京都工芸繊維大学を後にし、やってきたのは京都国立近代美術館の世紀末ウィーンのグラフィック展。
行きつけの図書館で見た世紀末ウィーンのグラフィック展のチラシが縦開きのおしゃれなデザインで
思わず惹きつけられてしまった。
ちょうどチケットも手に入ったので、この日ははしごすることに。
ウィーンといえば、20数年前にゼツェッション館や、オットーワーグナーの世紀末建築、
フンデルトヴァッサーの建築などを見に訪れたことがあったが、グラフィックデザインのまとまった展示を見るのは初めて。
撮影可だというので写真に撮ってみた。
中でも図案集のコーナーには釘付け。
鳥などの動物モチーフのものや植物モチーフのもののカラフルで魅惑的な図案がたくさん。
猿モチーフのものも
美しい鳥の図案。
繰り返しパターンの模様も。
布地や包装紙にしたら美しいだろうなあ。
長い髪の毛が優雅に弧を描く。
最後のコーナーは実際に日常生活の中で使われたグラフィックデザイン。
ポスターやカレンダー、蔵書票、書籍の装丁などに使われている。
なんとこれはカレンダー。
1908年に作られたものとは思えない、斬新なデザイン。
このカレンダーもかっこいい!
こちらも月毎に季節が現わされたアールヌーヴォー調の女性が描かれたカレンダー。
色使いもデザインもおしゃれだなあ。
どのカレンダーもインテリアとして使える美しさ。
トランプカードもこんなに素敵。
他にも日本の浮世絵などに影響を受けた木版画やリトグラフ、クリムトの素描や
唯一撮影禁止のコーナーにはアドルフ・ロースの家具のセットなども観れて、
どれも素敵なデザインが目白押しで興奮した。
美術館から河原町までの帰り道はタイルを探しながらウォーキング。
縦長のハート型がかわいい面格子とタイル。
元麻雀店の窓の下のカーブに沿って貼られてたブルーのグラデーションがきれいだったタイル。
少し大判のタイル、よく見るとグレーぽい表面の下に鮮やかなブルーが見え隠れしてるニュアンスのある色合いが
いい感じのタイル。
コーナー部分もきれいに収まってた藍色のボーダータイル
各階についたバルコニーが可愛かった、たから船ビル。
1階両サイドの柱などに貼られてたタイルがとてもいい味わい。
その向かいくらいにあったニュー祇園ビル。
ここのタイルも変わり種。
大胆に表面が波打つ立体感のあるタイル。
凹凸が激しいので釉薬にも表情が。
四条大橋を渡ると、鴨川に面した建ってた建物の一部からタイルがチラ見え。
お店の表に回ってみると、2階から上にタイルがびっしりと貼られてた。
布目地の渋い色目の味わい深いタイル。