イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒堤防見学

2007年03月23日 | Weblog
3月21日、水軒堤防を見学してきた。
この日の新聞に南の端が出てきたということだったので、船の点検のあと少し寄ってみた。
かなり深いところから出てきたようで、4メートルくらいだろうか掘られていた。
1644年に完成したと言うことだからざっと360年まえのものだ。
それにしてはきれいに残っているし、きれいに積まれている。
現地にいた親切そうなおじさんが教えてくれたのだが、これは初代藩主徳川頼宣が紀州に移ってきたときに作られたもので、和歌山城や東照宮、それと、この堤防と平行して流れる水軒川が同時に作られたらしい。当時では超大型の公共事業だったそうである。
あの時代から和歌山は公共事業大国であったのだろうか?談合もあったのだろうか?などとしょうもないことを考えないで、それよりも360年前の見事な技術に感激しようではないか。自然石をそのまま積み上げるのではなくすべて加工して積み上げられている。ちなみに和歌山城の石垣もここと同じような技法が使われているらしい。
稲村の火で有名な浜口御陵の堤防は国の史跡になっているらしいがこの堤防はそれの手本になりこれより200年以上前に作られているので史跡に指定されてもおかしくはないとこのおじさんは言っていた。
わがふるさとで、自分の足元にこんなすばらしいものが眠っていようとは恐れ入った。そして、父親もこの堤防を小さい頃に見ていたのだろうかと思うとまたまた感慨が深くなる。
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