羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

同行二人・野口三千三と 群馬探訪3回目

2018年01月05日 08時37分36秒 | Weblog
 昨日は、野口三千三を巡る旅、三回目の群馬行きだった。
 日没前に帰宅するために、早朝、東京を出発し、8時40分には群馬総社駅に到着。
 先生のご実家の前を通りかかると、運良くご存命だった妹さんと出会う。
 丁度、ディケアサービスのお迎え車に乗り込むところだった。
 他の利用者さんはすでに後ろの座席にいらしたこともあって、お話はできなかった。
 介護士さんらしき男性に、お名前を確かめて、ご本人だと確認できた。

 それから大泉寺に寄って、上毛大橋から利根川を見て引き返す。
「大久保長宿」と呼ばれた佐渡奉行街道をさらに北へ。
 お目当ての「三宮神社」と「駒寄小学校」をたずねようと歩き続けた。
 しばらくして庭の鉢植えに水やりをしている女性に道を尋ねた。
 教えられた道をさらに北上。
 この旧街道は、頻繁に車が行き来しているが、人は誰も歩いていない。
 後ろから一台の乗用車が近づいて
「乗りませんか」
 先ほどの女性だった。
「主人に話したら、送って上げなさい、と言われまして。丁度、私も行くところがありましたから……」
 せっかくなのでのせてもらって、あっという間に三宮神社へに到着。
 お陰さまでお知り合いになってしまった。

 神社の境内の写真を撮ったり、手を合わせて御祈りしたり、とゆっくり過ごす。
 そして群馬総社に戻って、高崎へ向かうことにした。
 ところが道を間違えて歩けば歩くほど、様子がおかしい。
 道路脇のプレハブに「◯◯電設」とかかれたところへ一人の男性が入って行くを見かけて、声をかけた。
 中には若い人から中年まで、男性が十名ほど椅子に腰をかけていた。
「地図をかいてあげよう」
 若い人が紙に書きはじめた。
 そのうちに40代くらいの男性が車で送ってくれるという。
「歩いたら大変よ」
 年あけの初顔あわせも終わって、これから何もすることがない、というところに飛び込んだらしい。
 総社よりも北の沼田方向に歩いていたことだった。
 車中、吉岡町の様子を聞きながら、私は東京の三が日の話などをお聞かせすること15、6分。
 総社駅でおろしてくれた。

 この地域は歩いて5分のコンビニへも車で行くと後から知った。
 東京からのこのこやってきたおばさんが、とぼとぼ歩くのは忍びないと、どなたも思ったのかしら?
 それにして親切な町の方々に出会った。

 その後は、野口先生が昭和11年頃から教員として働き、結婚し子供を育てた高崎駅周辺を回った。
 江戸期には高崎城だったところが、明治期から陸軍歩兵十五連隊が置かれた。
 現在は高崎市庁、文化・スポーツ施設、中央郵便局等々、主だった行政施設が整えられているところから、先生が住まっていたであろう場所をたずねた。

 さて、野口絡みでなくても、おすすめスポットを見つけた。
 それは高崎市庁舎の21階である。
 360度の展望は素晴らしい。
 上毛三山、浅間山、八ヶ岳、そこから関東平野が一望に見渡せる。

 そこで合点がいったことがひとつ。
 それは、一度、浅間山が噴火すると、落ちてくる火山灰で桑畑は全滅し、養蚕農家は困窮すると聞いていた話がよく理解できたことだった。
 榛名山より遠い浅間山なのに、なぜその影響が出るのか不思議だった謎が、一気にとけた収穫は大きかった。

 こんなに順調にいくのは、同行二人・弘法大師ならぬ、同行二人・野口三千三であった、と感慨しきり。
 お蔭さまで、先生の妹さんにもお目にかかり、お宮参りもできました。
コメント
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