山陽姫路から近鉄名古屋へと向かう各駅停車乗り継ぎの旅。これから後半の近鉄区間に入る。
大阪難波駅ナカで昼食とした後で、奈良行きの急行に乗って2駅、大阪上本町に到着。近鉄は大阪線に乗るのだが、それなら近鉄のターミナルである上本町から出発したい。単に乗り換えるだけなら鶴橋でホーム向かいの列車に乗れば済むことであるが、あえて上本町の地下ホームに降り立ち、通路を通って地上ホームに出る。こちらも近鉄百貨店とか新歌舞伎座、国立文楽劇場などスポットの集まるところであるが、今回はそれら全てと無縁の旅。ミナミ、天王寺とはまた違うこのエリアもまたじっくり回ってみたいところである。
12時10分発の高安行きに乗車。先頭部からは鶴橋~今里間の複々線区間を楽しむことができる。それこそ途中の今里駅のホームの端でカメラを構えて立てば、格好の写真が撮れるのではないかと思う。
布施から大阪線に入る。大阪平野を東大阪市~八尾市にかけて斜めに走る路線。途中の駅の雑然とした雰囲気の商店街やら、一方で遥か彼方にあべのハルカスの姿を見たりと、なかなか忙しい路線。そんな中で大阪の東端にやってくる。高安駅で乗り継いだ準急の榛原行きなどは、途中の河内国分で特急と急行の通過待ちというダイヤ。これに耐えるというのも各駅停車の旅には必要な要素の一つと言えるだろう。
信貴山の南を通り奈良県に入る。朝に姫路を出た時はどんよりした冬の空だったが、このころには穏やかな青空も見えるようになり、車窓も田園風景となってのんびりとした感じである。奈良盆地を快走し、大和三山も見えてくる。こちらの紅葉もすばらしいもので、車窓からだけではあるが楽しませてくれる。
この後、大和八木、大和朝倉で特急を退避し、両側に山並が迫る榛原に到着。ここからすぐ後にやってくる青山町行きの急行に乗り継ぐ。昼間の時間はガラガラだが、赤目の滝にでも行くのだろうか、ハイキング姿の人もいる。あそこの紅葉はライトアップしていたっけ。夕方から夜の紅葉を愛でて温泉に入る・・・なかなかいいプランである。
好い人と実現してみたい、そんなことを思ううちに奈良県から三重県に入る。播州姫路から見ればようやく遠くに来たなという感じがする。車窓も山深く、里山の景色が広がる。朝に見た明石海峡の海景色からいよいよ山景色へ。伊賀の里である。
この急行は青山町までということもあり、時間調整とトイレ休憩を兼ねて手前の名張で下車する。ここから伊勢中川の間が各駅停車の「難所」といえる。
名張からの次の列車は急行の宇治山田行きだが、これだと大三、伊勢石橋、川合高岡の3駅を通過してしまう。さらに20分以上後に出るのが各駅停車ということになるが、名張の改札内は売店があるくらいで、ここでじっと待っていても退屈なだけである。 そこではたと思いついたのが、ある駅の訪問である。そこは急行も停まるし、20分あれば十分である。ということで宇治山田行き急行に乗車し、その駅を目指すことに・・・・。
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