午前中の舞鶴散策を終え、西のほうに向かうことにする。その前に昼食ということで、「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」へ。その名のとおり「とれとれ」の魚介類が並ぶスポットである。
海鮮市場の中には海鮮丼を扱う店がある。ここでいただいたのは「牡蠣丼」。最近、舞鶴のほうで冬の味として、また地産地消運動の一環としてPRしているとか。どうしても「牡蠣は広島に限る」と、広島に肩入れしてしまうのだが、舞鶴湾も牡蠣の産地とかで、なるほど牡蠣の繁殖には適しているところだな。
混雑していたが丼ものということですぐに運ばれた。大振りな牡蠣の身をかまぼこと玉ねぎとあわせ、玉子でとじたもの。だしの味があっさりしている分、牡蠣の味が濃厚に感じられ、なかなかいける。家でも試してみようかな。
さて、クルマを向けたのは天橋立方面。始めは文殊のいる智恩寺に行こうかと思ったが、足を伸ばして北側の成相寺を目指す。とここで、予報どおり雨が降ってきた。しかも強烈に。・・・と思ったらすぐにやんで日差しがさしてきたりして、冬の丹後に来たなと実感させられる。
成相寺への急勾配をあがる。ギアを1速にしてとろとろと上り、ようやく本堂着。静かにたたずむ観音様に手を合わせ、今後の安全をお祈りする。
さて、天橋立の眺望といえば成相寺から下った笠松公園からの「股のぞき」であるが、寺の看板に「日本一成相山パノラマ展望所」というのがさらに上にあるというので、そちらに出かけてみる。出かけるとはいうが、さらに勾配がきつくなり、そのうえ未舗装。道も凸凹で、オフロード好きならいいだろうが、軟弱なセダン車にはきついぞ・・・。
そしてたどりついた、標高500mの展望所。ちょうどこの時は運良く雨がやんでおり、何とか日本三景を拝むことができた。ただ風が冷たくて強い。2分と持たずにクルマに逃げ込む始末。
ここで股のぞき・・・・はちょっとしんどいので、カメラを逆さにして、股のぞき風のアングルをお楽しみください。
今度は急勾配を一気に下り、さらに西へ。福知山への帰り道にあたる加悦を訪問。途中、雨が強くふったりまたやんだりの繰り返し。加悦といえば丹後ちりめんの産地で、古い町並みも残っているのだが、本日のお目当てはかつてこの地を走っていた加悦鉄道の遺構たち。
まずは、旧加悦駅舎。木造の洋館風の駅舎である。現在は観光案内所として使われており、室内にはかつての鉄道備品が並べられている。開業した大正当時、「ハイカラ」な駅舎として地元に受けたことだっただろう。実際に加悦鉄道に乗車したことはないのだが、古きよき、地方私鉄が元気だった時代の様子がうかがえる。
この奥に5分くらい走ったところに「SL広場」がある。加悦鉄道を走った123号蒸気機関車(重要文化財)をはじめ、SLや気動車、貨車などがコンパクトにまとめられている施設。雨に降られながらであるが、普段なかなか見ることのできない車両群を見て回るとうなってしまう。
旅行でも移動の手段としてクルマに乗っているが、やはり鉄道が好きなんですな。丹後の山の中ではあるが、訪れるだけの価値は十分にある。
長かった一日、そろそろ暗くなってきた。この後は大江山を抜け、福知山経由で帰宅。今度は酒呑童子に会いに来ようかな・・・。
最後に、加悦鉄道の車両の写真をいくつか掲載しておきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます