南アルプスの人気コース、北沢峠から仙丈岳(3033m)と甲斐駒ヶ岳(2967m)のトレイルランニング。標高が3000mをこえる、森林限界をこえた気持ちの良いコースでした。仙丈岳は藪沢を上り小仙丈をまわり北沢峠へ、3時間30分。
甲斐駒ヶ岳は駒津峰経由のピストン。雨が降り続いているのに、岩をよじ登って行く直登ルートを取ったため、3点支持の手がかじかんだ。寒くて頂上には1分もいなかった。往復4時間30分。
いつもの広河原経由じゃなく、伊那のほうから入ってみた。
戸台からは一般車通行止めなんで、村営バスに乗り換えていく。
昨日のことだが、戸台では降っていなかった雨が、北沢峠に近くなると土砂降りに、、、。
こんな雨のなかバスから降りたくなかったが、、、。
意を決して、バスの中で合羽を着、ザックにもカバーをかけ勢い良く飛び出したが、、、小屋どまりの人ばかりで、誰も登る人はいなかった。
ままコースタイムで2時間だから、1時間も行けば山小屋につくだろう、と思いきや、雷が激しくなってきた。
森林の中だから、それほど危なくないが、雷雨はいやなものだ。
そのうち、藪沢沿いに上るようになり、本来はちょろちょろの流れが怒涛の滝のような川に変貌していて、気持ちよいわけがない、、。登山道は藪沢に切ってあるから、鉄砲水でもきたら逃げようがない。それでも快調に登って、同方向のパーティー数人を追い抜いていった。
今晩は馬の背ヒュッテに泊まるべし。キレイだと評判だったのだ。
時間的には仙丈の頂上小屋までいけるけど、むりはしない。雷が鳴っているときに尾根を歩きたくないでしょー。頂上小屋は2800mあたりにあって、馬の背ヒュッテは2600mのところにある。南アルプスだと2700mが森林限界。だから、馬の背ヒュッテを超えて、ちょっと行くと這松の尾根に出てしまい、歩く避雷針になりそうなのだ。
今日の早朝、甲斐駒の山肌です。
モルゲンロードと言うのだが、これからの天候を暗示するような、恐ろしい感じです。
雨はam5:00でパラパラでした。
仙丈岳の頂上では風雨が強く、視界がなかったが、小仙丈まで下りてきたら、見晴らしが良くなった。
基本的に激しい雨は中腹までのようで、3000mの稜線はガスがなかった。
カッパを着ていても、中はずぶぬれ状態です。先の大雪山の遭難はもっと風雨が強く、気温が低く、ルートが長過ぎたのだろう。ご冥福を祈ります。
このあたりでは、朝食をシッカリ食べたので、濡れていても寒さは感じなかった。富士山の6月の6合目のほうが寒かったぞ!
遠く秩父連山から鳳凰三山、北岳、間ノ岳、塩見岳むろん今日いく甲斐駒ヶ岳まで遠望できた。
写真の後ろの山は甲斐駒ヶ岳。白い花崗岩の山です。
小仙丈(2855m)からの展望。
右の高い山が北岳(3193m)と間ノ岳(3089m)
真中の山塊が鳳凰三山。いちばん右が塩見岳(3047m)。このあたり若い時に走り回っていたから、山の山容と標高が頭の中に入っていて忘れないものです。
仙丈岳から小仙丈の間は気持ちの良い、トレラン・コースでした。晴れたらの話ですが、、、。這松の間を雲を下に見ながら駆け抜けられます。
仙丈岳から仙塩尾根(通称ばか尾根:ばかばかしいほど長い)もトレランにはよいのでは、、、。でも行き止まりみたいな尾根だから、南アルプスの奥深く入りすぎて出てくるのが一苦労だ。ここには雨の日に雷鳥が出てきます、今日も何羽か見かけた。
こんな雨の日でも登山者は多い。登山ツアーばかりです。山小屋の中はツアー客が大勢だからうるさいこと、、、声が大きいのだ、じじばばさまだから、しかたない。
戸台川を見下ろす。
2800m前後の気持ちの良いトレイルコースです。
仙丈岳は女性的な山で、男性的なゴツゴツした甲斐駒と対照的。
小仙丈からは急降下するから、走りは難しいけど可能です。
今日はトレランの人はいなかった。昨年の鳳凰三山だと何人かにあいましたが、、、。北岳にもいなかったなー。
北沢峠へ急降下する前に、甲斐駒の写真を撮る。3時間後にはあの頂に登っていました。甲斐駒とアサヨ峰の間が仙水峠。
1000m下って、1000m登ってまた下る。
トレランには北沢峠から鳳凰へ抜けるのは適当な距離かもしれない。北沢峠から仙水峠経由でアサヨ、早川尾根、鳳凰三山で夜叉人峠までいくと、けっこうな距離(40kmぐらい)があるが、、、標高はシッカリあり見晴らしはよいし前衛の山なんで安全だろう。
写真は摩利支天。山岳信仰なんだろう。甲斐駒のこぶのような岩峰で、えらく急峻。
北沢峠へ下ってから、ちょっと菓子を食べてから、甲斐駒へチャレンジ。
峠の反対側へ登り返しデす。
これが急なこと、甲斐駒は急峻で、黒戸尾根からだと日本一の標高差と、急登で有名です。
今日は楽な北沢峠からですが、コースタイムで登り5時間だという。
予定どおり、その半分の2時間30分で頂上へ。下りは岩ばっかりなんで、走れずに2時間近くかかった。
のぼりに直登ルートを何かの間違いで選んだので、雨の中岩にしがみつきながら、3点支持で登っていった。いいかげん足がくたびれていたから、難しいホールデングや体勢になると足が攣りそうになった。
しかも、雨はパラパラだったが、気温が下がってきて寒かった。合羽を着て岩登りは動きが悪くて、かんばしくない。メガネは曇るしね、、、。
寒いことこの上なし。
それでも、直登ルートは時間の短縮になるかも、、晴れていればだが、、、。なんでトレランでこんな山に来たのかわからないよー、と思ったが後も祭りで、登って下りなきゃいけない。
がむしゃらに岩を引っつかみ、ぐいぐい登っていくと、あっけなく頂上でした。でも寒くてすぐに退散!!!
甲斐駒ヶ岳は岩山なんで、ぜんぜん走るところはない。走って滑ったり転げたら即死ですね。雨だとスリップに注意。
下山は右の摩利支天を巻いて下りてきました。こちらはざくざくした小石の登山道でわりかし安全なコース。
しゃくなげがいたるところに咲いていた。もしかして、、、元は、しゃくなげは高山植物なのか?
ベースにした北沢峠。
長衛荘は村営でキレイです。
食事もできて、なぜか山小屋の女性達がキレイだった、なんでだろー。
今回は伊那の戸台から入ったが、甲府から広河原経由で北沢峠に入るほうが、東京からだと便利そう。
戸台経由は関西の人が多かった。
ラップはナイキの時計がボケのためわからず。
ただ
北沢峠~仙丈ヶ岳~小仙丈~北沢峠 3時間30分
北沢峠~双児山~駒津峰~甲斐駒ヶ岳 往復 4時間30分
合わせて30kmぐらいか、どうか、、、。
ちょうど12時ジャストに甲斐駒からおりて来て、飯を食らってバスに乗った。
帰りは高速道路の渋滞がひどく、カーナビを一般道優先で探索して、裏道ばかりで帰ってきました。むろん安い産直の果物、野菜を買って帰宅です。
道志の道沿いの「いやしの湯」で一風呂浴びて時間つぶし。なんでこんなところを通って、、、とお思いでしょう。中央高速と国道20号の裏道なんです。
仙丈岳はトレイル・ランニングには適した山容です。甲斐駒は岩場ばかりでランニングにはむいていない。
甲斐駒ケ岳の黒戸尾根トレイルランニング
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/fe79949fd5c2e7e858281cc64b525fc9
遥かなる聖岳へトレイルランニング
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/6d9748893817779c160d6e9152e022a9
鳳凰三山のパノラマ写真
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080812
今年7月の北岳トレイル・ランのパノラマ写真
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080721
今年7月北岳トレイル・ラン。①農鳥岳から奈良田温泉へ下山
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080721
②広河原から北岳、間ノ岳をこえ農鳥小屋まで
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080721
③農鳥岳の頂上にて
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080720
2007年8月、南蛮連合恒例、富士登山
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070806
2007年8月、浅間山トレイル・ラン
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070826
2007年、7月、鳳凰トレイル記、夜叉神峠~薬師岳往復
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070729
2007年6月、箱根トレイルラン
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070623
2006年8月、奥秩父の甲武信岳トレイル・ラン
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20060814
2005年、雲取山トレイル・ラン
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20050822
2004年、浅間の外輪山のJバンド・トレイル・ラン
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20040802
2012年07月28日 夜叉神峠から鳳凰三山、早川尾根トレラン http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20120729