まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第3回九州西国霊場めぐり~国東をくるっと回って一泊

2021年08月07日 | 九州西国霊場

7月22日、九州西国霊場の2ヶ所を回り終え、進路をいったん北に向ける。

向かったのは旧千燈寺跡。現在は県道沿いに寺を構えているが、観光スポットとしては旧寺跡が紹介されている。本堂跡に石造の仁王像が立つ写真パネルが今回利用した周防灘フェリーの桟敷席の壁にあしらわれていたのを見て、ここも寄ってみようかなと思った。

ただ、標識に従って山道に入るがよくわからない。どこかにクルマを停めて歩いて行くようだが、カーナビの地図も少しずつ遠ざかり、気づけば山内を一周していた。ちょっと残念だが、まあ、ここは今回必須ということでもないので、そのまま先に向かう。いずれまた、六郷満山を訪ねることもあるだろう・・。

伊美に出て、国道213号線で半島を時計回りに進む。しばらくして海岸線に出る。

金毘羅岩というのが見える。岩の上に鳥居が見え、昔から海上交通の守護神として信仰されたという。先ほど訪ねた真玉海岸が夕陽のスポットなら、こちら金毘羅岩は初日の出のスポットだという。

道の駅くにさきで休憩。建物の裏に砂浜が広がる。この日は国東の山、そして海と楽しんだが、来る前はたっぷりあったと思った時間もあっという間に過ぎたように思う。

大分空港の前を通り、この日の宿泊先の安岐地区に入る。両子寺からぐるりと回って来た。

この日の宿泊は、「民泊 天空の館」。国道213号線沿いには空港近くのビジネスホテルや2食つきの温泉ホテルなどいろいろあり、今回はクルマなので選択肢は多くあった中で、「民泊」である。

外観を見たところ、どう考えても普通のワンルームマンションである。フロントは・・というと、このうちの1室が事務所を兼ねていて奥の部屋からオーナーらしい方が出てきた。駐車場も建物の前、部屋と同じ番号のところに停めるという。

玄関に入るとトイレ、バス、洗面所が別で、洗濯機もある。キッチンには流し、ミニ冷蔵庫、電子レンジがつく。

そしてリビングにはベッドが2台、真ん中に椅子とテーブル。クローゼットもある。完全にワンルームマンションで、全体の部屋面積で見れば私の今の自室といい勝負だ。こうした1泊利用もあれば、長期滞在も可能なようだ。工事等の出張にはいいかもしれない。1泊素泊まりで3850円とリーズナブルだ。これらが合わさって今回の1泊となった。

事前に地図など見て、近隣には居酒屋等なさそうなのでどこかで一献とは行かないが、幸い近くにはスーパー、コンビニがある。いろいろ仕入れて、部屋でいただくことにしよう。

スーパーにはさまざまな魚が並ぶが、さすがに調理はできないので刺身の盛り合わせを購入。惣菜売り場では大分名物のとり天。他にもつまみを揃え、一人乾杯。ご飯ものはアジの寿司とする。

テレビではちょうど夕方のニュースの時間帯。この国東でも大分のテレビ局だけでなく、福岡、山口のテレビ局の番組を見ることができる(ケーブルテレビのおかげかな?)。この日は東京五輪の開会式の前夜だったのだが、ニュース番組で一斉に伝えていたのが、開会式の演出を担当していた小林賢太郎さんの「解任」というものだった。

東京五輪についてはこれまでのさまざまなドタバタもあり、そもそも開幕するとニュースが五輪一色になるのにウンザリなので、別に五輪を中止しろとは言わないがあまり観るつもりはない・・というのが私の気持ち。その中で、ラーメンズのコントで笑わせてもらった小林さんが五輪の演出とは「あり」だなと思っていた。「ポツネン」で海外公演も行っており、ヨーロッパをはじめとした世界的な笑いを追求しているところで、あちらの方のウケもいいのでは・・と勝手に思っていた。

「解任」の理由は、23年前のラーメンズのコントの中のほんの一言から来たもので、何でまた開会式の前日にそういう話になるかね・・というのが残念だった。わざわざリークした人がいて発覚し、それに対していろんな識者が人種差別を許さないと言っているが、改めて持参したパソコンで問題となったコントを検索し、改めて見たのだが、わざわざそこをほじくり出して悪者にするか・・?というところである。

当該のコントを改めて見て単純に思ったのは、むしろ登場人物が当時の教育番組のキャラクターから来たもので、「これ、NHKからは何も言われなかった?」ということ。まあ、当時は「日本語学校」なども含めて、ちょっと知的な、またブラックな内容なコントもいろいろあったが。

いずれにせよ、今回の一件でこれまでの活動、これ以降の活動が全否定されることのないように・・・ということで、この夜はパソコンにてラーメンズのコントを見て大笑いするのであった・・・。

さて翌朝。ホテルというよりは自宅にいるような感じで目覚める。この日は国東半島を杵築へ回り、別府にある第7番・宝満寺、そして大分の郊外にある第8番・霊山寺まで回り、それ以降は次に回すとして、国道10号線~国道2号線をひた走る。当初は夜になってもいいから広島まで戻ろうと思ったが、山口県内でもう1泊することにした。それについてはまた後ほど。

もちろん朝食はないので、改めてコンビニまで買い出しに行く。その前に、海岸が近いということで散歩を兼ねて行ってみる。すでに朝日は高いところにあり、穏やかな波の音がする。海は周防灘から伊予灘に入っており、はるか遠くの陸地は四国、佐田岬半島である。この札所めぐりも少しずつ南に下って行く。

部屋で朝食を取った後、カギは事務所のポストに入れて出発。まずは別府に向かう前に、城下町である杵築に立ち寄ることに・・・。

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