まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第10回四国八十八所めぐり~竜串海岸

2017年07月24日 | 四国八十八ヶ所
足摺岬の第38番金剛福寺のお参りを終え、私の今回の札所めぐりはこれで終了。この先、宿毛の第39番延光寺にも行こうと思えば行けるのだが、そこは次回、土佐くろしお鉄道の乗車と一緒に取っておくことにする。ということで、この先は札所めぐりとは関係のない完全な観光である。笈摺はとっくの昔に脱いでいる。

土佐清水の市街地まで戻ってきた。11時台ということで、ここで昼食とする。漁港として有名な土佐清水なので、どうせなら海の幸をいただきたい。清水といえば清水サバというのもあったな。

そこでたどり着いたのが、「足摺黒潮市場」。土佐清水おさかなセンターということで、観光客向けにレストランだけでなくさまざまな物販もある。ここなら間違いないだろう。レストランのメニューもさまざま用意されている。せっかくなので清水サバと、高知に来たのだからとウツボのたたきをいただく。

サバといえば足が早いということで、あまり生食というイメージはない。大阪の居酒屋だとサバのきずしは一般的なメニューとして置かれているが、こちら土佐清水では普通に刺身として切り身が出てくる。その中で選んだのが清水サバのぶっかけ丼。まずはだし醤油をかけていただく。サバというよりは、ハマチかタイに近い感じの味がした。後半はお湯をかけてお茶漬け風。お湯にさらすとサバの味かなというところだ。ウツボのたたきも歯ごたえがあったいい感じだ。

土産物のコーナーも見て回り、ここで購入したのが地元名産の宗田節。これが3本瓶に入っている。この瓶に普通の醤油を入れて、2週間ほど冷蔵庫で寝かせるとだし醤油ができるというものだ。帰宅後に早速醤油を仕込み、この記事を書いている時はまだ寝かせ中。いずれ、完成したらブログでも紹介しようと思う。

ここでお腹も出来て、竜串海岸に到着する。この辺りは水族館や海底館、そして見残し海岸もあるが、今回は手前側の海岸を一通り歩くことにする。20分ほどで一巡することができる。

竜串は2000万年前の海岸の隆起でできたとされ、砂岩と泥岩の層が入り組んでいる。そこに長年の浸食や風食で独特の景色を造っている。竹のように節ができたり、蜂の巣状に無数の穴が開いているのは、この年代の地層というのは比較的柔らかいのかなと思う。

その名の由来は、「竜を串刺しにしたように見える」「アイヌ語の『ツクシ=美しいところ』から来ている」「臥竜山という山があり、竜が臥す~タツフス~タツクシとなった」という説があるという。竜を串刺しというのはこじつけのような気もするが、竜でも出そうな神秘的なスポットであることは確かである。

前日訪ねた土佐入野のような広大な砂浜の景色はすばらしいと思うが、こうした奇岩の景色というのも、ワイルドさがあって結構好きなものである。岩の間を波が押し寄せる中歩き回る。岩の先端では釣り糸を垂らす人の姿も見える。

西土佐の海の景色を一通り楽しみ、遊歩道を一周して駐車場に戻る。ここから海岸線に沿って宿毛まで行き、第39番の延光寺に回れないこともないが、ここで折り返しとする。予定通り四万十川を遡ることにする。帰りは土佐清水の市街地も通らず、半島の付け根をショートカットして走る形になる。最終の目的地は予土線の江川崎駅ということに・・・。
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