60番横峰寺、66番雲辺寺と名だたる難所を打ち終えほっと一息です。
現金なもので、ひたすら山道を前に進むことから解放されると、自然に他の物に目が行くようです。
人間弱いものですね。
雲辺寺の次の札所が67番大興寺、なんとも仁王門から見える石段の美しいお寺です。
この場所から参詣する遍路を狙って、プロのカメラマンが待機していることが…
時間にも余裕があるので?仁王さんもカメラに納めます。
阿形像は、心持微笑んでいるように見えますが、気のせいでしょうか。
吽形像はきりっとしていて、「こわいですね、こわいですね、こわいですね!」
ちょっと古すぎるかな?
続く70番札所は、国宝の本堂をもつ本山寺。
桁行、梁間とも5間の堂々たる構えです。
本堂脇には五重塔も聳えています。
四国八十八か所札所で、五重塔を有するのは僅かに4カ寺のみです。
険しい山岳寺院を参詣し終えた老遍路は、土地の人から見れば疲れ果てて見えたのでしょう。
観音寺手前の路上で、こんなに立派な栄養剤を“お接待”して下さいました。
「ありがとうございます、南無大師遍照金剛」