羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

坐禅 ふたたび 六日目

2019年05月15日 07時42分27秒 | Weblog

今朝は、昨日と打って変わって、気持ちよく坐ることができた。

呼吸に合わせて体の背面への意識が開かれた。

吐く息の終盤に、腹筋に力を込めて、しぼりあげるイメージを持つと同時に、肛門と膣を締める。

そのとき、頭蓋骨の後ろ側にある「延髄点」真ん中のくぼみの中心を斜め上方に引き上げる意識を持つと、背骨がすっきり伸ばされるような気がする。つまり、姿勢に筋が通る感じなのである。

結跏趺坐で組んでいる脚が、少ししびれを感じていても、しびれそのものの中に気持ちがスーッと滑り込んで行く。そうなるとしびれることに抵抗しようという気持ちは失せて、そのまま坐り続けられる。

といってもたかだか30分弱だから、それも可能なのだろう。

というわけで、本日はすっきり背骨が立つ実感が得られた。

明日につづけよ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復刻版 時刻表 日本の歴史が見えてくる!

2019年05月14日 13時03分41秒 | Weblog

「野口体操の会」会報「早蕨SAWARABI」Vol.5 の編集がほぼ終わりに近づいた。

今週末には、印刷所に入れることができそうだ、と佐治嘉隆さんが最後の段取りに取り掛かるところである。

そうこうするうちに、私の中に、Vol.6 の「野口三千三伝」のイメージが浮かんできた。

そこで、復刻版「時刻表」を手に入れた。

大正14年、昭和9年、そのほか、昭和15年、昭和17年、昭和19年、昭和20年・・・・。

編纂は鐡道省、発行元は、現在まで続くJTBである。

まず、このJTBの名称が時代を表している。

昭和15年までは、ジャパン・ツーリスト・ビューロー 日本旅行協會である。国家総動員法施行で、表紙には「遊楽旅行廃止」とあるのに、裏拍子には、伊勢大神宮・橿原神宮・熱田神宮といった聖地参拝の広告が載せられている。

昭和17年になると社團法人「東亜旅行社」になる。軍隊に合わせて鉄道も24時間を実施するようになる。

昭和19年の時刻表は財團法人「東亜交通公社」となる。この年は、毎月発行されていたものが、通年で5冊になったという。裏拍子には「旅行防空心得」が5項目記されている。そのほかの注意として「防空服装で」「食糧非常用品携行」とある。

昭和20年7月1日現在で、とうとうたった1枚の裏表印刷になってしまう。財團法人「東亜交通公社」発行は変わらない。終戦間近に発行された時刻表の姿には、日本の敗戦が映し出されている。これでも軍部は戦争を続行しようとあがいていた。

 

7冊の時刻表の広告を見ていると時代の様相がしっかりと見えてくる。

戦前と戦時で、発行元の交通公社の名前がカタカナ語から東亜に変更されて行く。

ちなみに私が子供の頃にときとき遊び気分で立ち寄っていたが、新宿伊勢丹の筋向かい角にあった「日本交通公社」になり、最近では「JTB」と名称を戦前の名前に戻しているわけだ。Tはトラベルか? ちょっと調べていません。

どの時刻表にも旅館やホテルの宣伝は多い。その中に嫁いできた叔母の実家の旅館名を発見した。

時刻表一つに、戦前・戦中、そして終戦直前の日本が、生きているのである。

野口三千三を巡る旅も、いよいよ鐡道旅行となってしまったー!

私、鐡子になるかな? 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坐禅 ふたたび 五日目

2019年05月14日 09時36分53秒 | Weblog

だらけた五日目報告。

きっと天気のせいだ。

息を吐くタイミングで数を数えている。

が、ときどき意識がフワ〜っと飛びそうになって、数えるのを忘れる。

眠気か?

いや、十分寝ているのに、眠気か?

気持ちよく意識が彷徨いで出る感じと戦った。

一定のタイミングやリズムで息は吐けているいるようだ、という意識だけはある。

そこで飛んだ数の次からちゃんと回数を数えているから不思議だ。

朝刊の中から、二つほど関心ある記事を切り抜いてあったためか、そのことは一切思い浮かばなかった。

今、ブログを書き始めて、目の前に記事があることで、思い出したくらいだ。

いやはや、五日目の坐禅もどきは、気が抜けた100回呼吸となった。

背骨が立ってこない、実感あり。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坐禅 ふたたび 四日目

2019年05月13日 14時09分52秒 | Weblog

今朝、坐禅をしてから、出かけようと、結跏趺坐で姿勢を整えた。

ところが、2.3回呼吸をするだけで足のしびれを感じた。

体操をしないままでは、落ち着かない、と実感したので、その時は、それで終わりにした。

午後になって、ゆっくり野口体操をしてから、再び坐禅を試みた。

今度は、午前の仕事が終わっていた、という条件もあるかもしれないが、体操することで脚の中身に変化が表れていた。

特に「真の動き」に今まで感じていた、肩から首にかけての痛みが軽減していることに気づいた。

そのため脚の中身に変化が現れたのではないかと思う。

本日も、吐く息をゆっくり数えて、おおよそ30分弱。

三日坊主に終わらずにすみました。

体操は大事です!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「上体のぶら下げ」考

2019年05月12日 11時10分52秒 | Weblog

最近のこと、「上体のぶら下げ」に、新しい視点からアプローチしている。

そもそもこの動きは、野口三千三先生の体育教師をやめなければならないと言われたほどの腰痛に対する防御意識から考え出された。

したがって腰痛には、効果がある。

さて、新しい視点というのは、ハムストリングのストレッチである。

ハムとは、ひかがみ(膕)のこと。

昨日のテーマは、この「膕」について、いろいろな方向から検討していただいた。

その際、「ゼウスが膕(膝窩)にある腱を切られて幽閉され、腱を取り戻して再生する話があったような気がする」と発言をもらった。

先ほど、Wikiを調べてみたら、詳しい話が載っていた。

なるほど、膝頭の裏側、膝窩にある腱を切られたら、歩けなくなる。

ゼウスは手の腱も切られてしまった。

手も足も出ないとは、このことである。

詳しい話は、別の機会に譲ります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坐禅 ふたたび 三日目

2019年05月12日 11時02分36秒 | Weblog

三日坊主の三日目の坐禅。

本日の呼吸は、吐く息の途中から、腹筋に意識を向けた。

吐き切る最後の向けて、絞り上げるように下腹に力を込めてみる。

その時、肩の力をもっと抜いて、ぐっと鉛直方向に下げる動作を静かに行う。

と同時に腹筋と骨盤底筋群かと思われる位置を締めてみる。

肛門と膣の扉を締めるイメージである。

自然に背骨が伸びてくるから不思議だ。

いや、こうした呼吸を繰り返していると、背骨は伸ばされていると思っても、さらに伸びる余裕が見つかる。

本日は、ただそれだけで、およそ30分弱であった。

三日坊主で終わるかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坐禅 ふたたび・・・・・?

2019年05月11日 09時28分08秒 | Weblog

昨日から、坐禅もどきを再開した。

野口体操を本気ではじめて、しばらくした頃から“坐禅”と“おっかさんランニング”を、体操の自主稽古に加えた。

かれこれ40年くらい前のことだろうか。

「野口三千三授業記録の会」を始めた1988年頃まで、その習慣は続いていたと思う。

いつの間にかたち切れになって、とりわけ野口先生がなくなる5、6年前は、それどころでなくなかった。

何を思ったのか、自分でもよくわからない。

わからないが、久しぶりに坐禅を始めていた。

と言っても自己流で、ただ呼吸を数えるだけ。

吐く息を100回、それで終わり。

およそ30分というところだ。

その間、いろいろ浮かぶ。

それでも数えることだけはやめない。

そして、本日、二日目のことである。

50回をすぎた頃から、膝の上に乗せている手の甲から始まって肩まで、腕全体が痺れるように重かった。

こんなに重い腕を感じたのははじめてのこと。

力が抜けている腕の重さは膝の内側にドサーッとかかってくる。

足のしびれは聞いたことがあるが、手と腕のしびれ感はなんということだろう。

ついでに脳のしびれ感も味わってみようと、吐く息の回数を数えながら残りの50回を味わった。

静かに立ち上がって、今、ブログを書いている。

さて、これから坐っているうちに思い浮かんだことに取り掛かろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第6回「早蕨塾」報告 野口体操公式ホームページ

2019年05月09日 08時24分11秒 | Weblog

さる4月28日に劇団文化座で開いた「早蕨塾」の様子を、野口体操公式ホームページ「明日へのまなざし」に掲載しました。

講演:佐々木愛 「野口三千三との出会いから」写真入りです。

「明日へのまなざし」には、「早蕨塾」の第1回から第6回までの報告を載せています。

htt://www.noguchi-taisou.jp/

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝日新聞「折々のことば」野口三千三

2019年05月03日 08時41分29秒 | Weblog

「おッ! どこかで読んだような・・・・」

「人間のからだ、それは皮膚という・・・・・」

からだの中の血が逆流した。

鷲田清一「折々のことば」1451に『原初生命体としての人間』から「皮膚につつまれた液体を実感する」

ようやく野口先生の言葉が登場した。

この嬉しさは、なんだろう。

このブログを書こうとしていた、その時に、電話がなった。

二階のぶ子さんの声だった。

「出てたわね。なんだか報われた感じがする・・・」

私の同感!

ということで、朝日新聞をとっていらっしゃらない方は、駅売りでお求めください。

繰り返します。

朝日新聞朝刊 2019年(令和元年)5月3日金曜日 憲法記念日  鷲田清一「折々のことば」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

佐々木愛さんのお話に感想をいただく

2019年05月01日 14時43分15秒 | Weblog

第6回早蕨塾「私と野口体操〜野口三千三との出会いから」

佐々木愛さんのお話に、多数の感想が寄せられました。

これまで5回の早蕨塾を開いてきましたが、感想が寄せられたのははじめてのことでした。

ご本人の許可をいただいてから、なんらかの形で発表したいと思っています。

感想を拝読すると、お聞きになったお一人お一人の心の琴線に触れるお話をしてくださったことがわかります。

90分間、一人芝居を聞かせていただいた、というか観せていただいた充実感だと思います。

淡々と語られる中、所々に芝居のシーンが声と仕草で再現され、流石に役者さんの表現力に引き込まれました。

最初から最後まで、ご自身のことを語られましたから、お話からは自然なリアリティが感じられて、ドキュメントでありながら、非日常の舞台を観るようなスリル感さえ味わうことができました。

きっと、お聞きになったそれぞれの方が、ご自身の経験から思い出したことを、誰かに伝えたい気持ちが引き出されて、感想を寄せてくださったのだと思います。

声に出して全身で語られた言葉の力に、多くの刺激をいただいた春の早蕨塾であった、と、今、目に焼き付いているシーンと共に思い返しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする