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羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

改めて、‘野口体操’と‘私’

2009年01月05日 18時33分15秒 | Weblog
 とんでもない時代の幕開け。
 大企業経営者がとるべき行動は、百歩譲って‘企業を守ること’だとしても、日比谷公園のニュースを見るにつけ、国、結局は東京都だけに押し付けないで欲しい、と思う。
 しかし、もっと深刻なのは、地方であるはず。
 
 いずれにしても麻生さんは、一日も早く総理公邸に入ってほしい。入ったからといってそれほど期待できないとしても、このような状況では、国を背負うものとして行動をとることで政治姿勢を見せてもらいたい、と政治経済に弱い私でさえ思う。

 それにつれて思うことは、昨年、朝日新聞出版から出してもらった『マッサージから始める野口体操』に書いた内容は、金融危機が発端となって起こったグローバル社会の混乱を予見したものだった、と今になって思っている。
 いずれ崩壊する、という予感がこんなに早くこようとは……。

 そして12月に出版された『宇宙の渚で生きるということ』も、丁度のタイミングだった。
 双方とも野口体操・野口三千三の身体哲学を語っているし、その思想をもとに私なりの解釈と考えを加えたものだけれど、つくづく凄い体操があったものだと身震いしている。

 野口体操は、これだけは外してはいけないこと、これだけはブレてはいけないこと、ここは変化に応じなければならないこと、そういった判断の機軸をしっかりと持っている身体哲学であり体操なのだ、と感じ入っている。

 さて、これから何が起こるのだろう。
 わからない。
 しかし、文明の転換点であることだけは間違いない。
 それに伴って価値観が問い直されている。
 これまでの延長線上では立ち行かないことに多くの人が気づいたはず。
 覚悟のほどは如何に、と自分に問いつつ足元を確かめている正月である。

ー環境問題というのは国家や企業の責任で、個人の領域ではないと思われがちです。でも、この社会を変革できるのは、ほんとうは個人なのではないでしょうか。個が変わらなければ地球大の問題は解決されることなく、文明そのものが崩壊してしまうと思うのですー『宇宙の渚で生きるということ』
 252ページ 「‘自然に貞く’- 野口体操からの提案」羽鳥操より。

 昨年、そしてそれ以前に起こった犯罪を含む事件や出来事や社会状況を思い浮かべると、個人の崩壊が文明の崩壊の兆しだった、と思う。
 今、日本の近代化はいったいなんだったのだろうか、と問う時期が到来した。
 これからの道を誤らないためには、ひとり一人が冷静な判断をすることが求められている。
 間違っても恐慌を脱するために、政権を維持するために、軍需に頼って戦争を起こしてはならない、と私は思う。
 
コメント (2)
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