21年前の春。
野口三千三先生を送って、しばらく混乱が続いた。
流石に21年という歳月は、少しずつだが、尖った心や、不安な思いや、負の感情も彼方へと消え去りつつあることを感じていたこの頃。
先日、ブッククラブ回(Spiritual Bookstore)から、Web上で先生を紹介するに当たって、写真を拝借したいとのメールをいただいた。
早速、佐治嘉隆さんに連絡した。快諾。
5枚ほどの写真を先方に、メール転送してくださった。
昨日、夕方になって、サイトを開いてみると、表紙は、先生の朝日カルチャーセンターでのレッスンで黒板の前の写真。
そして遺影。
さらにバランプレーに乗って、にこやかな表情でこちらを見ている写真が掲載されていた。
モノクロ画面の落ち着いた写真に、過不足なく丁寧に書かれている文章。
お引き受けしてよかった、と胸をなでおろしている。
それから他の思想家・実践家の方々の掲載を見ていた。
・・・・ よぎるものがある・・・・
「本当に、ほんとうに 鬼籍に入られたのだ!」
寂しさを伴ってはいたが、着地していく心の動きを感じとった。
「三千三伝、好きに書いていいよ」
流れに逆らわず未だに小舟を漕いでいる私に、先生からのお許しが得られた瞬間である。まだ、少し、時間がかかりそう。
でも、半分、肩の荷がおりていくような・・・・過ぎゆく日々に「回」