羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

ハッピーマンデーとバッハ平均律クラヴィーア曲集

2010年10月11日 14時03分16秒 | Weblog
 大学関係者にとって、‘ハッピーマンデー’は、ちっともハッピーでない、という人が多い。最近は文科省が厳しくなって、半期15回、通年で30回の授業を強いてくる。当然のことに月曜日は、休んでいられない。月曜日の休日はあってもないのが実情なのだ。
 仮に連休を地域によってずらすなってことになったら、いったいどうなるのだろう。

 で、本日は午前中に授業があって、先ほど帰宅した。
 なんとも学生の三分の一が自主休校していた。おまけに京浜東北で人身事故があったらしく、東海道も湘南新宿ラインも影響を受けていた。遅刻する学生も出た。

 私は、というと、天気はいいし電車に乗り合わせる人は少ないし、快適な往復だった。いつもは快速電車を利用するが、休祭日は鈍行に乗る。それだと普段の倍以上の時間がかかる。そこで、そのことをみこして準備をしていった。
「iphoneで音楽を聞こう!」と。
 選んだ曲はバッハの平均律クラヴィーア曲集でチェンバロ演奏のもの。
 普段のボリュームより上げて設定した。なぜか第一番のあとは、順序がばらばらなのだが、そんなことは気にならない。
 
 四谷を過ぎると外堀が見え始める。時間こそ異なるが、帰りも同じ。
 久しぶりに水の色と空の色が緑と青が秋の穏やかさを感じさせてくれた。バッハがとても似合っていた。座席に腰をかけて、半分覚醒、半分まどろみのなかで風景が非日常のものとなる。堀の水面ぎりぎりまで枝が伸びた桜は、まだまだ青々としていた。

 建物の二階にある講師控え室で、レジュメのコピーをしたり、お茶を飲んだり、最後のチェックをし、地下の体育教員用の控え室に移動する。そこで着替えをして、授業をする多目的トレーニングルームに入る。ここは地下二階にある。広さは100畳はたっぷりあるだろうか。フローリングの床がいい感じなのである。
 はじめてのことだが、今日はここでもバッハの続きを聴いていた。
 その間、話す内容を自分の中で反芻しながら過ごす。なかなか捨てたものでないことを知った。アスリートが試合前の集中に何かを聞いている姿を思い出した。

 というわけで、今日のようなハッピーマンデーの過ごし方はやみ付きになるかもしれない。
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