このところ、ずっと通勤の音楽で聴いて来たラフマニノフの交響曲第2番、ホ短調Op.27 ですが、曲の全体のイメージが、なんとかとらえられるようになったかな、というところ。演奏は、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団です。
最初は、はて、ラフマニノフの交響曲って、こんなに長いんだっけ?と思ってしまいましたが、実は慣習的なカットをなくした完全版なのだそうです。ラフマニノフを敬愛するプレヴィンらしい。
第1楽章、ラルゴ~アレグロ・モデラート。出だしの濃厚な旋律が、朝の出勤時の雰囲気にはふさわしいとは言えず、でも帰路にはぴったりな雰囲気です。しかし、これが動機あるいは主題になって、以後の音楽が展開されているのですから、驚きです。ベートーヴェン的な主題と変奏とはかなり異なる、旋律的主題の幻想的変奏、かも。
第2楽章、アレグロ・モルト。全曲中ではいちばん短い、それでも10分もかかる、スケルツォ楽章です。緊迫したリズムの主題と、情感豊かな旋律が、オクターブで対比されます。後輩のプロコフィエフを思わせるところもあり、憂鬱感は希薄になりますが、旋律の魅力は素晴らしい。
第3楽章、アダージョ。ああ、ラフマニノフだ!とすぐわかる、優しくやわらかな旋律。息の長いクラリネットの響きに、思わず聴き惚れます。
第4楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ。それまでの憂鬱な気分を一掃する、解放感に満ちた楽章です。どうしてこういう気分が生まれるのか、ちょいとわかりにくい面もありますが、たしかに前の三つの楽章の中に準備されているようです。いわゆるラフマニノフ的な憂鬱感の強さにマスクされて、見えにくくなっているだけかもしれません。
1973年1月、ロンドンのキングズウェイ・ホールで収録されたEMI録音。プロデューサーはクリストファー・ビショップとクレジットされています。エンジェル・ベスト100というシリーズの中の一枚で、CC30-9022という型番から見ると、1枚3,000円の正規盤ですが、どういうきっかけで購入したものか、すっかり忘却の彼方です。
■アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン響
I=18'59" II=10'00" III=15'37" IV=13'59" total=58'35"
今年は、われらが山響の定期演奏会で、この曲を堪能できる予定。楽しみです。
最初は、はて、ラフマニノフの交響曲って、こんなに長いんだっけ?と思ってしまいましたが、実は慣習的なカットをなくした完全版なのだそうです。ラフマニノフを敬愛するプレヴィンらしい。
第1楽章、ラルゴ~アレグロ・モデラート。出だしの濃厚な旋律が、朝の出勤時の雰囲気にはふさわしいとは言えず、でも帰路にはぴったりな雰囲気です。しかし、これが動機あるいは主題になって、以後の音楽が展開されているのですから、驚きです。ベートーヴェン的な主題と変奏とはかなり異なる、旋律的主題の幻想的変奏、かも。
第2楽章、アレグロ・モルト。全曲中ではいちばん短い、それでも10分もかかる、スケルツォ楽章です。緊迫したリズムの主題と、情感豊かな旋律が、オクターブで対比されます。後輩のプロコフィエフを思わせるところもあり、憂鬱感は希薄になりますが、旋律の魅力は素晴らしい。
第3楽章、アダージョ。ああ、ラフマニノフだ!とすぐわかる、優しくやわらかな旋律。息の長いクラリネットの響きに、思わず聴き惚れます。
第4楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ。それまでの憂鬱な気分を一掃する、解放感に満ちた楽章です。どうしてこういう気分が生まれるのか、ちょいとわかりにくい面もありますが、たしかに前の三つの楽章の中に準備されているようです。いわゆるラフマニノフ的な憂鬱感の強さにマスクされて、見えにくくなっているだけかもしれません。
1973年1月、ロンドンのキングズウェイ・ホールで収録されたEMI録音。プロデューサーはクリストファー・ビショップとクレジットされています。エンジェル・ベスト100というシリーズの中の一枚で、CC30-9022という型番から見ると、1枚3,000円の正規盤ですが、どういうきっかけで購入したものか、すっかり忘却の彼方です。
■アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン響
I=18'59" II=10'00" III=15'37" IV=13'59" total=58'35"
今年は、われらが山響の定期演奏会で、この曲を堪能できる予定。楽しみです。
不思議なアクセスですが、ロボット検索が先月私のblogでもありました。検索エンジンがインデックスを作成するためにアクセスすることがあるそうでね。さすがに1000件程度でしたが。
アクセス記録、ロボットの検索による可能性はありえますね。最近、いろいろ新しい検索サービスが登場しているので、そのせいもあるのかもしれません。
無断で,twitterにリンクさせてもらいました.
村川千秋先生には,学生時代,大変お世話になった者です.