萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

白布温泉「東屋旅館」(ひがしや)

2009年09月08日 | 山と温泉

<旅館正面。左端に「天地人」の幟がはためく。>

山形県米沢市街からクルマで40分ほど山道を南に上がっあたところに、その宿はあった。山形県にとって象徴的な河川「最上川」の源流はこの地にある。ここの開湯は古く、西暦1312年。以来700年、訪れた人々を癒し続けてきたという。江戸時代には上杉藩の代表的な保養温泉地でもあったそうである。

温泉はさらっとした透明無臭の泉質だ。板張りの内湯と露天風呂、岩風呂などがある。内湯は少し熱めであるが、露天の方はぬるめでいつまでも浸かっていられる。のんびりするのに調度いい湯加減だ。内湯には打たせ湯が三筋、滝のように流れ落ちており肩や背中などの凝った部分を当てると気持ちがいい。

夕食はメインを米沢牛のすき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉から選べる、今回はすき焼きを選んだ。つい食膳の撮影を忘れてしまったが、ここの料理はこの手の温泉旅館ではハイレベルだと思う。味付けといい塩加減といいとても美味しかった。

例えば「茶碗蒸し」。昨今の茶碗蒸しは、冷えていたり、妙に甘かったり、具が多すぎたりで、最後まで食べきれないものが多いが、ここのは、席についてから熱々のを運んでくれたし、味付けも甘くなく、余計な具も入っていない。風味、塩加減とも申し分なかった。久々に美味しい「茶碗蒸し」をいただけた。

翌朝のお膳も大変美味しく、同行諸氏も満足げに舌鼓を打っていた。普段は朝飯を食べない小生であるがご飯を三膳も食べてしまった。料理の味付けだけでなく、給仕してくれる女性陣もハキハキとしていて好感がもてた。

最上川源流に近いし、最上川下りの自転車の旅の出発点としていずれ利用することになるだろう、と思って宿を出た。
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