今日は東京都知事選挙。私も朝7時の投票開始に合わせて会場に向かったのだが、何と一番乗りで、投票前の投票箱の中身改めの役をおおせつかった。
さて、その東京都知事選挙、投票終了後30分と経たないうちに、「石原現都知事の3選確実」の報道が流れたようだ。あれだけ大騒ぎして結局はこの結果。まあ、予想通りだ。あとは、石原氏がどのくらいの得票率だったかということだろう。「今回は苦戦」と言われながら、ふたを開けてみればぶっちぎりだったりして。
さて、今日はその投票を済ませたうえで、午後からさいたまスーパーアリーナに向かう。そう、ここで行われる「PRIDE34」観戦のため。
実は昨日、伊豆を回っていた時に会社のKさんからメールでお誘いを受けたのだ。私の場合、これまでスポーツ観戦といえば野球場か国技館というところ。格闘技はテレビでやっていれば見るかなというくらいで、選手の名前もそんなに知っているというわけでもない。それはともかく、定価17000円のS席を、チケット屋で12000円で購入したというので、高いなと思いつつもさいたま新都心駅でKさんと合流して、スーパーアリーナへ。
Kさんは東京に異動になる前からも格闘技のファンであり、旅費含めて大枚はたいてスーパーアリーナにも来たことがあるという。ファンというのはそういうものだろう。私だって、バファローズの試合を観るためにあちこち遠征するではないか。
Kさんが今日PRIDE観戦に来たのは、今日の興行が、これまで10年間PRIDEを運営してきたDSE榊原代表が勇退し、その運営が新たな体制に移行するということで、つまりは一つの「区切り」ということのようだ。まあ、PRIDEの台所事情とか、興行の市場争いとか、事情はいろいろあるようで、そういえばそんなことが報道されていたような気がするが・・・。別にPRIDEがなくなるわけではないのだが、運営会社の移行などの事情が伴うと、いろんなものが少しずつ変わるもの。
さて、指定された席は、青コーナーの選手が登場するステージのすぐ横。リングも思ったより近く見える。さすがはS席だけのことはある。一部空席があるもののファンの熱気はすさまじい。また、それよりも大きいのが選手入場時のテーマソングの音量。それに、リングアナウンサーと、あの巻き舌の甲高い女性DJの声量。こういう演出、選手、ファンのテンションを上げるのに欠かせない。これは素直に「カッコええのう」とうなるしかない。プロ野球の選手が打席に入るたびにテーマソングが流れたり、スクリーンに映像が流れるが、おとなしいものだ。でもこれはそれぞれの競技によるものだろう。打者が打席に入るたびにあのアナウンスをされたら敵わんし・・・。
今日は前後半合わせて8試合。そのいずれもが、10分間の第一ラウンドで一本もしくはレフリーストップで決まるというもの。ほとんどがもぐり込んで相手を倒し、寝技からの関節技で決まった。レフリーストップにしても、攻撃側が一方的になったかと思えばすぐにストップして「勝負あり」にしていたように見えた。素人の私には、すぐに関節技に持ち込んでカタをつけように見えることもあり、もう少し「どつきあい」があってもよかったのではと思うこともあったのだが、野球でも全てがホームラン合戦というわけでもなく、相撲でも突っ張りあいばかりというわけでもない。PRIDEはデスマッチではないのだ。
だからといって「面白くない」ということはなく、いろんな格闘スタイルを持つ男たちが、鍛え上げた心、技術、身体をぶつけ合う。その迫力は本物である。Kさんの解説を得ながら、十二分に楽しむことができた。
その合間には、この興行限りで勇退する榊原代表の挨拶、そしてサプライズゲストとして、桜庭和志・田村潔司両選手の登場。Kさんが「何かサプライズがあるらしいよ」と言っていたが、このことだったのだ。
そして、8つの試合が終わった後で、榊原代表とともに、今日かけつけた選手たちがリングにあがり、榊原代表への感謝のメッセージを述べていた。それらを聞いていた私は、それまで榊原さんという名前も知らなかったのだが、格闘技ブームをここまでにした功績の大きさというのが、改めてうかがえたものだ。確かに選手が主役ではあるが、その舞台を造り上げるというのも大変な仕事である。挨拶に拍手をもって応えるファンの姿が温かい。残念ながら、今のプロ野球にはこういうシーンってないなあ・・・。NPB機構の幹部や、球団幹部の姿が一般のファンには見えてこない。
私にとっては新鮮な一日だった。誘ってくれたKさんには感謝。新しい体制になり、どういう興行になるかはわからないが、これからはその動きにも注目し、機会があればまた行ってみたいものだ。また好試合を見せてくださいな。
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