羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

移ろいやすい音程、移ろいやすい人生、バンザーイ!!

2013年09月18日 08時17分14秒 | Weblog
 今日の「あまちゃん」、水口君は出番じゃなかったけど、とってもよかった。
 80年代のアイドルたちが、25年の歳月を経て見せてくれる人生の機微。なかなかのものだ。
「移ろいやすいのは人生だ。だからすてきだよね!」
 いやいやいやいやいや、じぇじぇじぇじぇじぇ、五つ星です。

 さて、昨日のこと。
 来る9月21日、「からだとの対話 龍村仁監督をお招きして」の準備のうち、当日、皆さんにご覧いただく「蛍光石」や「おもちゃ」、いくつかの「もの」の選定が終わった。
 透明な箱、二個を用意して、そこに詰めてみた。一晩寝て起きたら「もっと厳選しなくちゃ」と、少し減らす作業にとりかかった。が、しかし、思ったようには、はずせない。
 ふぅー。
 今日のうちになんとかしたい。

 ひとこと。
 持っていく「蛍光石」ついて。
 医療現場で使われるために一般的によく知られているX線は、1895~96年にレントゲンによって発見された。実は、その前に「蛍光(フルオレッセンス)」を発見したのがストークス、ということは世の中に知られていない。しかし、この「蛍光現象」の発見がなければX線の発見にもつながらない。
 広義には、蛍光現象もX線も「蛍光(ルミネッセンス)」と呼ぶことができる。どちらも光は「波動」。電磁波である。
《 光も物質のエネルギー形態である 》
 そう、定義されている。
 
 さて、岩石・鉱物の発光現象(ルミネッセンス)は、炎の燃焼のような熱の発生を伴なわない冷たい光、つまり“冷光”と呼ばれる現象だ。この美しさは、鉱物好きの御仁たちにとっては、たまらないのだ。

 この“冷光のかたまり”といってもいい、野口先生没後に手に入れた、一部に小さな水晶の結晶が輝く単結晶の「蛍石(フルオライト)」を、今回は真っ先に探し出した。蛍光現象の発見のそもそものきっかけとなったイングランド地方の蛍石である。
 当日の会場である朝日カルチャーセンター新宿の7階にある教室は、ブラインドを閉めると暗闇が創出する。
 
 他にも岩塩なども二種類、もちろんフランクリン鉱も用意した。ただ、残念なのは、持っていける量には限度あがって、ほんのさわりでしかない。仕方があるまい、と私自身をなだめているところだ。
 明日か、明後日のうちに、事前にカルチャーに、届けておきたいと手順を考えているところだ。

 こうした準備をしていると、つくづく感じる。
 野口体操は、体操であって体操でない。
 では、何だ?
 ちょっとオカルトっぽくなる言い回しが気にかかるが、こんな風に言ってみよう。
「潜在している感覚の眠りを覚まし、深く折り畳まれた感性の襞の機微に一枚ずつ光を当てていく身体ムーブメント」だ、と。書きながら祈る。受け取る人の感覚を信じよう、とね。

 ということで、絶対音のよさもある。しかし、絶対音だけが価値ではない。移ろいやすい音程にしか出せない光の揺らめきがある。まさに紫外線を受けて冷たく光を放つルミネッセンスは、炎の揺らぎとはまた違った心模様を映し出してくれる、とここではまとめておきたい。

「あまちゃん」は来週の土曜日で終わるのが心惜しい。
 今週の土曜日は、久方ぶりに龍村監督に再会できる。野口先生の映像を映し出し、蛍光現象を見てもらいながら、しばし語らう時間をもてるなんて、とても嬉しい。

「移ろいやすい音程、移ろいやすい人生、その味わいに、バンザーイ!」
 さぁッ、この胸のときめきをもちながら、今日の仕事にとりかかろう。
コメント (2)
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