羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

新しい本のあり方

2017年07月20日 13時55分41秒 | Weblog
 午前中、所用で新宿に出たついでに、紀伊国屋本店に立ち寄った。
 ほしかったチケットを手にいれて、そのまま書店を出ようと思っていた。
 最近では、Amazonで本を求めることが多くなって、書棚にならぶ膨大な量の本を目にして、戸惑いを覚えた。
 どこに何があるのか、どんな本なのか、本の見分けがつきにくく、呆然としてしまった。
  
 以前なら、本の背表紙を見ながら、楽しんでいた。
 それが、苦痛感が伴って、書名が脳に入力されてこない。
「これって、ヤバそう!」
 PCの画面上で、検索することに慣れすぎてしまった。
「エーっ?」
 なぜか許せない感じが、体の奥から沸々と湧くのである。

 諦めてエレベーターに乗って1階までおりようとボタンをおした。
 なかなか来そうもない。
 ふと後ろを振り向くと『アナトミー・トレイン』という文字が目に飛び込んで来た。
 ササッと、近寄って本を手に取る。
 この頃、FBで目にしている図版が載っている。
 手強そうだな、と躊躇して、棚の後ろ側にまわったり、少し先の書棚を見たりしているうちに、エレベーターに乗ることをすっかり忘れてしまった。
 
「やっぱり 本だ」
 感覚が戻って来た。

 気がつくと、その本を手に持ってレジの前に立っていた。

 さて、帰宅して、今、本の表紙裏にある《↑コインなどで削ってください》に気づいた。
「なんだ?」
 先を読んでみると、どうやら矢印に番号がふってあって、図版の説明を動画で見ることができるらしい。
 
 十円玉で銀色の部分をゴシゴシ削ると、IDとPASSが表示されていた。
 実際にiPadに医学書院のURLを打ち込んで、動画一覧から2つ見たところだった。

 なるほどであった。
 本を読みながら、動画を見ながら、学ぶ方法は、なかなか新鮮だった。
 きっと他の分野でもこうした本はすでに沢山作られているのだろう。

 野口体操もどこかの出版社が、話を持って来てくれないかしら、と都合のいいことを考えた。
 付録Web動画を、本を読みながらPC iPad スマートフォン(iOS.Android)でみながら、学べるっていいと思いました。
《ただし、バケット定額サービスなどにご加入されていない場合、多額のバケット通信料を請求されるおそれがありますのでご注意ください》
 と書かれていた。

 いやいや気をつけよう。
 なかなか甘くないなー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする