羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

嘘のような話!?「スティーブ・ジョブズ」伝記

2012年02月11日 09時30分54秒 | Weblog
 2月11日付け、日経新聞朝刊に『「キンドル」日本発売 4月から』の記事が載っていた。
 いよいよだ!
 対峙するかのように、同月には講談社などの複数出版社の共同管理会社「出版デジタル機構(仮称)」が設立されれ、アマゾンはコンテンツ確保へ同社と一括交渉をする、とある。
 どこの出版社も戦々恐々として、アマゾン・キンドルの出方を固唾をのんで見守っている、と聞いたことがある。

 そうした話がニュースとなる中で、先日、Facebookで嘘のような話を見つけた。月刊「秘伝」の下村氏がシェアしておられたので、ここでも紹介したい。『講談社「スティーブ・ジョブズ」100万部出て、「まさかの赤字」』。一つの理由があげられていた。それは高額のロイヤリティー、だそうだ。講談社も読者も米国に貢ぎました、文庫と電子書籍で益を出す、と記事は続く。
 信じられない話だ。

 実は、英語で書かれた本ならば欧米だけでなく、アジアでも読者を確保することができる。したがって低価格でも益になる。ところが比較にならないほど読者数が少ない日本語の本が、電子書籍になってどれほど益がでるのか見当がつかないのが現状らしい。
 その上、広大な国土のアメリカとは、流通でも条件が異なる日本では、まだまだ紙の本は健在だ。それでも電子書籍に取って代わられる時代は、目の前まで迫っている。
 
 先の話では、欧米では厚い伝記本が読まれているが、分厚い伝記本というのは伝統的に少ない日本では、米国では一巻で出版されたものを、上下二巻に分けたことにも問題があった由。言わせていただけば、表紙だって“ホワイトスワン”と“ブラックスワン”のようで、私個人としては、今ひとつの感があった。

 それはさておき、いまだに紙の本でないと読んだ気がしない世代が残っていて、そのうちの末席に連なっている自分だが、それは電子書籍に慣れていないだけかもしれない、と腕組みしている。
 ともかくも今後の出版の行方が大いに気にかかる早春である。
 キンドル発売まで、二ヶ月を切ったということか!?
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