タイルのお店を後にし、レガレイラ宮殿へ向かった。
レガイラ宮殿は17世紀に王族の別荘として建てられた館を
20世紀初めにブラジル出身の富豪、アントニオ・モンテイロが買い取り、
イタリアの建築家ルイジ・マニーニ(今回、行きたかったけど、行けなかったブサコパレスの改装も手掛けた)が改装をしたという。
建物は、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなどさまざまな建築様式が混在している。
チケット売り場には少し列ができていたので、並びながら建物観察。
回廊にはブルーのタイルが市松模様に貼られてる。
柱にはヤギや羊、牛などの動物の彫刻が貼り付く。
チケットを購入し、庭園内へ。
庭園には宮殿の他、チャペルや湖、洞窟、噴水や塔など様々な施設が点在している。
「守護者の門」
このトカゲの彫刻の奥は洞窟になっていて、秘密の通路があるとか。
この他にも、あちこちに抜け道などがあるそうで、なんだか謎めいている。
アーチにつく飾りは魚?だった。
動物や怪獣の彫刻も多い。
イルカの吐水口のある噴水。
庭園内にはこんな華麗な装飾が施されたベンチもいくつかある。
レガレイラタワー
チャペル
チャペルは入口から覗くのみとなっていたが、
床の装飾はモザイクタイルでデザインされ、ステンドグラス、祭壇はフレスコ画が描かれている。
チャペルの向かいには宮殿が。
ロープが巻き付くマヌエル様式の装飾や、
ガーゴイルもいる。
入口扉周りは一層細かい装飾が施されていて、
細やかな漆喰装飾飾りの暖炉のあるダイニングルーム。
床のモザイクタイルが圧巻の細やかさ。
絵画のような繊細なモザイク装飾は
近寄って見ると、細やかな色分けがされている。
美しいなあ。
この水色の部分も細かいモザイクが敷き詰められていて、
この作業を思うと気が遠くなる・・
こちらのエントランスの床や壁にもモザイクタイルやイスラムタイルが
床のモザイク。
これが本場のモザイクタイルか~と、うっとり見惚れる。
扉の鍵の部分にも細かい装飾が施されていた。
こちらの部屋はイタリアのウルビーノ侯爵の宮殿からインスピレーションを受けて造られたルネッサンス様式の部屋だそう。
元所有者のカルヴァリョ・モンテイロのイニシャル、CMのモノグラムがデザインされた装飾が壁に入れられている。
床や腰壁の寄木細工もすばらしいなあ。
天井は八角形の日本でいう格天井?
とにかく重厚感が半端ない。
こちらの部屋は壁面に絵が描かれていて、天井は繊細なレリーフで
装飾されたロココ調な部屋。
タイル的にはモザイクタイル以外には、この壁面の、比較的シンプルなもの
を見かけた。
さまざまな装飾が貼り付くバルコニー。
絵になるスポットがたくさんあるので、カップルで写真撮影してる人もちらほら。
裏門?的な階段にはブルーのアズレージョが貼られていた。
この階段を表から見たところ。
レガレイラ宮殿は庭園散策も楽しめる、ちょっと不思議で魅力的な宮殿だった。