山の辺の道、なんともゆっくりした時間を感じさせる名称。そのとうり…
1枚の岩に二体の仏と、舟形光背が刻まれている。道端の一角に何気なく祀られた地蔵様か? 里人の深い信仰を垣間見た。
説明版には舟形地蔵とされており、腰痛に結構なご利益と記されているが、補堕落浄土を目指す地蔵様までは?
歩き始めて2時間ほど、わが国最古の鐘楼門が出迎えてくれる。
大和神社の神宮寺である長岳寺に着いた。
受付で奥様の説明を聞いた後本堂へ向かう。本当は現地を案内しながらの説明が聞きたかった。
向拝部分が一段高く、左右の屋根が反り上がった優美な造り、寄棟の建物が多い奈良にあっては新鮮な感じ。
御本尊は国重文の阿弥陀三尊です。
自然の風景さながらの境内、建屋、塔、緑の植栽が見事に調和している。
境内の一段高い場所におわすのは「弥勒大石棺仏」、鎌倉時代の作と言われています。
56億7千万年後この世にお越しになり、末法の世を救ってくださる弥勒菩薩様、自然と手を合わせたくなります。
歴代ご住職をのお墓か?刻まれた文言が判読(私には読めない)できない。
そして此岸から、阿弥陀様がおわす彼岸を拝む。
自然に手を合わせたくなる此処が、この場所が信仰なのかもしれない。