もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

四国遍路再開しましたⅨ

2013年04月03日 | 遍路

霊魂が籠る山:弥谷寺を後にして一路、弘法大師逸話の残る“捨身が嶽”を目指す。

 

 岸壁に彫られた磨崖仏が至る所に見られるが…
 “イヤダニマイリ”を済ませた信者は、教えの通り、後ろを振り返ることなく、一目散に山を降る。
 縋りつこうとする霊を振り切るように…

 

 強風が竹林を横切る時、カラカラ パリパリっと、乾いた響きだが、ビックリするような大きな音がする。
 竹林を抜ければ、霊山:弥谷山ともお別れである。

 

 間もなく遠方に独特の山容をした、捨身が嶽が姿を現す。
 弘法大師出生の地と伝わる処。

 

 一生懸命歩みを進めるが、目的地はかえって遠ざかる感じ、手前の尾根に“捨身が嶽”が隠れてしまう。
 「これが歩き遍路の醍醐味だ!」などと、強がりを言いながら歩くが、気分はポキッと折れてしまいそう。

 

 世界遺産登録を目指すと云われる“へんろみち”だが、道路や土地開発でズダズダに寸断されている。
 つい先程まで、姥捨て伝説の山を歩いたいたことが信じられない。

 

 そうこうするうちに“捨身が嶽”は目の前に近づいてきた。

 

 山腹に建てられた霊場も、くっきりと目に入る。
 お大師様は幼小時の名前は「真魚=まお」という。この地で誕生したと伝わる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする