三寒四温の言葉がぴったりのこの時期に、ひっそり開花するこの花は本当に愛おしい。
「ここに咲いているよ」と言われなければ見過ごしそうな処にひっそり、息を潜めて。
地域の方々の思いやりが心に沁みます。
今年も案内幟がはためいて、どうぞ見て下さいと招かれる。
可憐な節分草を育てる清冽な雪解け水の流れが、もうすぐ春だと告げている。
此処での主役はオイラだよ!と言わんばかりに、枯れ葉を押しのけて顔を出す。
人気絶大の一輪、突然変異なのか薄紫の可憐さがひと際目を引く。
小粒なのにこの存在感はどうだ。
傍らには福寿草も、名前も美しく春の人気者だが、節分草の前ではちょっと分が悪い。
雪割イチゲ、こちらも引き立て役に甘んじる。
集団で寄り添い存在をアピールする奴達もある。
スズランを彷彿させる?八分咲きの株達。
大きな枯れ葉で、雨風を凌ぐ賢い一輪。
節分草に囲まれた、幸せいっぱいの先祖代々のお墓か?
節分草の故郷の佇まい。