まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第10回九州西国霊場めぐり~本諫早にて一献

2022年05月13日 | 九州西国霊場

九州西国霊場の2つの札所めぐりに加えて島原城までも往復した後で、諫早駅西口でレンタカーを返却する。時刻は16時半を回っており、そろそろ宿泊である。

諫早駅近辺には何軒かホテルがあり、翌4日は野球観戦のために福岡に移動するのなら諫早駅前のほうが何かと便利なのだが、これから島原鉄道に乗車する。島原鉄道は共同改札ではなく、窓口・改札口は新たにできた駅ビルの中に入っている。

16時47分発の島原港行きに乗ること3分、次の本諫早で下車する。諫早市役所はじめ、市の中心はこちらが最寄りのようで下車する人も多い。3日夜は本諫早が最寄りのホテルニューグローバルに宿泊する。

諫早駅前ではなく、島原鉄道に1駅だけ乗って本諫早での宿泊としたのは翌朝のためである。福岡に行くのに長崎線には乗らず、島原鉄道で島原港まで行き、高速船で大牟田に渡り、大牟田から西鉄で天神へ移動するというコースを取ることにした。少しでもルートに変化をつけ、また高速船を挟むということで旅行感を味わおうということで。

福岡でデーゲームを見るには島原港からの1便に乗るのが必須だが、出航時刻は7時40分発。諫早から早い時間帯での島原鉄道に乗る必要があるが、諫早の始発である6時50分発では間に合わない。ただ、次の本諫早始発で6時00分の発というのがあり、これなら間に合う。そのため、本諫早駅近くでの宿泊とした。6時発に乗るというのも大概なことで、一時、途中の古部近くにあるホテルに泊まることを考えたのもこのためである。古部からなら同じ列車に6時30分発で乗ることができるのだが・・。

ホテルニューグローバルは本諫早駅から5~6分歩いたところで、諫早湾につながる本明川沿いにある。大浴場はないが、部屋もそれなりにゆったりしている。テレビをつけると長崎の各局だけでなく、一部熊本の局も映る。

3日夜の一献は、ホテルから本明川を渡った竹の下通りにある店を予約していた。その名は「いぶき地」。下調べで、諫早・本諫早とも一献の店はそれほどなさそうだったのと、長崎の地産地消の店ということで目に留まった。大型連休中は混雑するだろうとネットで予約しておいた。実際、私が入った後からは予約客を含めて次々に来店があり、予約なしの客が満席で断られていた。

カウンターに通され、まずは刺身の盛り合わせが置かれる。これは店からの予約確認の電話の時に勧められたもの。客の多くが盛り合わせを注文することから、店のほうであらかじめ用意しようということか。本日のおすすめであるアジ、真鯛、ヒラス、ヒラメといったところがやって来た。

他には長崎鶏の炙りや、熊本料理のぐるぐるねぎもいただく。今回は注文しなかったがメニューには馬刺しもあり、長崎といいつつも先ほどのテレビ同様、熊本色もあるのが諫早なのかなと思う。島原、天草を合わせて「環有明海」とでも言おうか。

アサリの酒蒸し。メニューには「小長井産」とある。小長井は諫早市の町名で、諫早湾の堤防の外の有明海に面した地区である。カキやアサリの養殖が盛んな地区なのだが、有明海でアサリといえば、ほら、最近・・・。熊本産のアサリのほとんどが中国のもので、確かに「○○産」の定義はいろいろあるとはいうものの、悪質な偽装だとして市場から姿を消してしまったという「事件」があったばかり。小長井産と書いてあるがはたして実態はどうなのか・・・と食べてみるが、そもそも、ガチの「小長井産」にこれまで出会ったことがないこともあり、実際は中国産なのだろうが普通に美味しくいただいた。

酒もいただこう。諫早の蔵元である「杵の川」にて。

その相手はマグロのカマ焼き。これも長崎産の本マグロとあるが、それが本当に長崎なのかどうかの詮索はもういいと思う。店の雰囲気と合わせて普通に美味しければそれでよい。

そして締めをどうするか。長崎名物のハトシと、同じ長崎の五島うどんが並ぶが、ここは長崎でも遠方にあり、3年前に私が平成から令和への改元を迎えた地である福江島に思いをはせて、五島うどんを注文。地獄焚きというシンプルな食べ方で、鍋でゆがかれたうどんをあごだしにつけてスルスルっといただく。

すっかり満足して店を後にして、しばらくは川沿いで涼む。翌朝は本諫早発6時の列車に乗るということで、この後部屋ではゆっくりとくつろぐ・・・。

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