気ままな思いを

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安静が骨を弱くする

2009-06-02 | 医療関係


骨租鬆症は医学用語ですが、「鬆」という字は、もともとは髪の毛が、
疎(まば)らになり、乱れている姿を、表現した言葉ということです。

骨が疎らになる、つまり、骨密度が低下して、すかすかになった
状態を骨租鬆症といいます。

骨の強度が低下した状態なので、骨折しやすくなります。

この症状は、一般的に男性では、60歳から70歳以上になると、
見られますが、女性は更年期になると、発症します。
女性ホルモンの、エストロゲンの分泌が減ると、急に骨租鬆症は進みます。


つまり、女性は男性よりも、骨折の危険性が高いといえます。
骨密度を高めることで、骨折を予防できます。
一年に一回は、骨密度の検査を受けることを、お勧めします。


老人が骨折などをきっかけに、寝たきりになったという話しを聞きます。
安静にしているうちに、骨が弱ってしまうからです。

昔は患者さんは、安静第一を義務づけたものですが、
最近は手術後も、どんどん運動させるようになっています。

無駄で有害な安静を、とらないように、気をつけるべきです。

「廃用症候群」という言葉があります。

私たちの体は、使わないと、骨も筋肉も、内臓の働きも悪くなるのです。
安静は、骨折を引き起こすだけでなく、時には、認知症をも進行させます。

60歳を過ぎてたら、総カロリーを制限しても、骨租鬆症予防に、
牛乳やヨーグルトなど、カルシウムやたんぱく質が豊富な食品を、
十分にとって骨を強くしてください。


   *** 朝日新聞・97歳私の証 あるがまま行くより
      聖路加国際病院理事長・日野原 重明医師・抜粋にて ***
           

ご参考になさってください。

  
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