まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

京都30番「吉田神社」~神仏霊場巡拝の道・67(神道にもいろいろあり)

2023年10月14日 | 神仏霊場巡拝の道

神仏霊場めぐりは今回の目的地である吉田神社に向かう。銀閣寺道でバスを降り、今出川通を歩く。途中、京都ラーメンの名店があり立ち寄ってみたが、この日(9月18日)は休みだった。

今出川通を進むと左手に吉田山が見える。別名を神楽岡と呼び、一帯は吉田神社の境内地になっている。ただし神社はちょうど反対側にあるため、山には上らず西側を迂回する。ちょうど、京都大学のキャンパスの横を通る。

表参道の脇から入る形で吉田神社の鳥居に出る。ここから石段を上がり境内に入る。結構参拝者の姿を見る。この日は敬老の日ということで「敬老祭」という神事が行われいたようで、参列した方にお下がりらしきものが渡されていた。

吉田神社が開かれたのは平安初期。藤原山蔭が一門の氏神として奈良の春日大社の四座の神を勧請したことに始まる。藤原山蔭とは西国三十三所の総持寺を開いた人物であり、「四条流庖丁式」の創始者でもある。

鎌倉時代以降は卜部氏(吉田氏)が神職を担うようになり、「徒然草」の吉田兼好もその一族という。そして室町時代には吉田神道(唯一神道)が開かれ、その拠点となった。吉田神道は神仏習合、本地垂迹説とは相対する考え方である。江戸時代にかけては神道の中でも大きな力を持っていたが、明治になり国家神道が生まれると吉田神道も廃れた。今は、ごく普通の神社といっていいだろう。

今回気づかなかったのだが、本宮から少し離れたところに吉田神道の拠点だった大元宮がある。一口に神道といっても、仏教の宗派ではないがさまざまな考えがあるようである。

参拝を終えて朱印をいただく。

これで今回の神仏霊場めぐりは終了。これまで回ったところを振り返ると、京都市内の札所も結構塗りつぶしが進んでいるように見える。

さて次回の行き先を決めるあみだくじ。その出走表で出てきたのが・・

・当麻寺(奈良19番)

・一乗寺(兵庫12番)

・朝護孫子寺(奈良17番)

・興福寺(奈良3番)

・石山寺(滋賀14番)

・金剛輪寺(滋賀3番)

次は奈良か、滋賀かというところで当たったのは石山寺。西国三十三所の札所でもあり、こちらの4巡目も進む。西国三十三所といえば第12番・岩間寺(神仏霊場には含まれていない)も近くにあり、この機に一緒に訪ねることにしよう。

京都大学のキャンパス内を通り、バスにて出町柳駅に戻る。ここから京阪特急のプレミアムカーで大阪市内に移動しよう。

地下のコンコースに下りると人だかりができている。枚方公園~光善寺間の踏切で人身事故があり、淀屋橋・中之島~出町柳の全線が運休とのこと。あらあら。

運転再開の時間がはっきりしていないので、バスで京都駅に向かうことにする。京都バスに乗ると、大原方面からの便で外国人を含む観光客で混んでいた。まあ、バスの利用客が多いのはよいとして、三条から先、市街地に入ってからの混雑が激しい。特に右左折時、信号が青になっても歩行者が多いものだからなかなか前が動かない。まあ、急ぐわけではないが・・。

京都駅に到着。3連休最終日ということでかなりの混雑である。市内の観光地に向かうバス乗り場にも長蛇の列ができている。

その中、12時54分発の特急「スーパーはくと7号」に乗り込む。またしても短距離での特急移動だが、スマホで「e5489」から予約し、「WESTERポイントチケットレス」で購入した。京阪神地区の特急で設定されており、京都~新大阪間だと200ポイント使用で実質450円の支払いで指定席を利用できる。

「スーパーはくと」が走る智頭急行だが、智頭急行内の特急料金が来年3月に値上げすることが発表されている。その理由の一つとして、特急車両の更新が挙げられている。そういえばこの車両も1994年の登場以来だから、もう30年近く走っていることになる。

新大阪に到着。後は新幹線にて広島に戻る。久しぶりに明るい時間での帰途となる・・・。

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