m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキの建築巡り&アカデミア書店他】

2024-08-11 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキ二日目、この日は郊外にあるイッタラ&アラビアデザインセンターへ行く予定にしてた。
オープンが10時だった為、朝ひと歩きできそうと、早朝散歩をしてから
向かうことに。


歩いていると、次から次へと見つかるナショナルロマン主義の建物。


装飾がやはり独特で興味深いな~これなんて気持ち悪いくらい・・
動物や植物をモチーフとした装飾も多いのだけど、
幾何学模様というか、何がモチーフなのかわからない装飾のデザインも面白い。






1階部分は花崗岩、三角屋根がついて、中世のお城感のある建物も多い。


こちらは、少しクラシックな印象だが窓周りには細やかな装飾が。



女性の顔も。



お花のモチーフやロープなども見える。


これは、別の建物だったが、面白い模様


人?!が口から光線か何か?を出してる・・



両脇の魚が口から何かを出していて、中央で交じり合ってる図。





花崗岩に囲まれた扉。




アイアンの門。


1階にエスティティックサロンが入っていた建物。

最上階の周囲に花の入った壺のレリーフがぐるりと入っていた。


こちらも花崗岩がふんだんに使われた建物。
1906年に建てられた元出版社のビル、オタヴァビル。
現在は、1階にレストランも入っているようだった。


木がモチーフなのかな?!


尖塔アーチの入口。




アーチに沿ってミツバチのテラコッタが並ぶ。



扉の両脇にあるのは、なんとなくセミ感のある装飾。


扉上には小石で作られたモザイク
「OTAVA」は、フィンランド語で北斗七星のようで、
モザイクで北斗七星が描かれていた。


別の出入り口には、牧神?!













扉は、木彫りが施されている素朴なデザインのものも多かった。


小花模様が彫り込まれていた。


ドアハンドルもお花のモチーフ。





四葉のクローバーのような植物がデザインされたレリーフ


こちらの扉は植物文様でまとめられ、柱共々細やかな細工が入っていた。


ドアノブは斜めがおしゃれ。




もう一方の出入り口は、三角アーチでごつごつした花崗岩に囲まれていた。


この宮殿のような建物、家具屋さんのショールームが入っているようだった。



重厚感あふれる入口周り。


照明の支柱の複雑なアイアンワーク。


軒裏にお花のレリーフが。


こちらの洋品店が入っていた建物の装飾も興味深かった。


窓上部の三角のラインに沿って、ゆらゆらゆれるようなラインのレリーフが


こちらは、正面を向いたイルカ?魚?が面白い。










町中には、緑の木々が生い茂る公園も多くて、多くの人が公園を利用していた。(この時は早朝だったのであまり人はいなかったが)



お花屋さん






目の前に広場が開ける。
アートも出現。


「TORIINNA」と名前のついた建物。
1905年に建てられたもので、オフィス&アパートとして使われているよう。


窓周りには、石のモザイクで装飾されていた。


入口のアーチ。
大きなアーチの中に、玄関扉のアーチと車庫の扉のアーチが並ぶおもしろいデザイン。


ボウウィンドウの周りには、数珠繋ぎになった玉の間に「顔」が見える。



ぱっちり目を見開いたおじさん。
表情は、とてもにこやか。


三角の塔を支えるおじさんの顔も。




アール・ヌーヴォーデザインのドアノブ。




向かいは、やや角張った建物。
ボウウィンドウの上に付くバルコニーがアクセントに。



扉周りの形状も、台形?というのか、見たことのない形が新鮮。


素敵なタイルのレリーフのある壁面。
カフェのテラス席になってるようだった。



レリーフの図案は、人と木が描かれているよう。




朝、ふらりと近辺を回っただけでも、あちこちの建物にヘルシンキならではの味を感じて興味尽きず、
やはり、二カ国周ると違いがより感じられて楽しいなあ。



港までやって来た。





カモメが間近で休んでる。
かわいい~


マーケット広場があって、果物や野菜などを売る露店、簡単な食事もできるようになっていた。

近くにインフォメーションもあって、木製のその建物のフォルムも
斬新。





港に面して、1899年に設立されたヘルシンキ最古のマーケット、オールド・マーケットホール。



屋内に飲食店や食料品店が並ぶ。


早い時間だったので、開店してるお店は少なかったが、こぎれいなお店が並んでいた。




ピンク色の石が美しい建物は、1899年建築の旧ワサアクティエ銀行ビル。
現在は、オフィスビルなどとして活用されているようだ。









大通りに沿って大きな公園もあった。
エスプラナーディ公園。
中心部にあって、何度か通ることがあったが市民の憩いの場としていつも賑わっていた。


お花がふんだんに植わっていて癒される。


そしてやって来たアカデミア書店。
1969年にアルヴァ・アアルト設計により建てられたヘルシンキ最大の書店。
  

入口のドアノブは、縦に三つも並ぶ個性的なもの。


建物は3階建て。
大理石を使用した内装、照明や本棚などもアアルトが手掛けたという。




三層吹き抜けの回廊式で、天窓からは光が入る。


アアルトデザインの家具の展示も。





天窓は、本をモチーフにしたものだとか。












2階の奥には、カフェ・アアルトがある。
テーブルや椅子などもアアルトデザインのオリジナル。
こんな書店内のカフェでも犬連れOKなのが良いなあ。





エレベーターホール。


朝散歩もそろそろ切り上げて、
この後は、イッタラ・アラビアデザインセンターへ向かうことに。


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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキ地下鉄駅巡り】

2024-08-05 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
そろそろ日も暮れかかって来たので、地下へ潜り、ヘルシンキの地下鉄巡りをすることに。
2019年のポルトガルのリスボンでタイルだらけの地下鉄駅に感激(メトロリスボンという本に)したことを発端に、それぞれのお国柄が現れた地下鉄のアート巡りをするのは、すっかり旅の楽しみの一つになっていた。
デザイン大国、フィンランドの地下鉄駅なので、これまた楽しみ!


ヘルシンキ地下鉄は、27年間の計画と建設により1982年に開業、それから20年に渡り、少しずつ延伸されてきた。
現在は、全長43km、2路線、30の駅に。


カンピ駅は、ごつごつした岩のトンネルのようなホーム、
天井に、世界中の都市名が書かれた矢印のような表示板が束になって突き出している。






カンピ駅、改札を出て上階へ上がると、こんなモザイクタイルが貼られた小山のオブジェが出現。


モザイクタイルは角が取れたふっくらしたもので、5、6種類のパターンの形がランダムに貼られてた


青い洞窟天井の駅、青い天井に合わせて、カンテラみたいな照明のカバーも濃紺が素敵。



タイル貼りの円柱を重ねたベンチも。


エスカレーターへの乗り口上には、タイルで迷路のような文様が描かれている。



改札階にも。


ホームが満点の星空のような幻想的な駅。





シンプルな照明を垂らしているだけなのにおしゃれに見えるのはなぜだろう?!



ブルーの間接照明が美しい駅。



車両が赤なので、青い照明が映える。




わあ~、これまた繊細な照明。


マッチ棒のような、細いラインのシンプル照明だけど、こんな風に、縦横上下に配置していくと、立体感も出て、天井は異空間のような美しさに。


床への反射もきれいだなあ。


そして改札階へ上がるエスカレーターの壁の青の鮮やかさ!


大胆に広範囲に使われた色が美しい。


こちらは、アールト大学のある、アールト大学駅。
茶色のパンチングメタルの鋼鉄天井が渋い。


鋼鉄板の間には、照明も仕組まれている。





エスカレーターから上階へ上がってくると、鋼板とコンクリート壁面との間のガラス窓からは、光が差し込み、外の風景が見えてくる。




暗めのライティングと外の光との対比がいいなあ。
たしかこの時、夜の8時とか9時だったけど、この明るさ。


タピオラ駅は、天井にずらりと並ぶ大きな丸い照明。



大きな円がインパクトあって面白い。




苔の人形で有名なアーティスト、キム・シモンソンの巨大な彫刻も。


タピオラ駅には、エスポー現代美術館があり、後日訪れた時、
地上にもこんなドットがモチーフとなった壁面に囲まれた通路があった。


プリントされた鋼板が縦横に並ぶユニークなデザインの駅。



照明はリング状になった軽やかなもの。







改札階へのエスカレーターの壁面。
ブルーの壁面なのだけど、他の駅で見たブルーとはまた違う。
ブルーだけで、どれだけの種類を見ただろう・・
どのブルーもハッとするような美しさ。
ヨーロッパの色彩の表現の幅の広さにつくづくすごいなと思ってしまう。


長いエスカレーターの先には、外の光が見える。


傾斜したガラスの壁面には、ホーム階で見た鋼板がバラバラとレイアウトされてた。








この日は、地下鉄巡りはこれくらいにして、ヘルシンキ中央駅へ戻ってきた。
この動物が描かれた照明が可愛い。半分壊れてるようだったけど。



もうかなり夜も深まっているというのにこの明るさ。
ぶらぶらとホテルまで歩いて帰り、ヘルシンキ1日目が無事終了。




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京都近代美術館&時忘舎他

2024-08-04 | 純喫茶&リノベカフェなど

久々に京都へ・・
最高気温40℃の予報が出てたが、一度延期になってた予定だったので
意を決して決行。
友人案で、京都近代美術館で開催中の「倉俣史朗のデザイン」を見て
会員制カフェの時忘舎へ連れて行ってもらえることになっていた。
西院からレンタサイクルは、自分案・・
この暑さの中、どうかと思ったけど、バスに乗ったり歩いたりするよりはマシではないかなーと


自転車走行中、早速、いいタイル見つけて、止まってしまった;
渋い~惚れ惚れ



途中お昼に、町屋カフェジョイントホットという、築100年を超える町屋を改装した就労支援カフェを友人が見つけていてくれた。
日替わりランチ850円は、穴子の柳川ときゅうりとわかめの酢の物、玄米ご飯をチョイス。


カフェの並びの古本屋さんのショーウィンドウ下には、ふっくらモザイクタイルが輝いていた。


柱はモザイクタイル貼り。


こんな結晶釉の現れたふっくらタイルも見つけた。


こちらの書店と額縁屋さんは、近代建築のよう。


タイルと面格子、植木のバランスが絶妙だったお家。


マーブルタイルが見え隠れしていたお家も。


鉄分が混じったような斑点が面白いこのタイルも好き。


入口がドライフラワーに覆われているいかにもおしゃれなカフェも発見。



タイルと面格子。


そして、京都近代美術館「倉俣史朗のデザイン」へやって来た。
店舗設計やさまざまな家具のデザインを楽しむ。
創作の源となった夢日記なども面白かった。


一部撮影可能なコーナーがあったり、椅子に実際に座れるコーナーもあったり


バラの花の造花をアクリル樹脂で固めた椅子、「ミス・ブランチ」
写真撮り忘れたたのだけど、建築資材のエキスパンドメタルを使用した椅子が、建築資材と思えぬような見た目の美しさや座り心地のよさもあり、
意外で面白かった。
エキスパンドメタルをテーブルの脚に、ガラスの天板を置いたテーブルも最高に美しくて気に入った。


コレクション展は、特別展と関連を持たせたポスト・モダンのデザインの作品から、横尾忠則、福田平八郎の作品などがたっぷり見れて楽しめた。












美術館の後は、すぐ近くの時忘舎へやって来た。
一度行ってみたいと思っていたが、会員制の為、なかなか機会なく、
友人が会員になったのにまだ一度も行けてないので行きたいとのことで
ラッキー。
同伴者は、入場に300円のみ要。+飲食代
建物は、大正3年創業の旧竹中精麦所の元工場をリノベーションしたもので、
工場は昭和16年に閉鎖され、戦後は文化アパートとしてして使用されていたこともあったのだそう。


敷地内には疎水が取り込まれていて、工場時代には、深さ70cmの水路に
直径4mもの水車を回して麦の精麦を行っていたのだとか。



建物は、老朽化が激しく、一旦土壁を全て剥がし、柱や梁などの部材はできる限りそのままにリノベーションされたのだそう。
現所有者でカフェを経営されてる方が、いろいろと詳しくご説明してくださった。
当初は、ガラスの窓の入った部分はなく、完全な平屋で、文化アパートとして使用されていたので、部屋が区切られていたのだそう。



現在、奥の個室は、その文化アパート時代のちょうど一区画分だそう。



土壁を取った時に見えた竹組みは、一部、わざと露出させ、アクリルガラスをいれて欄間風にして保存されている。


精麦所だった当時は、この岡崎一帯は、工場の煙突が立ち並ぶ工業地帯
だったそう。
向かいには製氷工場、友禅染の工場などがあったそうだが、現在はマンションなどに移り変わり、唯一こちらの時忘舎のみが当時の姿を残した貴重な建物となった。
所有者の方は、この貴重な建物の保存活用を目的にカフェ・サロンを始められたという。


会員制の為か、この日は、ほぼ私たちのみでゆったり過ごすことができた。











チーズケーキとコーヒーを。
無添加・オーガニックの手作りのもので、チーズケーキは小麦粉も不使用だとか。
砥部焼の器もいいな。

カフェでゆっくり話してくつろいで、お店を出るころには日も落ちていたので、帰りは楽勝で西院まで帰れた。






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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキ中央図書館他】

2024-08-02 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ヘルシンキには魅力的な現代建築もたくさんあるので、それらを見るのも楽しみにしてた。
遅いお昼ご飯にビュッフェでたらふく食べた後、やってきたのは、ヘルシンキ中央図書館「Oodi」
フィンランド独立100周年を祝い、国家から国民への贈り物として建設され、2018年にオープン。
2019年には、世界一の公共図書館に選ばれるなど注目を集めている図書館。
市民だけでなく、観光客にも開かれていて自由に使用することができるというのもうれしい。


まずは、この外観に驚かされる。
大きく波打つ壁面・・
設計は、国際コンペ544作品の中から選ばれたフィンランドの設計事務所
ALA architectsによるもの。


大きくせり出した軒は、その下に立つとすごいインパクト。
フィンランド産スプルース材がこの軒の他、館内にもふんだんに使用されているのだそう。


細い木材を並べて作り出された滑らかな曲面。
場所を変えて見ると違った形状が現れる。


ぐるりと回って、東面から見ると全く雰囲気の違う外観。



こちらのエントランスから入館。
エントランス部分は天井が地面から緩やかに立ち上がる。


1階から3階までをつなぐ螺旋階段。
1階には映画館やカフェ、チェスなどができるコーナーがあって、
チェスコーナーが賑わっていて、市民の憩いの場といった感じだった。


螺旋階段に浮かび上がる文字。
この図書館を誰に捧げたいかという381のメッセージが刻まれている。










2階はクリエイティブスペースとして、3Dプリンターやレーザーカッター、
ミシンなどが貸し出され、スタジオや会議室なども無料で提供されている。


3Dプリンターで創作する人。


会議室やワークスペースとして使用できる個室



こんなタイル壁もあった。



3階の読書フロアは、ゆったりとした空間。


天井は波打ち、所々にぽっかりと開いた天窓が


7万冊の本が並ぶ書架。


カフェも併設されていて、お茶しながら読書も


傾斜するフロア。
様々なコーナーにソファが配置されている。


テラスに向かって並ぶ椅子。


もちろんテラスにもベンチとテーブルが。


館内には、さまざまなコーナーが設けられていて、
読書する為だけではなく、それぞれが思い思いの過ごし方ができる場といった感じで居心地のよさそうな空間造りがされていた。
国民の幸福度世界NO.1と言われるフィンランド、このような公共施設が充実しているのも
理由の一つなのかなと、実感。


図書館の周辺には、魅力的な現代建築がいくつか建っている。
国立現代美術館キアズマ。
アメリカ人建築家スティーブン・ホール設計により1998年に建築。



建物は太陽軌道に基づいたカーブを描いて建てられているそう。


この茶色い部分は銅板のようだ。


建物の周りをぐるりと回ると、また違った表情が見られる。




この日はもう閉館してたので、外から覗いてみたが、
カラフルな内装が見えた。


エントランスホールもオレンジとマゼンダ色のソファが鮮やか。

建物前の池にも彫刻の噴水アートが。
これが不気味面白く・・幾人かの裸の彫像の目が空洞になっていて、
そこから滝のように水が流れ落ちている。




こんな小さな子供の彫像も。
涙にしては大量・・


緑青のような色合いの金属板が貼られてる建物に惹かれてやってきた。
こちらは、2011年に開館したというヘルシンキミュージックセンター。
様々な音楽公演が行われている。
メインホールの音響設計は、日本人設計者の豊田泰久氏が手掛けたのだそう。メインホールは見れなかったが、フィンランドのスモークサウナを連想するものになっているとか。



外壁は、このような金属板?!






軒は、ガラスと金属で、外壁と同様のドット模様が入っている。


エントランスホールの照明は、いくつもの小さな電球が、吹き抜けの天井から
長く垂れさがっている。


2階の入口から入ったので、階段を下りて1階へ。






ホールには、女神ガイアを表したというメタリックなオブジェが吊るされ、
存在感を放っていた。





こちらの内装にも木がふんだんに使用されていた。
余裕があれば、ホールで音楽も聞きたかったな。



2階のカフェスペース。


こちらは1800年代に建てられた邸宅を改装した博物館でカフェも併設。
ハカサルミ・ヴィラ


この日(時間?)は閉まっていたが・・
庭のお花が満開・・
何の花かな?ジャスミン?!






そしてやってきたフィンランド国立博物館。
閉館中とは書かれていたが、外観だけでもと。
やっぱり改修中で閉館していたが。


建物は1905年から1910年に渡って、エリエル・サーリネン他3人の建築家によってナショナルロマンス様式で建設されたもの。
中世の城や教会などをイメージして建てられ、外壁には花崗岩が用いられている。




2018年に開館した現代美術館アモス・レックス。美術館は、地下に広がっていて、地上は広場になっている。


地上には、こんなガラス窓がいくつかにょっきり出ている。地下の美術館では、天窓として地上の光を取り込んでいるようだ。


フィンランドの造形作家キムシモンソンの巨大な苔人形のオブジェが鎮座していた。
人気作家なのか、度々苔の人形を見かけた。


斬新な外観、、この建物は、なんと礼拝堂。
2012年建築、カンピ礼拝堂。
曲げたもみの木を何層にも重ねて作られているという。


この後は、地下へ潜って、地下鉄巡りに繰り出すことに。




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ベルギー&フィンランドの旅2024【ヘルシンキの建築巡りその一】

2024-07-31 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

ブリュッセルからフィンエアーでヘルシンキへ到着。
行きも乗り継ぎで、ヘルシンキ空港を経由したので、
その時の写真と共に。



木の国フィンランドなだけあり、木製のインテリアが多用された空港。




照明シェードも木製で作られた素敵なデザイン。


木目や表面の凸凹感がいい感じの木製のタイルがカフェのカウンターに貼られていたり、



薄い木の皮で作られたシェードなどなど・・


ユニークなフォルムのベンチ


カフェの外装もおしゃれ。


ムーミンカフェは、家具などの色がメルヘンで可愛かった。





3D風タイルが使われたカウンター下。


お手洗いは、男女共通水色のカラーリング。


空港から列車を乗り継ぎ、ヘルシンキ中央駅へやって来た。


ヘルシンキ中央駅、現在の駅舎は、1919年にエリエル・サーリネン設計により、改築されたもの。
ファサードは、フィンランド産花崗岩が使われ、銅板屋根が乗り、後方には時計台が見える。


駅舎の正面玄関両脇の柱には、丸い照明を抱え持つ二体の彫像。
下半身は柱と一体化?!


駅舎のホールは、コンクリート製のヴォールト天井がシンプルで美しい空間。
シャンデリアが等間隔で下がっている。




シャンデリアは、建築当初のものではないようだけど、この空間に合っていた。


駅舎内には、壁面や柱などに細かく入れられた装飾も。





レストラン入口のアーチに施された渦巻文様。


レストランの内装もかっこいい


柱は、タイルで装飾されている部分も。


駅からトラムで宿へ向かう。
ヘルシンキもairbnbで取った宿で、住所を頼りにやってくると
鍵の閉まっている普通のお店に行きついた。
このお店の上階なのか?と思ったらどうも違うみたいで・・
この玄関の入口にぶら下がってるキーボックスから暗証番号を入力して
鍵をゲットし、隣の門の鍵を開けて敷地内へ入り、アパートの外扉を開け、中の一室にチェックインするという、、鍵もちょっと扱い慣れないもので、なかなか結構なミッションだった。
なんとかチェックインできたので、荷物を置いて早速町歩きに繰り出す。


宿の前に建つ建物。
ブリュッセルからヘルシンキへやって来て、町の雰囲気ががらっと変わった。
同じアール・ヌーヴォーでもヘルシンキでは、ナショナル・ロマン主義様式といわれた北欧独自のもので、フィンランドの伝統や自然が反映されていて、
装飾はセセッション風であったりと興味深い。





花が木彫りされた可愛い扉。


三角の塔のついた建物。
1階部分が花崗岩で覆われている。


塔の屋根の部分も石が貼られてるようだ。


1階が石造りの建物がとても多い。



イスラム風の玉ねぎ型アーチに、ねじり柱など濃密な装飾に彩られた扉は、
よく見るとお花モチーフが散りばめられている可愛いものだった。

こちらは、アレクサントリ劇場。
ロシア帝国時代の劇場で、コンサートやオペラ、さまざまなパフォーマンスが上演されてるそう。


エントランスポーチのアイアンの庇と柱


オフィスビルが銅板貼りでいい感じ。



ベルギーでこてこてのアール・ヌーヴォーに慣れてしまい、
一見のっぺりした印象を受ける建物も、


ポイント的に入る装飾がとても魅力的。




出入口も装飾が詰まっていて、スフィンクスが向かい合うレリーフなど
一風変わってる。


扉に施されたレリーフ彫刻。





4階のバルコニーとその周りのレリーフ装飾。



渦巻文は、定番パターンのようでよく見かけた。



渦巻レリーフに挟まれたシンプルな扉


こちらもまた、フォルムがおもしろい建物。
コーナーのラインなどが全て丸みを帯びる。


下から見上げる丸みを帯びたコーナー。


花崗岩の石組。



こちらは、一見銀行かと思いきや、国際的なアートギャラリー(フォースブロム)だった。建物は、1911年建築。







扉周りの独特な意匠。


何がモチーフなのかな?!
下の方には、顔も見える


裏手に回ると、アンモナイトや巻貝のレリーフがあったり


裏手にあった出入口。
丸窓の周りには、お花などの植物文様が。





ヘルシンキの中心部にやってきた。
三人の鍛冶屋の像。



トラムとマクドの入る近代建築。


1910年に建てられたアール・ヌーヴォー様式の学生会館と、ヘルシンキで最も古くから営業を続けているホテルセウラフオネとが一つになり、修復を経て今年に新たにオープンしたばかりのホテルグランドハンザ。


弧を描くエントランスには円柱が立ち、


柱には、面白いレリーフ装飾が施されていた。





エントランスホールの天井装飾。



お昼ご飯を取らないまま夕方になってしまい、
お腹ペコペコになったところで、中華料理のビュッフェを見つける。
何かフィンランド的なものを食べようと思っていたが、
お腹空き過ぎていて、どうでもよくなり、
中華料理のビュッフェのお店に飛び込む。


中華だけでなく、お寿司のバリエーションも豊富で、
しかもサーモン尽くしで結構おいしい。


サラダもスープもあるし、栄養バランスもばっちりで
晩御飯の分までたらふく食す。
お値段も、普通のお店で一皿の料理と飲み物を注文するよりお安いくらい・・
物価が高すぎて、抑え気味だった食欲が爆発~


フルーツもうれしいなあ。


おまけにスィーツまで。



このいちごのお寿司だけは、怖くて手が出なかったが・・

腹ごしらえも済んだので、この後はヘルシンキ中央図書館へ。

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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセル地下鉄駅のタイルなど】

2024-07-28 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ブリュッセル4日目は、ヘルシンキへの移動日。
朝、少しだけ時間があったので、地下鉄巡りへ。
前日までに見たものとまとめて・・

ブリュッセル中央駅と繋がるこちらの駅は、大き目サイズの正方形のタイルをクリスマスカラーでモザイクのように貼り巡らせていた。



紅白のタイルを背景に設置されたくず入れ。
くず入れは、ステンレスの枠組みに、ビニール袋が取り付けられたシンプルなもので
掃除や回収がしやすそうだった。


工事中で一部しか見れなかったようだが、
改札階にはこんなモザイク画もあった。


ここからモザイクタイルが多用されていた駅をいくつか。
ビビッドなオレンジ色の丸モザイク、かすかに濃淡があるのがいい。
柱や壁一面に貼られていた。





オレンジと茶色の境目。


ベージュ色の丸モザイクがベースの駅に、


グレーの丸モザイクベースの駅も。


細長いブルーのガラスモザイクを使用した駅。


切りっぱなしのラフな感じのタイルが合わせられている。



向かいのホームの一部の壁面に貼られたブルーのガラスモザイク。


こちらも動きのある楽しいデザインのモザイク。


どことなく和風感漂うモザイクタイル。



幅の違う三つのモザイクタイルが不規則な感じに並んでいる。


ホームに降り立つと、ブルーのタイルが印象的だった駅。
ブルーのタイルには、アルファベットがプリントされている。





モザイクタイルで亀甲文様が描かれていた駅。







モザイクタイルのピースは正三角形。


エスカレーターのラインに沿ってデザインが変化。





オレンジにブルー、白のモザイクタイルでデザインされた駅。






表面は、ややざらざらした質感。


手前のホームは、直線を意識したデザインだったが、
向こうのホームは、曲線を描くモザイクタイル。





改札階へ上がると、カラフルなオブジェが並んでた。


こちらは立体感のあるタイルの壁面。
シルバーのベンチとのコンビネーションも素敵。



中央部分が湾曲して凹んでいるタイルと、飛び出たタイルはそれを縦にして間に突っ込んでるのかな?単色だけど、凹凸で変化がつけられている楽しい壁面。


こちらの駅も、アーティストによる、タイル絵や、


モザイクタイル壁を背景に、アートがいくつか点在。


カラフルなパイプの積み重なり。










タイルではないが、カラフルなアートが展開する駅。





改札階は、一層華やかだった。


ステンドグラスが厳かな雰囲気を演出していた駅。







目の覚めるような赤が美しいベンチ。


大理石壁面にカラフルで可愛い現代アート。




それぞれ、著名なアーティストの作品。







こちらの駅も面白かった。
コンクリート打ちっぱなしのように見えるタイル貼りの壁面上部に
マンガの一コマのような絵が連続して描かれている。









所々にイオニア式柱頭のイラストが描かれていた。











聖グイド教会のある駅、セント・グイド駅のモザイクタイルの装飾



柱やベンチのカラーリングも素敵。



最後にブリュッセル空港駅。
赤のエスカレーターにタイル貼りの壁面、ライティングもおしゃれだった。





ここからいよいよ、ヘルシンキへフィンエアーで移動。

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ベルギー&フィンランドの旅2024【豪華すぎる区役所&ベルギー王立美術館】

2024-07-25 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024

前日、偶然見つけた区役所の建物があまりにもすごくて、
翌日だったら内部の見学できると聞いていたのでやって来た。

この街灯のアイアンワーク、すごい。



建物内に入ると現れた階段ホール。
ここはどこ?!宮殿?
ていうくらいのゴージャスさ。


階段は、床にも壁面にもさまざまな種類の大理石が使われ、
踊り場には、ステンドグラスが輝く。


そのステンドグラスは、一面だけでなく、三方に入っていて
豪華絢爛&とても明るい。


役所とは、とても思えない・・


縁に桜の花が描かれている。


こちらはサクランボだなあ。



そして天井照明がこれまた可愛くて・・
真下から見上げると、何!これは?!の可愛さ。
渦巻や花型など特別なデザインというわけではないが、バランスがいいのかなあ?なんとも言えない良さ





長い廊下は、床はもちろん大理石、大きな絵画もかかってる。


ステンドグラスを背負った休憩用ベンチ。



もう一か所階段があり、アイアンワークの手すりが優雅な弧を描くこちらの階段も素敵。













そして、窓口が並んでるホールが、圧巻だった。
これがベルギーでは、現役の普通の役所なんだなあ。
役所がこれだから、各家があれほど個性的でデザインセンスにあふれているのも分かる気がする~









ガラスと鉄のヴォールト天井からは、明るい光が降り注ぐ。
役所を十分堪能した後は、王立美術館へ向かうことに。


バスで移動するためにバス停へ向かう。
時間までうろうろしてたら、バス停の向かいにステンドグラスが入っている建物を発見。


アール・デコデザインのかわいらしいステンドグラスが上下2列に入っていた。
廃店舗だろうか?ガラス貼りの建物の中はもぬけの殻で、元ギャラリーのようでもあった。



近づくと、入口の扉は、あの陶板のドアノブ。
新たに見たデザイン。


扉前のステンドグラスだけ内側から見れる。
やっぱり光を通すときれいだな。



更に近くで、陶製のドアノブを見つけた。
隙間時間にも収穫あってうれしい。


そしてやって来たバスに乗って王立美術館へ。
バス停もアール・ヌーヴォー。

この二日間で建物も全てとまではいかないけど、かなり満喫でき、
ここに来てようやく余裕が生まれてきたので、
残りの時間は美術鑑賞に充てようと・・



ベルギー王立美術館は1803年の開館。
メインの古典美術館、世紀末美術館、ルネ・マグリット美術館の三つからなるが、今回、フランドル絵画が充実の古典美術館へ。



エントランスを入ってすぐに導かれるグランドギャラリーは、とてもゆったりとした空間。


吹き抜けの空間に、天窓から自然光が降り注ぐ。
大振りの絵画が堂々とかかっていて、とても贅沢な空間。
さすが海外の美術館・・


ギュスターヴ・ワッペルス


コンスタン・モンタルド


コンスタン・モンタルド
ベルギー生まれの作家だそうだが、色使いや日本画のような雰囲気もあり、とても惹かれた。


階段を上がって2階へ。





回廊が巡らされる2階。





客足はまばらなので、好きな絵画をじっくり見れる贅沢。


初期フランドル絵画のコーナーから。
匿名画家の作品。
15世紀に描かれたとは思えないような艶やかな色彩、(さすがに修復?)
描き込まれた細部など、生の絵画の迫力を味わう。



ロベルト・カンピン


ファン・デル・ウェイデン



ハンス・メムリンク



ディルク・ボウツ


織物の文様や質感がついつい気になる。










ふわふわした毛の表現やベルベット調の布地の質感など
リアル感が半端ない。
作品を覆うガラスのカバーなどないものがほとんどなのでギリギリまで近寄って見ることができ、臨場感をたっぷり味わうことができる。


肖像画も好き。
ファン・デル・ウェイデン


メムリンク


ヤン・モスタエルト


コルネリス・デ・フォス
家族の肖像画、子供の表情がいいなあ。



ヒエロニムス・ボス


ボスの絵も細かく見ていくと面白いなあ。
いろいろと意味が隠されているんだろうけど、
絵面だけでも楽しい。











ブリューゲル父子の作品も充実。
30年ほど前、最も所蔵数の多いウィーンの美術史美術館でブリューゲルを堪能した記憶ある。
雪景色を描いたものが好き。

ブリューゲル父



細部をクローズアップ・・凍った池でそり遊び



上の絵をブリューゲルの子がコピーしたものも。
色味が少し違う。



ピーテル・ブリューゲル父



ブリューゲル子





ピーテル・ブリューゲル父


細部をじっくり見ると、様々な描写が楽しい。






額縁もそれぞれ個性豊かで興味津々・・



いくつかの額縁も写真に収めた。






ルーベンスの部屋も贅沢極まりなかった~
天井が高く、広いスペシャルな一室、ルーベンスと同時代の画家で占められている。
ほとんどお客さんがいない中、巨大な祭壇画たちを独り占め。














写真は、ほんの一部だけど、
見応えたっぷりで、堪能できた。
海外の美術館の常設展のスケール、本物の迫力、エネルギーはすごい・・
いつも建物巡りでいっぱいいっぱいなので、美術館、久しぶりに行けてよかった。
日本の特別展だと人ごみで、ゆっくり見れたもんじゃないけど、
日本でも常設展にたまには足を運びたいな。






旧ホテル・グレシャムがベルギー王立美術館の別館となっていて、
ミュージアムショップから、螺旋階段を見上げることができる。


天窓には、ステンドグラスが。


階段途中にもステンドグラスがあったが、階段を上がることはできない。


一方の出入り口も旧ホテルのエントランス部分になっていて、
ステンドグラスが美しい。



大理石の階段の両脇には、緩やかにアールを描くステンドグラスがはめられていて、華やか極まりない空間が広がっている。





床は、細やかな大理石モザイク




照明のブラケットのフォルムも美しい。


ゆっくりしてたら、約束の時間近くなってしまったので、
急いで宿へ。
宿の近くのミニスーパーで、昼ご飯にパンを購入し、簡単な昼食をとり、
ヘミクセムのタイル博物館へ連れて行ってくださるご夫妻のお迎えを待った。
この後待ち構えていた素晴らしき体験、
ヘミクセムのタイル博物館は、こちら→
ご夫妻のタイルコレクション拝見はこちら→

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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセルのタイル&建築巡り】

2024-07-21 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
ベルギー三日目の朝、この日は午後から、旅行前に知り合ったベルギー人のご夫妻に、ヘミクセムのタイル博物館へ連れていって頂けるお約束をしていた。
午後1時に宿まで、車で迎えに来て下さることになっていたので、
それまでブリュッセルの町を歩くことに。


1928年、オルタ設計のアート関連施設、BOZAR。
アール・デコ様式の建物で、地下には、コンサートホールや展示スペースなどが設けられている。


ブリュッセル中央駅へ行く時は、いつもここを通り抜けていた、ショッピングモールのギャラリーラーヴェンシュタイン。
1958年に建てられた建物で、ガラスブロックのドーム天井から光が差し込む。


ドームを支えるいくつもの円柱にはガラスモザイクが一面に貼られている。


アールを描く美しい階段のコーナー。


床一面もモザイクタイル。柱のガラスモザイクと同じやわらかなブルーの色調だけど、
こちらは床面なので色土のモザイクタイルのよう。



壁面に入れられたモザイク装飾。


駅への地下通路にもモザイクタイルが貼られてた。
所々に金物の滑り止めのようなものが入ってる。


陶製のドアノブ。
扉に付く格子にもドアノブを小さくしたような陶製の飾りがついてる!





1階部分に花模様のタイルが貼られた家。


新しそうだけど、こういうのは、今まであまり見かけなかった。



1904年に建てられた建築家ミシェル・マイヤーズの邸宅。
1階にはムーア様式から影響受けた馬蹄形のアーチ、2階にはボウウィンドウ、3階には更に大きな円形の窓がついている。
元々はスグラフィトも描かれていたようだけど、壁面が新しくなってるようだった。


コーナー部分にタイルが貼られてた建物。
下部がモザイクタイル貼り、上部はスクエアの白、黒のタイルが貼られていた。


緑に覆われた扉。





丸に十字のドアハンドル。


こちらは、船の舵のような形をしてるドアノブ。


扉には、カラフルな模様の入ったガラス、
豪華な持ち送りの上にはバルコニー


こちらのグリーンのドア、
よく見ると中の型板ガラスがかなり面白いデザイン。


昭和の型板ガラスのように渦巻文様が細かく入っている。


陶製ドアノブのスクエアバージョン見つけた。


オレンジが効いていていいな~
型板ガラスともマッチしてる。


1900年にギュスターヴ・ストローヴァンにより建てられたヴァン・ダイク邸。

ファサードを見上げる。
各階につくバルコニー、そのフェンスは独特なうねりを描く。





バルコニーから飛び出すように付けられていたアイアンの植木鉢置きが三つ。


扉や扉上部のアイアンのデザインもすごいなあ。
思わずラインをなぞってみたくなる。
実際にたまになぞってみているが・・
どうしたら、こんな曲線を思いつくんだろうか?と


郵便受け兼ドアハンドル。


47番地に使われていた水色がきれいなタイル。


周囲に細かなモザイクタイルが施されていた扉。





この面格子も華麗。
内側にはステンドグラスも入ってた。





1897年に建てられたヴィラ・ジェルメーヌ。



赤レンガに黄色の煉瓦で模様が入れられ、3階部分には黄色と緑のレリーフタイルが貼り巡らされている華やかな外観。


煉瓦と煉瓦の間にもさりげなくマジョリカタイルが組み込まれている。



鮮やかな色合いのゆりのような花が描かれたマジョリカタイル。


3階部分は、緑のレリーフタイルと黄色のタイルとの市松模様。




カメラで拡大してみると、こんな可愛いお花のタイルも貼られてた。


こんなタイルも。
思いがけず、多種類のタイルが貼られたお家に出会えてうれしかった。



1898年、ヴィクトール・オルタ設計により建てられた邸宅。ファン・エートフェルデ邸。
外観は、シンプルに見えるが、内部にはガラスの天窓のある円形ホールなどがあるみたい・・


2度増築されていて、1901年には、左手の棟を、更に右手の棟が増築された。




シンプルながら、アール・ヌーヴォーの曲線を描くドアノブ。


トンボのような装飾が施された増築部分の窓。




石に囲まれた玄関扉。


1903年に、ギュスターヴ・ストローヴァンにより建てられたサン・シル邸。
4mという狭い間口に4階建て、装飾が濃密すぎる建物。


4階は、円形の開口部のあるバルコニー、屋上には、フェンスから避雷針の先まで細かくデザインされている。


2階のバルコニー周りの濃厚なアイアンワーク。
外壁は白地に赤いラインの煉瓦が入っていて、それも華やか。


玄関までアプローチの階段。
階段の手すりから、


門に至るまで、アイアンがうねりにうねっている。





扉の上部にステンドグラスが入っている邸宅はよく見かけるが、
こちらは、ステンドグラスが2段にわたり入ってた豪華版。


扉の装飾も次から次へと違ったものに遭遇。
これもおもしろいな。




ドアノブにつくおじさんの顔。

赤い煉瓦のアクセントと鮮やかな緑の窓枠や扉




半地下の窓の面格子も緑。


3階のたまご型の窓が可愛い




スペインタイルのような番地表示。























1903年、ヴィクトール・オルタ設計により建築された彫刻家ピエール・ブレッケの邸宅兼アトリエ。


玄関と、大きな扉の方は車庫。


車庫のドアノブ。
アール・ヌーヴォーの独特な形状で、ポストと一体型に。


玄関のドアノブ。



番地表示板もオリジナリティあるデザイン。

赤と白の煉瓦にグリーンの窓枠が華やかな建物。



2階には、ステンドグラスも。




サン・ジョス・タン・ノードのあたりの住宅街の邸宅巡りをした後は、
前日に見つけた区役所の内部を見学するために向かった。


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ベルギー&フィンランドの旅2024【カフェ&レストラン アールヌーヴォー】

2024-07-17 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
2日目の終わりに、ホテルのすぐそばにあったカフェ&レストラン、
「アール・ヌーヴォー」へ訪れた。
看板によると、1841年からあった建物は1904年、建築家ポール・ハメッセによりアール・ヌーヴォー様式に改装されたのだそう。


ドアノブのデザインも面白い。
ハンドル部分はフクロウの顔のようで、郵便受けとの一体型に。


エントランスホールへ入ると、床には大理石モザイクが敷き詰められていた。



床の隅にも凝った大理石モザイクが貼られ、オウムのレリーフが描かれた真鍮の鏡の台、傘立てと兼用か?!
とても美しい~



建物と共に家具もデザインされていて、ビリヤードとチェスボードルーム、リビング、ダイニング、詩室と、それぞれ特徴ある各部屋が残され、
ウィーン分離派やマッキントッシュの影響も受けているという。



エントランスホールを入ってすぐ右手の通りが見える部屋。
元応接室?


大理石の暖炉には真鍮のレリーフがはいっている。
窓辺には控え目なステンドグラス。


寄木細工の床も美しい。





こちらは、元ダイニングルームだろうか?
造り付けの白い戸棚やベンチが可愛い。


暖炉も白。



天井がまた花模様で可愛い~


照明は、上向きに天井を照らす緑の照明と、下部を照らす照明とに分かれてる
初めて見るようなデザイン。


元ビリヤードルームかな?



元ビリヤードルームから続く、チェスボードが置かれたチェスボード部屋。
ステンドグラスが中庭との空間をつないでる。



天井は、美しいステンドグラス。


重厚な造り付けの家具、部屋と部屋との仕切りに入れられている欄間のようなステンドグラスや部屋毎に異なる天井装飾が美しい~






ステンドグラスの入った窓の下には真鍮の鳥のレリーフの台、
奥の内側が大理石の家具は洗面台になっていた。




シンプルなデザインのステンドグラス


リビングルームだろうか?こちらの部屋の天井は、ドーム状になっていて豪華絢爛。壁面の装飾などはクラシックな装い。







ここまでの部屋は、貸切のスペースなのか?グループ客が一組使用してるのみだった。この先は、カフェ&レストランスペース。







魚やアンモナイトのような貝、タコのような海藻が描かれたレリーフ。
(リュックは自分のものではない)


カフェ、レストランのカウンター。


カフェのメニューが欲しくて頼んだのだけど、いきなりコーヒーが出てきて・・
まあいいか~と
逆にコーヒー一杯でこんな素晴らしい内装を見れて感激・・





階段ホール。


階段途中にあった照明。


そして地下へ下りてみると、やはりキッチンは地下にあって、
床には様々なタイルが貼られてた。





廊下、つなぎ目、部屋と、次々に切り替わる床タイルのデザイン。


廊下と部屋のつなぎ目には、狐が描かれたタイルが!



そして、壁面にはアール・ヌーヴォーの曲線が美しいマジョリカタイル。
上階には、マジョリカタイルは見られなかったのに、
こんなところに隠れていたとは~
上階は上階で、大理石と真鍮のレリーフのコンビとステンドグラスの組み合わせで各部屋美しくまとまっていたので、タイルの入る余地はなかったか・・
あ~でも最後にタイルと遭遇できてよかった。。

この後は、ようやくホテルへ戻る。
二日目もアントワープ日帰りからブリュッセルまで、長~~い一日だった・・
見てきたものが膨大過ぎるので、写真整理しながら徐々に消化していく感じ。
写真整理が大変でもあるが、振り返りは楽しく、自己満足の極みである。
ようやくブリュッセルは、後半日の記録を残すのみ・・

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ベルギー&フィンランドの旅2024【ブリュッセル・オルタ美術館他】

2024-07-14 | ベルギー&フィンランドのタイルと建築の旅2024
アントワープからブリュッセルへ戻ってきた。
まだまだ日が高いので、1日目に続いて、ブリュッセルの町歩きを開始。
オルタ美術館へ向かうことに。


郵便受けが8個もついていたバー&レストランの扉に釘付け・・


郵便物が覗く扉。


ミュシャ風スグラフィトが各窓上に施された建物。







壁面のアクセントにボーダー状に入れられたタイル


そしてオルタ美術館へやって来た。
オルタの住居(左)兼アトリエ(右)として建てられた2棟の建物。


常々、アール・ヌーヴォーの建物は、内装や家具を見てこそと、思っていたが、
ベルギーに来てから、建物の外観を巡るだけでも、こんなに楽しいのか!と十分過ぎるくらい満喫していて、内部を見なくても十分だなあと思い始めていた。



が、しかし、このオルタ邸に入ってみると、、やはり外観からは、とても想像のつかないようなとてつもない豊穣な装飾空間が広がっていて、
改めてああ、やっぱり内部空間を見てこそだったと、感動~
特にダイニングルームが最高だった!
白いタイル(もとは外装に使用する為に用意していたもの)が壁面から天井に使われていて、腰壁はツートーンの大理石、床は中央部分が寄木貼りでその周囲は大理石モザイクという異素材の組み合わせ。
壁面の柱を押さえるアイアンワークは華麗で、造り付けのサイドボードの細やかな装飾、優雅な石膏のレリーフが壁面にスポット的に入れられている。
調度品などは、東洋的なものがチョイスされていて、今まで見たことのない雰囲気であるけど、上品で美しい、とても好みの空間が広がっていた。
もう、うっとり・・
この日も朝から一日、アントワープで様々な素晴らしいものを見てきて、もう頭がパンク寸前なくらいに満ち足りていたのに、まだこんな感動が待ち受けていようとは!なんて贅沢な一日なのだろうか・・
写真が撮れないのでかみしめながら見学。
後ほどミュージアムショップで写真付きの冊子を見つけ、迷わず購入した。


内部の数々の表現に比べると、地味とさえ思ってしまう住居棟玄関ドア
だが、優雅なラインの格子が入っている。
ガラスと鉄の庇も。


ドアノブも軽やかで美しいデザイン。


アトリエ棟のドア。
こちらも一見シンプルだが、


ドアの中央に付くハンドルがまた、シンプルながらとても美しいライン。


扉横の壁面あった荷物掛けの?フックもアール・ヌーヴォーの優雅なデザイン。


1階の窓を覆う面格子も。


オルタ美術館を出た後も引き続き、建物巡りを。


天辺の二つの塔の上に立つのは、フクロウ。
1899年に建てられた邸宅。

高いところから家を見守るフクロウ。



最上階の壁面に描かれた植物文様のスグラフィト。


こちらは、型板ガラスも使われたちょっとモダンな扉。


ドアノブのデザインもモダン。
アノン邸へやって来た。
ここも、内部見学できる数少ない施設のひとつだったのだが、
予約しようとした時には、もう埋まってしまっていてできなかった。
無念だが、外観を見に。
1904年にジュール・ブランフォー設計により建築。


タイル、石灰岩による外壁は、オフホワイトが上品で、
コーナー部分の3階には、美しいレリーフが刻まれている。


南面には装飾的なボウウィンドウが2階、3階にあり、それぞれ美しいステンドグラスと窓枠が優雅なラインを描いている。
これを室内から見たかったなあ。


3階はブルー系の花のデザイン。


2階は、オレンジから黄色の花がデザインされている。


玄関扉の上部にもマーブルがかった暖かい色味のステンドグラスが見える。


シンプルな扉に付く、リアルな植物のドアノブ。
アール・ヌーヴォーのデザインは、時々、あっと驚くようなリアルなものがあったりするのがおもしろい。


こちらのドアのドアノブも素敵だった。


植物モチーフのデザインだろうか・・
存在感たっぷり。


1902年に建てられたアーネスト・ブレロ設計によるアーティストのスタジオ。


隣接する建物は、同じくアーネスト・ブレロ設計のアーティストの住居棟。
1日目に見た邸宅と、ニワトリとツバメの図案が同じだなあと・・
こちらはスグラフィトで、1日目に見たのはモザイクタイルだったが。







玄関ポーチに敷かれたタイルいろいろ。




真っ赤な扉と三連郵便受け。


半地下の窓の面格子


こちらは、面格子と明り取りのガラスブロック。



昆虫系面格子。
なんとなく、カクカクしてるなと思ったら、つなぎ目をアクセントにしたようなデザインだった。



これは、newタイプの羊のハンドル。



正面から見ると、なかなか羊とは分かりにくい・・スルーしてしまうところだった。









枝分かれした木のようなデザインの扉に、上部はお花のステンドグラス。


地下室の外側壁面にタイルが貼られてるのを発見。


真っ赤な扉と窓枠が印象的。
ラトビア共和国大使館のよう。


2階と3階にボウウィンドウのある双子のようなお家。


扉のアール・ヌーヴォーのチューリップが3D化してる。


1910年建築、直線的なライン、二つのモザイク装飾壁が見える。



モザイクで鷹が描かれていた。





奥まったところに玄関扉があり、右手に振られてる。
こういうのは初めて見たかも。



住宅街を歩いていたが、その先に立派な建物が見えてきた。


正面に回ってみたら、区役所的な施設のようだ。


外壁のモザイクや、ステンドグラスもただならぬ雰囲気で、
内部へも入れるか?伺ってみたら、この日は入ることができなかったが
翌日ならOKとのこと。
翌朝行ってみることにした。


タイルが貼られる壁面。














道端に、ふとこんなモザイクを発見。
小さなモザイクなのだけど、可愛い犬が描かれててほっこり。


石畳にも、ちょこちょこ見つけることができた。



お花






ハチまで・・
ほのぼのする図案のモザイクタイルたち


上部にステンドグラスの入ったかっこいい扉。


ドアハンドルと一体となったアイアン装飾が素敵。


1913年にギュスターヴ・リーマンス設計により建てられたテラスハウス。


煉瓦造りの建物に、ミュシャ風のスグラフィトがアーチ窓の上に華やかに描かれている。


同じくリーマンズ・ギュスターヴ設計により1912年に建築。


女性と天使が描かれたスグラフィト。


ひなぎくもモチーフで、



バルコニーのフェンスにもひなぎくが並んでいるのが可愛い。

この後は、ホテル近くに戻って、目をつけていたアール・ヌーヴォーのカフェ&レストランへ行くことに。





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