電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

モーツァルト「フルート協奏曲第1番」を聴く

2008年03月12日 06時37分23秒 | -協奏曲
このところ続いている日中の陽気に誘われて、モーツァルトのフルート協奏曲第1番(ト長調、K.313)を聴きました。マンハイム時代のモーツァルトの、軽快で楽しく美しい音楽。1778年、フルート四重奏曲や、フルートとハープのための協奏曲と同じ年の作品で、楽器編成は独奏フルートと弦5部、それにオーボエ(2)、ホルン(2)というものです。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ。冒頭の出方がいかにもマエストーソ。続く第2主題は優しく柔らかです。展開部の技巧的なパッセージは、アマチュアのフルート奏者だったオランダ人の依頼主の腕前で吹けたのでしょうか。
第2楽章、アダージョ・マ・ノン・トロッポ。幻想的な雰囲気のソナタ形式。ゆったりした気分の中にひたることができます。
第3楽章、ロンド:テンポ・ディ・メヌエット。明るく喜々としたフィナーレは、写譜師ウェーバー家の娘たちとの恋愛の影響もあるのかも。次々と湧き出るような曲想に、ただびっくり。

CDは、DENON の My Classic Gallery の中の一枚、型番は GES-9269 です。参考までに、演奏データを示します。

■アンドラーシュ・アドリヤン(Fl)、ハンス・シュタットルマイヤー指揮ミュンヘン室内管弦楽団
I=8'58" II=9'14" III=7'03" total=25'15"

先日の DENON の記事にあった川口氏の話では、バイエルン放送交響楽団の首席フルート奏者となっているらしい、アンドラーシュ・アドリヤンのフルート・ソロです。指揮者とオーケストラについては、残念ながら情報を持ちません。
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