物のようだ。


 下に降りて周辺の建物や龍の階段などを見て回る。大太鼓もあった。



 龍の階段を上がったところに皇帝の住居があったようだが、現在は「龍の家」と呼ばれる
フランス植民地時代に造られたフランス軍の拠点だった建物↓が残っている。




 15時30分にタンロン遺蹟の北門を出て、西南すぐ近くにあるホーチミン廟(びょう)
に行く。1975年の建国記念日に建立された、ベトナム建国の父ホーチミンの遺体を安
置するところで、1日1回、ガラスに横たわる遺体を見学できるという。


 廟の前は広場になっていて、ここで1945年9月2日にホーチミンが独立宣言をした
場所のようだ。

 16時から衛兵の交代があるというので、廟の前で少し待つ。


 ちょうど16時、3人の衛兵が左手から独特の歩調で現れ、立っていた3人と交代した。
衛兵の勤めは1時間ごとだという。




 衛兵の交代を見て、すぐ近くの一柱寺(いっちゅうじ)に回る。一柱寺は、李王朝時代
の皇帝・李太宗が1049年に建立した仏教寺院内の楼閣。

 ハスの花の上に立つ観音菩薩をイメージしていて、その名のように1本の柱の上に3m
四方の仏堂が建っている。

 でも、柱はコンクリート造りのようで、最近建て替えたものと思われた。堂内には小さ
い観音像が安置されていて、参詣者が次々に上がって拝礼していた。


 一柱寺の前にあり、屋根上に「延祐寺」と記された寺院に入って見たら、堂内は精巧な
飾り付けに覆われていた。



 寺域では今も、フランス植民地以前の漢字が使われているようで、あちこちに漢字が見
られた。

 16時30分に一柱寺周辺の観覧を終え、バスで市内のアオザイ(Aodai)という雑貨
店に行く。



 民芸品や服飾品、アオザイと呼ぶベトナムの民族衣装、ジュエリーや香木、木製品など
を販売しているが、ほとんどの人はすでに別の場所で土産品を買い終えており、買い物を
する人は少なかった。


 店は空いていたので、ここで荷物整理の時間を設けてくれた。品物の傍らにトランクを
開けて、手荷物とトランクに収めるものとを振り分けさせてもらい、ありがたい場所と時
間を提供してもらった。

 この後バスで、ホアンキエム湖の北東端近くにあるタンロン水上人形劇場に回り、正面
最前部の一番良い席に陣取り、18時半から開始の水上人形劇を鑑賞する。

 水上人形劇は1000年以上の歴史ある伝統芸能で、池や沼の多いベトナム北部の農村
で誕生し、王様の目にも留まり王宮でも演じられるようになったとか。

 仕掛けは、木で出来た人形に2,3mの竹竿がついていて、人形の中には仕掛けのひも
が隠されている。それを、人形師が幕の後から竹竿とひもを操って演じるようだ。

 劇は18の場面に分かれていて、龍の踊り、鳳凰の舞い、キツネとアヒル、魚とり、子
どもの遊びなど、農村部の生活を中心に45分ほど演じられ、そのきめ細かい所作は見事
なものだった。


 終演後、冷たそうな水中に姿を見せた6人の人形師の皆さんに、観客から盛大な拍がお
くられた。

 この後バスで移動して、ニッパヤシで葺かれた屋根のレストランに行き、ベトナム北部
の名物料理という最後の夕食を味わう。


 ここで6日間のツアー行程をすべて終え、空港に向かう。途中見えたホンダのビル屋上
の温度表示は17℃を示す。

 21時半頃ハノイ空港に着き、出国手続きや税関検査などを経て27日0時10分発成
田空港行きベトナム航空VN-310便に乗る。

 飛行機は0時30分に離陸した。所要時間は約4時間50分とのことだったが、帰路も
予定より早い4時間ほどで着くという。

 仮眠をしたかしないうちに東の空が明るくなってきて、朝食が出る。


 成田空港には、飛行時間ちょうど4時間の6時30分に着陸した(ベトナム時間より2
時間早い)。気温はマイナス1℃とか。暖かい(前半は暑かった)ベトナムから戻って、
一気に真冬の寒さを感じる。

 入国手続きや税関検査、荷物の受け取りなどを経て、7時55分発北総線経由の京成ア
クセス特急で帰路に着いた。(完)



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アンコールワットとベトナム2都の旅 ⑥ハノイ市内観光と帰路へ(その1)

2013-02-09 21:05:10 | 東南アジア旅行
 2013年1月26日(土) 曇一時小雨



 == ハノイに戻って市内観光、そして帰国へ ==

 最後の宿泊地、世界遺産ハロン湾に面したサイゴン ハロンホテルにて5時40分に起
床し、6時20分頃から14階レストランにて朝食をする。

 レストランからテラスに出ると、ハロン湾やホテル周辺が見晴らせる。


 8時にホテルを出発して、バスは往路をハノイ市内に向かって戻る。沿道の民家を含め
建物の端部や中央などに、2本かそれ以上尖った金属が立っているのに気づいた。


 屋上には円筒形のタンクも上がっているが、これは、水道の水圧が低いのでアップする
ための設備だと、昨日往路でガイドのジイさんが説明してくれた。

 田園地帯を通過すると、日本の昔のように手植えで田植えをしている田んぼが見られ、
水牛で耕している田もある。


 ホテイアオイの田もあり、葉を採取して米ぬかと混ぜて豚のえさにするようだ。

 ジイさんは車中、ホーチミンの生涯やベトナムの人気職業、ご自身の家族のことや日本
語学習のこと、寺に残る漢字文化のことなど、今日もいろいろ興味ある話をしてくれた。

 北側に2か所火力発電所が見え、道路沿いに走る鉄道の線路は火力発電所への石炭輸送
など、主として貨物輸送に使われているようだ。ベトナムには原子力発電所は無いという。

 9時50分に途中の民芸品店に着き、30分間のショッピングとトイレ休憩となる。



 店では、人形などの民芸品のほか、ベトナムコーヒーや茶なども販売していた。

 色鮮やかなサンダルも並んでいる。


 ジイさんに、屋上の尖ったものは何かと聞いたら、避雷針だという。2~3階建ての民
家にも上がっているので雷が多いのかと思われたが、それほどでもないらしい。

 そろそろハノイ市街に入るかと思われる頃、ハノイへの幹線から少し南に迂回して、11
時40分頃、バッチャン焼きで知られるバッチャン(BAT TRANG)という村に着いた。

 この村では600年前から陶器づくりが始まり、16世紀頃には日本にも輸出したとか。
小さい村だが、大小合わせて100軒以上の工房があり、村民の9割が陶器に関係する仕
事に就いているという。



 そんな陶器作りの工房の並ぶ一角にある、5階建ての建物の工房へ。まずは5階に上が
り、型作りや絵付けなどの工程をジイさんから説明してもらう。






 その後下のフロアに下って買い物タイム。コーヒーカップや茶碗、湯飲み、絵皿などの
商品を見て回り、購入する人も多かった。


 入口近くには、特大のつぼが飾られている。


 ちなみに、広くいう「陶器」には陶器と磁器とがあり、陶器は一度焼きで電子レンジは
使えず、磁器は二度焼きしてあり電子レンジでも使える。バッチャン焼きは磁器で、原料
の白粘土が近くで産出されていたのでこの産業が盛んになったようだが、現在は少なくな
りほかから調達しているという。


 バスは12時25分に店を出た。間もなくハノイ市内に入り、↑レストランでベトナム
料理の昼食をする。


 13時45分過ぎに店を出て旧市街に14時頃に着く。最終日の今日はハノイ市内観光
で、最初は旧市街の散策である。

 混雑している旧市街はスリやひったくりが多いので持ち物には十分注意するよう、また
道路横断の際のバイクなどへの注意をジイさんに言われ、離れないようジイさんの後につ
いて行く。



 通りで果物を売る人、靴やカバンをうず高く積み上げた店、民芸品の店などの前を通っ
て南に進み、ホアンキエム(Ho Hoan Kiem)湖の湖畔に回った。

 ホアンキエム湖はハノイ市街地の中心にあり、市民の憩いの場になっているとか。周辺
には大教会や大劇場などがあり、赤い橋を渡った島には、13世紀に元(げん)の侵攻を
撃退したチャン・フン・ダオ将軍を祭る玉山祠(ぎょくさんじ)があるという。





 湖の周りを少し回って再び旧市街に戻り、人とバイクと自転車が多く、切れ目なく店が
並び活気づく一帯を巡り歩いた。










 14時43分に旧市街を離れて西に向かう。


 ベトナム鉄道の踏切を越えて官庁街に入り、世界遺産になっているタンロン遺蹟へ。


 タンロンとは昇龍のことでハノイの旧称。2002年に国会議事堂の建て替えの際に出
土した7~19世紀の遺跡群で、11~19世紀に栄えたタンロン王朝など各年代の城跡
などが重層的に発掘され、2010年、ベトナムでは6番目の世界遺産に登録されたという。


 遺蹟の中心は広い芝生地になっていて、旧正月が近いので展示しているという、大小た
くさんの盆栽が並んでいる。


 日本の盆栽が手本になっているようだが、何れもなかなか見事な作品。ベトナムらしい
独特の木も見られる。(続く)





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アンコールワットとベトナム2都の旅 ⑤世界遺産ハロン湾クルーズ(その2)

2013-02-07 20:29:09 | 東南アジア旅行
 2013年1月25日(金) (続き)

 == 世界遺産ハロン湾クルーズ(続き) ==

 船の周囲には次々と島が近づき、それぞれ独特の形状を見せている。

 忠犬ハチ公に似た犬の姿の岩がある島の横も通過する。



 前方には浮いたような島が現れ、左手には水上生活をしている建物が続き、その一つ
にには、学校もあるという。






 われわれの船に別の小舟が近づき、その舟から乗り移って湾で採れた魚介類のセール
スを始めた。

 なかでもシャコ↑がお勧めだという。何人かが買い求め、船内の調理場で料理しても
らうことにした。






 浮いたような島は、水面に浮かぶ香炉のような形からディンフォン(香炉)島と呼び、
ベトナムの20万ドン紙幣にも印刷されている。


 島に近ずくと、島ノ下をボートで抜ける観光客のグループが幾つも見られる。


 このあたりが島巡りの中心のようで、大型、小型の観光船が多く、時には漁船も通過
する。







 さらに幾つもの島の近くを通過し、次々と移り変わる形の異なる島と波静かな湾の景
観を楽しむ。







 ゴリラのような形から「ゴリラ岩」と呼ぶ小島↑も見えてきた。





 前方に見えていたが、いったん視界から消えた二つの岩の近くを通過する。湾のシン
ボル的な存在だという闘鶏岩である。

 二羽の鶏が戦うような姿から名付けたようだが、仲良く寄り添って唇を近づけている
ようにも見えるのだが…。

 この辺りから船は戻る方向に転回したようだが、それとは気づかず変わりゆく島の景
観を飽きること無く眺める。

 16時半過ぎ、そろそろ夕食だというので、デッキからテーブルと椅子のある下の船
内に戻った。

 まず、先ほど漁船から買ったシャコをゆで上げたのを出してくれた。



 ハロン湾で採れたカニや魚など、海鮮料理を味わっているうちに船は出発した波止場
に近づき、17時40分に着いた。
        

 今夜宿泊するサイゴン ハロンホテルは近く、バスで数分ほど。旧正月が近いので、ロ
ビーにはその飾り付けがされていた。


 部屋はハロン湾に面していて、窓を開けると暗くなった湾内が見下ろせた。


  (歩数 4,400)




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アンコールワットとベトナム2都の旅 ⑤世界遺産ハロン湾クルーズ(その1)

2013-02-06 20:51:20 | 東南アジア旅行
 2013年1月25日(金) 曇

 == 世界遺産ハロン湾クルーズ ==

 ベトナムの首都ハノイの、ホテル クラウンプラザで6時に起床して、6時半過ぎから
レストランで朝食を済ます。バスでホテルを8時に出発して、東方約185㎞にある世
界遺産のハロン湾に向かう。


 市内の中心街は、ホーチミン同様にたくさんのバイクが道路を埋め尽くしている。


 郊外の路傍に並ぶ墓地。ベトナムの墓は、このようなL字型の造りになっていた。


 バスの中でガイドのジイさんは、運転席横の大型ディスプレイにハノイの写真などを
次々に映しながら、ベトナム全体やハノイのことなどの説明をしてくれる。

 ハノイ市は、面積約3400平方㎞で人口は約700万人、バイクは400万台あり、
市街地は旧市街と官庁街、それに新市街とに分かれているという。

 郊外に出ると、やはり水田が広がる。南部のホーチミン郊外は3期作と聞いたが、北
部のこのあたりは2期作で、12月に刈り入れを終えた現在は、休耕中の田が多い。


 米の輸出量は4,200万トンで世界一とか。ほかにベトナムの産品では、コーヒーが
124万トンでブラジルに次ぐ世界第2位、コショウが110万トンで全世界の37%
を占め世界一という。

 ジイさんはさらに、ベトナムの歴史、徴兵制や義務教育、2月9日からの旧正月のこ
と、ベトナムの果物、フランス植民地時代のこと、小学生時代の夏休みに自転車で12
時間かけてこの沿線に住んでいた祖母のところに行った思い出、自分で造る家造り、冬
期の現在に多い結婚式のことなど、いろいろな話題を説明してくれた。

 9時45分に途中の民芸品などを販売する店に着き、10時半まで買い物とトイレ休
憩の時間となる。






 2階では、たくさんの若い女性が精巧な刺繍作業に励んでいた。


 さらに東進すると、ハロンへ通じる道路の拡張工事をしていて、道路際の民家や商店
が壊されているところが続く。


 12時10分にハロンの町並みににあるホテルに着き、ホテルのレストランで1時間
の昼食時間となり、ベトナム料理をいただいた。



 食事を終え、近くのハロン湾クルーズの乗り場に移動し、4時間ほどのハロン湾クル
ーズ用の観光船に乗る。これ↓が乗船した船。


 ハロンとは、「龍が降りる地」という意味とか。波静かなハロン湾には、2000もの
奇岩がそそり立っていて「海の桂林」と形容され、199年にユネスコの世界遺産(自然
遺産)に登録されたという。


 船は13時20分頃岩壁を離れて、南に向かう。





 今日は曇っていて視界は弱めで、遠方の島々はぼんやりしている。




 2㎞ほど南下して最初の島に近づくと、岩壁に世界遺産の標識が掲げられていた。




 この島にはティエンクン(THIEN CUNG)洞と呼ぶ鍾乳洞があり、いったん船を下りて
観覧することになった。


 「ティエンクン」とは天宮のこと。1993年に発見された新しい鍾乳洞で、98年
から一般公開され、世界遺産にも追加登録されたという。


 すでに何組もの観光客がそれぞれの観光船から降りていて、100段ほどある階段を
上がった島の北側中腹にある入口は混んでいた。


 鍾乳洞の広さは約3000㎡、高さは20m以上あり、様々な形状の鍾乳石が乱立し
ていて、それらを何色もの照明で鮮やかに浮き立たせている。





 順路に従い右へ左へと上り下りして、長い年月をかけて造られた偉大な奇観の数々を
眺めながら巡った。





 洞内を30分ほどで一巡して南側に抜けると、高みから眼下に、回送された観光船群
が見下ろせる。船着場に下ってその一つに再び乗船し、14時55分頃出港した。(続く)




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アンコールワットとベトナム2都の旅 ④トンレサップ湖やアンコールトム観光(その2)

2013-02-05 18:31:55 | 東南アジア旅行
 2013年1月24日(木) (続き)

 == アンコールトム観光 ==

 午後は、アンコール遺跡中で最大規模の、アンコールトム観光である。バスはホテルか
ら20分ほどで、アンコールワットの北側にあるアンコールトムの南大門近くに着いた。

 アンコールトムは、12~13世紀にかけてジャヤヴァルマン7世が創建した、アンコ
ール王朝最後の栄華を誇った巨大な宗教都城。

 一辺3㎞、周囲12㎞あり、幅130mの環濠と城壁に囲まれていて、総面積は東京ド
ーム60数個分の900haに及び、カンボジアの人々は親しみを込めて「大アンコール」
と呼んでいるという。ちなみに、アンコールとは「都」のこと、トムは「大きい」という
ことのようだ。


 環濠にかかる橋の両側には、蛇神ナーガを抱える阿修羅(あしゅら)が並んでいて、こ
れは「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」がモチーフだという。ちなみに「乳海攪拌」と
は、ヒンドゥー教における天地創造神話のことらしい。


 環濠には、当時のものを復元したのかと思われる船が浮かんでいた。橋を渡って正面の
南大門を入る。


 中には、みやげ物を売る建物もある。



 高木の生い茂る通りを真っ直ぐに進んで、まず中央部に位置する「バイヨン」を訪ねる。

 バイヨンは複雑な建築様式を備えた仏教寺院で、ジャルマン8世の時代にヒンドゥー教
寺院になったとか。


 内部には「クメールの微笑み」と呼ばれる大きな観音菩薩の四面像がある。石造の回廊
の壁面には、当時の生活や戦いなど記したレリーフが続いていた。





 バイヨン中心部の上部テラスに回ると、大小16ある四面仏塔群が様々な顔立ちで立ち
並んでいる。


 それらの間を回って北側に抜ける。北側から振り返る眺め。



 最近造られたという大きな仏像の横を通過し、崩れた遺蹟の間などを進んで、ウダヤィ
ティヤヴァルマン2世が、国の中心寺院として建立したものと言われる「パプーオン」の
そばに行く。


 5層の基壇からなるピラミッド型で、三重の回廊を持っているという。中には入らず、
池の手前から眺めるに留めた。



 東門から続く高さ2mの石柱の上に造られた石柱の間を抜けて、王宮跡に入る。


 王宮の入口。


 東西600m、南北250mの敷地は高さ5mの城壁に囲まれていたが、木造だったの
で主要な建物はすべて崩壊して残っていないという。

 中心の辺りに「ピミヤナカス」と呼ぶ遺蹟がある。10世紀末にジャヤヴァルマン5世
が着手し、スールヤヴァルマン1世の時代に仕上げた王族のための寺院。

 3層の基壇の上に小さい回廊があり、その中心に祠堂(しどう)があったとか。

 さらに北に進んで「象のテラス」と呼ぶ遺蹟へ。


 勝利した軍が王と謁見するなど、種々の式典に使われた場で、ジャヤヴァルマン7世が
建造したという。テラスに上がると、東側の広場が一望できる。


 テラスの下に下りて、その名のもとになった壁面の象の頭と鼻の頭部石像を眺めた。


 象のテラスの北側にあるのが「ライ王のテラス」。高さ6mのテラスの上に、ライ病を
患った王の座像があることから名付けられたもの。


 現在の座像はレプリカだという。やはりジャヤヴァルマン7世により建立されたが、内
壁は1910年頃まで土砂に埋もれていたという。



 象のテラスの下に回り、象の石像をもう1度眺め、広いアンコールトムの観光を16時
近くに終える。




 シェムリアップ市内に戻り、パラダイス アンコール ヴィラホテルのレストランで、中
華料理の夕食をする。


 17時15分にホテルを出て空港に向かい、20分ほどでシェムリアップ空港に着いた。


 2日間のカンボジア、シェムリアップとアンコール遺蹟などの観光を終え、19時15
分発ハノイ行きのベトナム航空VN-840便に乗る。


 機は予定より早い19時6分に離陸した。

 夕食は済ませたのだが機内でも軽食が出て、もう一度いただく。到着予定の20時55
分よりかなり早い20時28分には、ベトナムの首都の玄関口、ハノイ空港に着いた。

 出迎えてくれた明日からの現地ガイド、ジイさんの案内でバスに乗り、 4泊目となる
ホテルクラウンプラザには21時45分頃に到着した。  (歩数 11,200)


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アンコールワットとベトナム2都の旅 ④トンレサップ湖やアンコールトム観光(その1)

2013-02-04 22:03:45 | 東南アジア旅行
 2013年1月24日(木) 晴



 == アンコールワットの朝日鑑賞とトンレサップ湖クルーズ ==

 カンボジア西北部、シェムリアップで連泊したエンプレス アンコール ホテルで早起き
して、5時45分にバスで出発する。

 希望者のみがアンコールワットから上る朝日を見に行くという企画に、今回は19人全
員が参加することになった。添乗員のSさんは、全員参加は今までのツアーでは無かった
ことと喜ばれる。


 6時10分過ぎにアンコールワット西側に着いたが、同様に朝日を見ようとするたくさ
んの観光客が来て待っている。回廊の向こうが赤らんできていた。

 まずは聖池のそばまで行き、スイレンの咲く池に映るアンコールワットの朝焼けを撮る。


 池の西面も、朝日を見る人で埋もれていた。




 回廊の西北端付近に戻り、太陽の上がるのを待つ。回廊にもたくさんの人が並んでいる。


 日の出の時刻が近づいたが、どうも雲が多そうで期待の太陽は見られないのではないか
と案じられた。


 でも、6時43分頃、太陽が見えたとの声が上がる。塔よりはずっと右手で太陽は色鮮
やかなオレンジの円を見せている。

 私のカメラではこのようなにじんだ写真しか撮れなかったが、実際はもっとはっきりと
鮮やかなオレンジの円が見られ、何度も来ているという添乗員のSさんも、こんなきれい
な太陽を見たのは初めてのことと感激していた。早起きしてきた甲斐があったと皆喜ぶ。



 ホテルに戻ってバイキング朝食後、8時15分に出発して、シェムリアップの南方にあ
るトンレサップ(TONLE SAP)湖のクルーズに向かう。

 トンレサップ湖は東南アジア最大の湖で、面積は琵琶湖の約20倍あり、300種の魚
が生息し、湖上には10万人の水上生活者がいるという。

 バスは郊外に出ると水田が広がり、花の咲く広いハス田も見られる。8時45分頃、ト
ンレサップ湖の乗船場に着いた。

 今は乾期のため、湖の水位がかなり下がっているのが分かる。

 乗船場には数十人乗りから百人以上乗れそうな大型の遊覧船など、たくさんの船が並ん
でいる。


 私たちだけでその中の1つにの船に乗り、すぐに出航した。

 湖は泥色に濁っており、船は、川のような比較的狭い流域を進んで行く。岸辺には、裸
になって投網で漁をする人が何人か見え、小舟で荷物を運ぶ地元の人の船もある。


 30分足らずで、湖に浮かぶ水上生活者の建物が見えてきた。



 それらの中には、商店や学校、教会などもあるという。



 その一つ、観光客向けの商店になっている船に横付けして乗り移った。


 船には土産物などが並び、子どもらしい小さいワニも飼育していた。


 トイレを借りに船の横に回ったら、トイレの下には湖の水が浸かっていて濡れそう。急
いで用を済ます。


 近くに、木のクイをウニのように湖に突き刺したものがある。何かと思ったら、これに
船をつないでこの建物が流れないようにしているという。


 10分ほどで商店のある船から離れた。


 帰路は往路の右側を戻って行く。ベトナムもそうだが、カンボジアでも道路も水路も右
側通行である。湖岸にテレビや携帯電話のアンテナ塔らしいのが立っていた。


 狭いところの湖岸に立つ標識は、追い抜き禁止のようだ。その反対側は、波を立てない
よう注意をうながす標識だった。


 帰路の岸辺にも、投網をひく漁師が何組か見えた。


 丸太を組み合わせた船の係留場所などを眺め、10時10分頃、船着場に戻った。


 往路をシェムリアップ市街に戻り、「日本人経営」の看板を掲げた民芸品店に行き、25
分ほどショッピングタイムとなる。

 店の前では、砂糖入りのうどん粉のようなものを焼いて輪に丸める、菓子造りの実演を
していた。

 観光客にも教えて試せるというので、2人の女性がトライしたら2人とも上手に出来た。
11時10分に店を後にする。

 10分ほどでワット ボー(Wat Bo)通りにある「ニューバイヨン(NEW BAYON)」とい
うレストランに行き、クメール料理の昼食をする。

 レストランの入り口付近には、色鮮やかな南国の花が咲いていた。

 レストランを出て10分ほどバスで移動して、町の中心部を南北に貫くシェムリアップ
川のそばにあるオールドマーケットに行き、45分ほどの時間を取る。


 マーケットには、観光客向けのみやげ物店と一般向けの食材店とが隣り合って並んでお
り、地元の人たちの果物や菓子、米など、食材がどんなものかうかがい知ることが出来る。




 店の一つに、何か分からない、たこの足のような品物が吊されていた。


 13時5分に店を出て、エンプレスアンコールホテルに戻り、連泊を終える荷物整理を
して14時にホテルのロビーに集合となる。 (続く)



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アンコールワットとベトナム2都の旅 ③アンコール遺跡とアンコールワット観光(その2)

2013-02-03 16:02:22 | 東南アジア旅行
 2013年1月23日(水) 〈続き〉

 == アンコールワットとプレ・ループ遺蹟 ==

 ホテルで1時間半の休憩を終え、15時にホテルを再出発して、バスは15分足らずで
アンコールワットに着いた。


 アンコールワットは、アンコール遺跡群中で最大規模を誇るヒンドゥー教の寺院である。
1113年に即位したスールヤヴァルマン2世がおよそ30年かけて造ったもの。

 午後の暑い日差しを避けて、アンコールワットを囲む環濠のそばの木陰で休む観光客。

 私たちも、この日陰でガイドのソティさんから、まずはアンコールワットの概要を聞く。


 周囲を取り囲む幅190mの環濠。環濠の南北は1.3㎞、東西1.4㎞に及び、全
体の面積は約200haで、東京ドーム約15個分になるという。


 正門になる西参道を進んで西塔門を入り、回廊に刻まれた数々のレリーフの説明を聞き
ながら巡る。




 左側に回ると、ハスの浮かぶ聖池を挟んで、中央祠堂(しどう)を中心に5つの塔が望
まれる。

 中央祠堂の高さは47mとか。なお、祠堂とは神仏を祭る小さい社(やしろ)のような
場所のようだ。

 池の北側には古い建物が幾つか並び、土産物などを販売している。




 池のそばで、野生の猿がハスの茎を食べていた。



 北西端から、中央祠堂を囲む一番外側の第一回廊に上がり、回廊の壁面を覆う石の精巧
なレリーフを見て回った。






 回廊から西側、聖池周辺の眺め。


 第一回廊の内側にある教蔵。


 第一回廊西面の中心部は十字回廊と呼ばれ、奥の第二回廊へ向かう回廊と十字型に交差
している。


 さらに南面第一回廊に回り、途切れなく続くレリーフを見て回った。







 遺跡巡りの午後になって気づいたのだが、周辺の木々から、劇場の開会を告げるベルの
ような連続音が聞こえていたが、これはセミの鳴き声だという。




 1時間半近くのアンコールワット遺蹟の観光を終え、バスで東北に6㎞ほど移動して、
プレ・ループ(Pre Rup)遺蹟に行く。


 アンコールワットの造営より150年前の10世紀後半に造られたもので、石槽がある
ことから火葬が行われた場所のようだ。プレ・ループとは生まれ変わるということらしい。


 基壇の上に5基の祠堂が載せられたピラミッド型になっていて、急傾斜の石段を上がる
と夕日の絶景ポイントだとのことで、18時まで夕日見物の時間となる。


 すでに多くの観光客が上部の石段に座って日没を待っている。


 われわれも思い思いの場所で待ち、西の森の向こうに沈む夕日を待ったが、次第に雲が
増えてきて、期待した鮮やかな夕日とはならなかった。


 17時50分頃日没となり、反対の東上空には月が上がっている。


 帰路のバスは、ホテルに向かう途中で、「アンコールクッキー(ANGKOR COOKIES)」
という小さいクッキー店に寄り、30分ほど買い物の時間となる。

 この店は、日本人オーナーのマダムサチコが、カンボジアの若い人が働く機会を得て自
立していける場を提供したいとの思いで造られたもの。

 カンボジアのカシューナッツやヤシ砂糖など、天然素材をたっぷり使った手作りクッキ
ー店として知られているようで、その思いを受け、多くの皆さんがクッキーを買い求めた。

 このあと夕食会場のアマゾン アンコール(AMAZON ANGKOR)レストランに行き、カ
ンボジアの民俗舞踊、アプサラダンスを鑑賞しながらバイキング料理を味わった。






 連泊する、シェムリアップのエンプレス アンコール ホテルには20時半近くに戻る。
(歩数 11,600) 



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アンコールワットとベトナム2都の旅 ③アンコール遺跡とアンコールワット観光(その1)

2013-02-02 22:21:46 | 東南アジア旅行
 2013年1月23日(水) 晴

 == アンコール遺跡とアンコールワット観光 ==

 カンボジア西北部、シェムリアップの国道6号線にある、エンブレス アンコールホテル
にて6時に起床、広い食堂でバイキング朝食をして、8時にバスに乗る。


 今日は、9世紀から15世紀にかけてインドシナ一帯を制圧したクメール王朝の首都跡
で、1992年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡の観光である。

 ガイドのソティさんによると、カンボジアの面積は日本の約半分、シェムリアップの人
口は約80万人とのこと。ホテル周辺は、20年くらい前まで田んぼだったという。

 バスを20分ほどで下り、まず、アンコール遺跡観光用のパスポートを取得する場所に
行き、各々が写真入りパスポートを作ってもらう。

 何箇所もある受付窓口には、各国からの観光客の長い列が伸びていた。

 その先はバスが入れないので、10人乗りのミニカー3台に分乗して進む。



 最初の遺蹟は、アンコールワットの東北にあるタ・プローム(Ta Prohm)寺院。12世
紀にアンコール・トムの中心部、バイヨンを造成したジャヤヴァルマン7世が、母のため
に建立した大乗仏教の寺院で、後にヒンドゥ-教に改宗されたらしい。

 寺域は東西1㎞、南北700mに及び、当時は僧侶と踊子合わせて1万人余りが暮らし
たという。


 リエップというガジュマルの一種の巨木が、寺院回廊のあちこちに絡みついて独特の
景観を見せており、遺蹟の規模と自然の力の偉大さを感じさせられる。





 アンコール遺跡発見当時の景観で保存する方針で、必要最低限の修復しかしないのだと
いうが、あちこちで修復作業をしていた。


 東門から入って、崩れた敷石や何か所もある石段などに注意しながら45分ほどかけて
巡り、9時50分頃西門に抜けた。




 再びミニカーで数分北西に移動して、次のタ・ケウ(Ta Keo)に回る。


 アンコールワットの試金石としてジャヤヴァルマン5世が造営を開始したが、石材を積
み上げたところで王が死去し、装飾の無いまま今に残ることになったとか。

 中には入らず、外観を眺めるのに止める。


 ミニカーで、途中、わら屋根の土産物店の横などを通過して、バスの駐車場に戻る。




 バスに乗り換え、水田などを眺めながら東北に移動して、10時50分頃、3つめの遺
蹟であるバンテアイ・スレイに着く。


 ガイドのソティさん。


 10世紀後半に建立された「女の砦」を意味する小さい寺院。赤色の砂岩と紅土を主材
料として造られているので、全体が赤みがかっている。




 壁面の彫刻はアンコール遺跡中最も精緻で、その技術に感嘆させられる。










 中央神殿に刻まれた微笑する女神像は、「東洋のモナリザ」と称されているという。


 中庭の池には、スイレンが咲いていた。




 遺跡内を一巡して11時半に入口に戻る。近くには、わらぶき屋根の土産物店らしい建
物が何棟か並んでいた。


 バスで2~3分ほどにある「トロピカル レストラン(TROPICAL Restaurant)」に行き、
タイスキという料理の昼食を味合う。


 この日の最高気温は33~34℃の予報で、暑くなってきた。

 13時半にレストランを出て5分ほどでホテルに戻り、15時まで休憩時間となる。暑
い中での遺跡巡りだったので、1時間近くベッドで仮眠した。暑いカンボジアでは昼の3
時間前後、ゆっくり休憩するのが習慣のようだ。  (続く)




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アンコールワットとベトナム2都の旅 ②メコン川クルーズとホーチミン市内観光

2013-02-01 18:54:43 | 東南アジア旅行
 2013年1月22日(火) 曇晴曇晴

 == メコン川クルーズとホーチミン市内観光 ==



 ホーチミン市内のモーベンピックホテルにて6時30分に起床し、7時半から1階の
レストランでバイキング朝食をする。

 ホテルを9時に出発し、専用バスで南西に約75㎞離れたメコン・デルタの入口に位
置する町、ミトーへ向かう。

 朝のホーチミン市内のラッシュアワーは過ぎたとはいえ、道路はやはり通勤のバイク
の流れが続く。


 ガイドのタイさんの話では、バイクで1番の人気は、以前は日本のホンダ製だったが
現在は中国製、ホンダの半額で買えるが故障が多いという。バイク修理店には「ホンダ」
の名が出ているところが多く、ホンダがバイクの代名詞になっているようだ。

 バイク免許は16歳から50ccが取得でき、100cc以上は18歳から。バイク運転
の際のヘルメット着用は、2008年12月から義務化されたという。

 フランス植民地の時代を100年経過しているので、ベトナム人の朝食はパンが多く、
コーヒーは濃厚で世界で3番目の輸出国とのこと。

 ホーチミン市街から郊外に出ると水田地帯となる。

 稲作は年3回収穫ができ、バスから見える水田も、刈り取りを終えた田、緑の田、植
えたばかりの早苗田などまちまちだ。

 水田の傍らにはヤシの木も数多く見られる。


 バスは1時間45分ほど走行して、わら屋根のマーケットで短時間のトイレ休憩する。


 ミトーの町に入り、メコン川クルーズの乗船場には11時8分に到着した。

 波止場には、クルーズ用に数十人乗れる屋根付きの木造船がたくさん並んでいる。そ
の中の一つにわがグループのみで乗船し、船は波止場を離れた。


 メコン川は、チベットを源としてミャンマー、ラオス、カンボジアを経てベトナムに
入り、全長は約4,800㎞、うちベトナムは230㎞ほどとのこと。このあたりの川幅
は4㎞ほどあり、60㎞下流で南シナ海(ベトナムでは東海と呼ぶ)に入るという。

 船内で説明してくれたガイドのタイさん。

 船は、流れの中州にあるタイソン島に向かう。島の北端には、ミトーとの間に最近建
設されたらしい橋が架けられていた。


 島には6千人ほどが住み、美人が多く養蜂や果樹栽培が盛んという。船は10分ほど
で島に着いた。



 まず、ミツバチがいっぱい群がる養蜂箱を見せてもらい、そばにあるヤシの葉の屋根
の小屋に入り、ハチミツ入りの飲料を試食する。ロイヤルゼリーの販売もしていた。




 小屋の周辺には、色鮮やかな熱帯植物の花が幾つも咲いている。


 小屋を出て少し離れた別の小屋に回ると、テーブルにフルーツが出され、民俗音楽の
演奏が始まる。


 演奏を聞きながら、ザボン、モンキーバナナ、パイナップル、パパイヤ、ジャックフ
ルーツ、ドラゴンフルーツの6種類のフルーツを試食した。


 傍らにはスモモ系の果物だという木があり、花や実をつけている。





 さらにいジャックフルーツやパパイヤなど種々の果物の実る見本園のようなところを
抜けて、ミニジャングルクルーズをさせてくれる小舟の乗船場に行く。


 ボートくらいの舟に4人ずつ分乗してその前後に現地の船頭さんが乗り、行き違いが
出来ないくらいの細い流れの間を進む。


 両岸にはびっしりとニッパヤシが生い茂り、周辺の展望は遮られている。10分ほど
で橋に近いメコンの流れ際に着いた。



 近くにヤシ実の加工をしているところがあり、ヤシから造るキャラメルの手作りの製
造工程を見て、多くの人がキャラメルなどの製品を購入する。



 再び舟に乗り、メコン川に並ぶ水上生活者の家の横を通過し、ミトーの町の波止場に
戻った。


 バスに乗ってミトーの町中を10分余り、13時20分過ぎに「TRUNG LUONG」と
いうレストランに着く。


 池を巡らした広い庭園を眺めながら、テラピアと呼ぶ魚の丸焼きなど、ミトーの郷土
料理を味わった。


 バスは往路をホーチミンに向けて戻って行く。緑あふれる田んぼの中に、田の持ち主の
家の墓らしいのが点々と見られる。

 ミトーの町では、それぞれの建物に日本とは違う独特の形態のテレビアンテナが見ら
れたが、ホーチミン市街はケーブルテレビが普及しているのか、テレビアンテナはほと
んど上がっていない。


 水量たっぷりの広い川を渡ってしばらくしてホーチミン市街に入り、道路は川沿いと
なり高層ビルの並ぶ中心街に向かう。


 15時50分過ぎ、中心街にあるベンタイン市場近くでバスを降り、16時30分ま
で市場巡りの時間となる。

 ベンタイン市場は、前日最初に訪れた統一会堂の南にあり、ホーチミン最大の市場。
縦横に入り組んだ狭い通路を挟んで、雑貨や民芸品、衣料品、カバン、果物や食料品な
ど、おびただしい商品がびっしりと並び、観光客や地元の人たちで賑わっている。


 買い物の際には、言い値の半値に値切るのが当然とか。人混みを狙うスリも多いので
気をつけるようガイドさんから言われ、注意しながら市場内のあちこちを巡り回った。


 市場を囲むように、道路を挟んで3,4階建ての商店が並び、大勢の人々が行き来し
ている。南側は広場になっていて、乗馬姿の銅像が立っていた。



 ベンタイン市場でホーチミン市内観光を終え、帰宅時刻となりバイクで混雑してきた
通りを進んで16時50分にホーチミン空港に着く。

 ベトナムから飛行機でカンボジアに向かうので、搭乗手続きや出国審査などを受け、
19時10分発ベトナム航空VN-815便の中型機に乗る。


 シート配置は通路を挟んで3+3座席で、今回のシートは10C席。ビジネスシート
の直後だが、ビジネスシートに乗客はいなかった。

 飛行機はすっかり暗くなった19時18分にホーチミン空港を離陸する。飛行時間は
1時間の予定だが、50分足らずの20時7分にカンボジアの北西部、アンコール遺跡
群の玄関口であるシェムリアップ(SIEM REAP)空港に着いた。

 入国審査や荷物の受け取りなどをして、出迎えてくれた明日からのガイド、ソティさ
んに誘導されてバスに乗る。宿泊するエンプレス アンコール ホテル(EMPRESS ANGKOR
HOTERL)には20時57分に着いた。

 ホテルのレストランでクメール料理の遅い夕食をして、22時頃部屋に入る。
(歩数 6,200)



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アンコールワットとベトナム2都の旅 ①ホーチミン市内観光

2013-01-30 18:56:59 | 東南アジア旅行
 1月21日(月)~27日(日)、阪急交通社・トラピックスの「感動のアンコールワ
ットと魅惑のベトナム2都物語7日間」という旅行に参加しました。以下、行程に従い、
その模様を順次紹介します。

========================================

 2013年1月21日(月)

 == ホーチミン市内観光 ==

 自宅の最寄り駅、西武池袋線西所沢駅から1番電車に乗り、7時30分に成田国際空港
第1旅客ターミナルビルに集合する。今回の参加者は19人、添乗員のSさんから説明を
受け、9時30分発ベトナム・ホーチミン空港行きのベトナム航空VN-301便に乗る。
飛行機は9時40分に離陸した。


 飛行機は南西に向かい、台湾の首都・台北の南側上空を通過して、インドシナ半島南部
のホーチミン空港に予定より40分近く早い13時47分に着陸した。ベトナム時刻は日
本より2時間遅れ、飛行時間は6時間7分である。


 入国審査、荷物の受け取りなどして、出迎えてくれた現地ガイドのタイさんの案内でバ
スに乗る。日本は真冬だが、亜熱帯のホーチミンの気温は32℃くらいとか。バスは14
時43分に空港を後にした。

 市の中心部に向かうバスの中で、ガイドのタイさんからベトナムやホーチミン市(旧サ
イゴン市)についての説明がある。

 それによると、ベトナムの面積は3,324㎢で日本全体から九州を除いたのと同じくら
い、人口はおよそ9千万人。ホーチミン市はベトナム最大の都市で、人口は900万に対
しバイクが約500万台もあるとのことで、道路にはおびただしい数のバイクが走行して
いるのがまず目についた。

 季節は、日本のような四季は無く11月から5月が乾期で、最も暑い4~5月には気温
は39℃~40数℃、湿度80%になるという。

 空港はホーチミン市中心部の北西にあり、中心部までは10㎞足らず。南東に真っ直ぐ
伸びるカクマンタンタム(8月革命)通りを進んで中心街に入り、15時10分頃、最初
の観光地である統一会堂(旧大統領官邸)に着く。


 統一会堂の敷地は約12㏊あり、フランスにより建立されたという。


 建物の右手前には、ベトナム戦争当時使われたソビエト製と中国製の戦車が展示されて
いた。建物前の広い芝生広場の中央には大噴水がある。


 統一会堂は、ベトナム戦争時代の南ベトナムの大統領官邸を博物館にしたもの。爆撃で
崩壊したが1962年に再建され、1975年4月30日に人民解放軍の戦車が正面から
突入して占拠し、ベトナム戦争が終結したのだという。


 5階建ての建物内には、大統領司令室、通信センター、内閣会議室、応接室、地下司令
室など100以上の部屋があり、一部が当時のままの状態で公開されていて、1階から上
階へと順次巡る。


 こちらは大統領司令室。








 途中階の中庭。



 屋上にはヘリポートも設けられていて、ホーチーミン中心部の高層ビルや、近くを通過
するバイク群などが展望できる。




 統一会堂の観覧を終え、2日間の移動に使われたバスに乗る。


 統一会堂前の通り。


 バスで600mほど北東に移動して、「聖母マリア教会」とも呼ばれるサイゴン大教会
前の広場で下りた。

 サイゴン大教会はホーチミン市で一番重要な教会で、19世紀末に建てられカトリック
教会とのこと。


 高さ57mの2つの尖塔を持つネオ・ロマネスク様式の建物で、外壁の赤レンガなど建材
はすべてフランスから運び込まれたのだという。

 普段は閉鎖されているが、ミサの午後は一般公開しているとか。しかし到着したのは16
時を過ぎていたので、閉門されたあとだった。


 門のそばからのぞいてみると、戦争で破壊され、その後復元されたというステンドグラス
が何枚か見られた。

 教会の東側には、ヨーロッパの駅に似た雰囲気の建物がある。


 中央郵便局で、フランス統治時代の1886~1891年に建てられたもの。



 正面中央の時計の下から入ると、ガラスと鉄骨が大きなアーチを描いた天井が伸びていて、
観光客がたくさん訪れている。



 両側と正面が郵便局の窓口で、中央や入って左右には記念切手や土産物のコーナー、AT
Mのボックスなどが並び、フランス植民地時代のサイゴンの地図、ホーチーミン像などが掲
示されていた。


 16時40分に中央郵便局を出て再びバスに乗り、10分ほどのところにあるアオザイ
(Aodai)という民芸品店に行き、17時20分まで30分ほどショッピングの時間となる。



 1階にはサンダルやうるし絵、2階には菓子や茶、香木、ブランド品などが並ぶ。店には
皇太子殿下も来られたようで、記念写真が飾られていた。


 再びバスに乗り、フランス植民地時代の建物も残る通りを通過する。



 退庁時刻となり、通りに途切れなく続く帰宅を急ぐバイクの間を進んで、夕食会場のレス
トランに行き、サイゴン蟹(かに)づくし料理を味わう。

 18時45分に食事を終えて、バスで宿泊するモーベンピック(MOVENPICK)ホテルに
は、19時近くに到着した。





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