羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

音楽が好き!

2010年04月14日 18時39分31秒 | Weblog
 坂本冬美の「また君に恋してる」が、若者から年配の人まで、幅広い層に受けているらしい。演歌歌手が歌う、という印象はなく、演歌、ポップス、フォークソング、etc、ジャンルを越えてしまった感じがある。
 いい歌はいい。彼女の声に惹きつけられる。もう一つは、誠心誠意、歌う真心を感じるのだ。
 
 そして11日日曜日放送の‘N響アワー’で、マーラーのシンフォニー5番を聞いた。
 映画‘ベニスに死す’で有名になったが、この曲は現実とは違った空間に連れて行ってもらえる。音楽の浮遊性が生きているのだ。存在への許しが満ち満ちている。

 そして龍馬伝のBGMもいい。映像にかぶって邪魔にならない。今回は、龍馬をめぐる女の深い愛情と情感が、音楽によって支えられていることが感じられた。

 思えば私が十代の頃に比べて、耳にする音楽の質も量もまったく違う時代になった。
 なにより外に音楽を携えて、さまざまなシーンで楽しむことが出来るようになった。
 都心に向かう電車の中では、あまり好きでなかった曲が、思いのほか状況にぴったりして、心地よかったりする経験もある。
 それに咲き誇る桜の樹の下で聞いた、カレーラスのアリアもいい。
 心の風景に合うものだけでなく、身を置いている情景の中で、音楽を身に纏う新しい音体験が出来る豊かさを知ったのだ。

 まぁ、ウォークマンには乗らなかった私の場合、それを実現してくれたのはiPhoneなのだけれど。
 これはカーステレオで聴いた音楽空間世界よりは、もっと多様性に富んでいる、と思う。

 そうそう、授業を終えて乗り込んだ電車のなかで、井上陽水を選んで聞くことがある。
 疲れたからだにスィーツを食べたときの喜びにも似た耳からの快感?
 いや、違うかも。

 理屈はいい。
 私は、音楽が好きなんだ! ってこと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする