羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

2016年08月26日 20時55分21秒 | Weblog
 気象情報によると明日から曇りや雨、台風の予報などが出ている。
 本日の快晴と湿度の低さは、貴重だと言う。
 乾きにくい洗濯物は、本日中にすませるように、とご親切にも教えてくださる。

 洗濯もさることながら、掃除もしておこうと、早朝から取りかかった。
 まず障子や襖の敷居を中心にハタキをかける。
 埃が落ちる時間に、新聞紙を水に浸す。たたまれている中まで、水が浸透したら、しっかりしぼる。
 細かいもの、少し大きめのもの、無造作にちぎって畳の上にポンポンとばらまく。
 畳の目に沿って、座敷の角や縁を箒ではきながら、部屋の中心に集める。
 埃や塵や髪の毛などが絡まっている濡れた新聞片を、ちり取りにはき入れる。

 それから雑巾を硬く絞って、同じく畳の目を横に、縁は特に丁寧にこちらは縦に、力を入れて拭き上げる。
 気温も高く、湿度も低いので、みるみる乾いてすっきりした感触が素足に伝わる。

 階段も濡らした雑巾で、角は念入りに拭き掃除する。
 最後にトイレを終えると、一応、朝の掃除は終了。

 掃除機をつかわないので、五月蝿いモーター音がしない。
 どんなに早朝でもご近所迷惑にはならない。

 床の間に軸物を掛け、香炉をおく。
 冷房をかるく入れて、障子を閉める。
 真夏のひかりは窓の外側に掛けている簾を通して部屋に差し込む。
 でも、とても明るい。
 畳の上に座して、しばし、『HOSHINO DIARY』のページをめくって写真を見る。
 白熊、氷河、アザラシ、エスキモーの子供、氷河が融けて海に崩れ落ちる、トナカイと雄大な雲、狐の子供のじゃれ合い、熊の親子、カリブー、森の静けさ、翼をひろげた鷲、鮭をとらえた熊、クジラ、オーロラ、そして生と死。

 ようやく、町は、一日の活動を本格化する。
 でも静かである。

「午後からは、母をお風呂に入れてあげよう」
 その手順もイメージしながら、本を閉じ、おもむろに階下へ。
 階段を下りる。
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